「委ねるとは手離すこと」をバカにして人生を棒に振るところだった人のお話

手放す

(2019/10/30記事更新)のっけから種明(たねあ)かしで恐縮ですが、今日のテーマの「人生を棒に振るところだった人」というのはありのパパ自身のことです。
この記事では、なぜ「手離すこと」を大切にしないと人生を棒に振ることになるのかを解説しています。

1.「委(ゆだ)ねたつもりはあっても、手離したつもりはない」という本音

ありのパパは長い間「私は自分の人生を神様に委ねている」と思い込んでいました。
しかしあることを通して、手離していないならば委ねたことにはならないという気づきが与えられました。

2.手を離してはじめて相手にあげる作業は完了する

当たり前の話ですが、プレゼントを誰かに渡すとき「はい、どうぞ」と言って、手を伸ばして差し出します。
そして次の段階では、そのプレゼントを相手が握ったら、今度はそのプレゼントを握っている自分の手を離します。
そうやってはじめてプレゼントは相手のものになります。

「何を当たり前のことを言っているのか」とお思いでしょう。
しかしプレゼントの話なら誰も間違う人はいないでしょうが、これが「自分の意志と生き方を自分なりに理解した神の配慮に委ねる決心をした」という話になると「ちょっと待って」と言う方もおられるのではないでしょうか?

3.神に委ねたものを受取ってもらうためには、委ねたものを握っている手を離さなければならない

ありのパパは信仰をもってから約4年後に自分自身と自分の人生を神様におささげしました。
しかし何十年もの間、献げたと思っていた自分自身と自分の人生を握っていたのに気づいていませんでした。
ということは神様と自分の間で、自分自身という神様へのプレゼントを綱引(つなひ)きしていたことになります。

もちろん神様は紳士的な御方ですから、力ずくでありのパパから奪い取ることをなさいませんでした。
それでかな~り長い間、自分の人生は神様も握っているし、自分も握ったままという状態が続きました。
これでは自分の人生が空回(からまわ)りしていたのも道理(どうり)だと納得したことでした。

4.自分の意志と生き方を神に手離したら何が起きるか?

ある人々は神にささげてしまったら自分が空っぽになるのではないかと恐れます。
これを「ドーナッツの穴のようになってしまう」と言うそうです。
私たちは初めから空っぽなんだから、恐れることなどないという気もします。

しかし、それがいかほど自分の人生をダメにしたかを知っていても、自分なりの生き方に対して人には愛着があります。
その愛着を手離したら、自分が空っぽになるのではないかというわけです。
ありのパパも空っぽになることを恐れました。

しかし手放した時に素晴らしいことが起こりました。

5.祈りと黙想を通して、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求める

委ねるだけでなく、その委ねた物から手を離すとき、私たちの心は確かに一時的に空っぽになります。
しかしすぐさま奇跡が起き、心は満たされます。
それは空っぽになった心に神の意志が示され、それを実践する力が与えられるからです。
そうすると心には静けさが与えられ、今まで自分には出来なかったことを神がしていてくださるのを気づくようになります。

6.奇跡は一日ごとに起きる

この奇跡は旧約聖書に出てくるマナ(エジプトを出発したイスラエルの民に神が天から降らしてくださった食物)のようです。
このマナは一日分だけ集めることが出来、たとえ二日分集めても二日目には腐っていました。
毎朝早く起きて集める必要がありました。
ちょうどこのマナと同じように、神の意志を知ることと、それを実践する力を求めることも毎朝早く起きてやる必要があります。
なぜならこの営みは一日が始まる前に行う必要があるからです。

7.今日一日だけを生きる

もう皆さん既にお分かりのように、一日を祝福あるものにするためには、その一日を手離さなければなりません。
朝六時に起きた人が、昼の十二時にその一日を手離したとしても、実際に手離したのは半日に過ぎません。
午前中の半日は自分が握ったままであったのです。
本当に神の奇跡を見たいのなら、私たちは一日が始まる前にその一日を神にささげ、自分から手離しておくことが必須(ひっす)のこととなります。

大切なことを知らなかったために「人生を棒に振った男」になるところでした。
しかしどなたにとっても大切なことは「今までどう生きたか」ではなく「これからどう生きるか」です。

◎回復と平安を祈っています。

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2件のコメント

  1. 始めまして、数ヶ月程前より、ある12ステップの自助グループに参加させていただいている者です。

    ・「手を放して神に任せる」が私には出来ていません。
    手放し方が分からず、悩んでいた所、こちらが検索でヒットしました。
    参考にさせていただきます。それでは。

    1. おはようございます、sozoさん。
      はじめてのコメントをありがとうございます。

      私の記事が参考になれば、これ以上の喜びはありません。

      またコメントしてください。お待ちしています。

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