アダルトチルドレンは何に対して無力かが分かったら人生が変わる!

無力

自助グループに参加しているACで「自分は何から回復すればよいのか分からない」という方はおられないでしょうか?
この記事ではACは何から回復すれば回復したことになるのかを解説しています。

        

1.依存症者は何に対して無力か?

アルコール依存症者はアルコールに対して無力です。(これを物質依存と言います)
ギャンプル依存症者はギャンブルという行為に対して無力です。(これを行為依存と言います)

アル中ですと酒を飲まないことが回復の印であり、ギャンブル依存症者にとってギャンブルをしないことが回復の印です。
もちろん回復の印と言っても、回復のはじめの印に過ぎません。
ここからスタートして人格的な回復・成長を目指していきます。
しかしだからと言って、それが重要ではないと言うことにはなりません。

        

2.アダルトチルドレンは何に対して無力か?

これが分かったら問題は解決します。
アダルトチルドレンは様々な依存症に陥りやすい傾向を持っています。
言い換えると、依存症の温床(おんしょう)のようなものです。

ありのパパは依存症になるのが怖くて酒を一滴も飲むことをしませんでした。
これはキリスト教会が絶対禁酒を教えていたからでもありますが、今から振り返ってみると、この教えは自分にとって良いことでした。
もし普通に飲んでいたら、今頃はアルコール依存症になっていたかもしれないと考えています。
テレビに対しても異常に長く見続けるので、家からテレビを捨ててしまいました。

このようにして自分が依存症になりそうなものは、そうなる前に切り捨てていたのです。
このようなことは自分が依存症になることを防止するのに役立ったのですが、それでも依然として自分の中に依存症に陥りやすい心の傾向があるのを認めないわけにはいきません。

        

3.ACにとって「これをしないことが回復の印」とは何か?

ACA(Adult Children Anonymous)では「アディクション(嗜癖:しへき)の影響に対し無力」であるとします。
ACoA(Adult Children of Alcoholics)では「機能不全家族の影響に対して無力」であるとします。

どちらの団体の無力の定義も「そりゃそうだよね」とは思いますが、なにかお腹にストンと落ちる感じがしません。
ありのパパはこれがはっきりと分からなくて随分遠回りをしました。
ところがある所で、この質問を講師に投げかけたところ即座に「それは強迫観念です」とお答えになりました。

        

4.強迫観念はコントロール不可能

たとえば飲酒欲求ならば2種類あり、一つは身体面での渇望現象であり、もう一つは精神面での強迫観念です。

身体面での渇望現象とは一杯目の酒を飲むと二杯目の酒をどうしても飲んでしまうことを指しています。

精神面での強迫観念とは一杯目の酒を飲んだら二杯目の酒も飲んでしまうことが分かっているのに、どうしても一杯目の酒を飲まずにはいられないことを言います。

どんな依存症であっても、この二つの問題から身を守るのが大切なことになります。

この文章を読んでおられるアダルトチルドレンの方々の中で「私も12ステップミーティングに参加しているが、一体何から回復すれば良いのかはっきりしてなかった」と言われる方がおられるかもしれません。
もしそうであるなら、はっきりと申し上げたいと思います。

「私たちアダルトチルドレンは強迫観念と渇望現象に対して無力なのであり、そこに焦点を定めるなら回復が促進されます」

◎平安と祝福を祈っています。

AC Skypeミーティングのお誘い
アダルトチルドレンと共依存症者のためのSkypeミーティングが始まりました。時間は毎週水曜日の20時〜21時…
        

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