現在の仕事に満足感を持てない方はおられませんか?
それは好きな仕事をしていないからです。
この記事では大好きな仕事の見つけ方について、そしてどうしたら大好きな仕事につくことができるかについて解説しています。
目次
1.どんな仕事を選べば良いのか?
①あなたが大好きなことがあなたに向いている仕事
クリスチャンがどんな仕事に就(つ)こうかと考えるとき、使命感というものを考慮に入れます。
そのこと自体は間違っていないどころか素晴らしいことですが、気を付けないといけないことがあります。
それは「神のために・世の中のために」と言うとき当然ながら心の中で「世の中には神のために役に立つ仕事と、そうではないクズみたいな仕事がある」と思い込んでいないかということです。
これは間違っています。
問題の核心は、その仕事にあなたがどのような心持(こころも)ちで取り組むかというところにあります。
どういうことかと申しますと「これは私の大好きな仕事。この大好きな仕事を通して神にお仕えし、世の中に貢献(こうけん)するのだ」と考えるのか、それとも「なんだ!このクズ仕事。あぁ、私はこの仕事をするのが嫌で嫌でたまらない」と考えるのかということです。
②クズ仕事から大好きな仕事に移るにはどうしたら良いか?
それは今目の前にある仕事に身を入れるところから始まります。
不正をしている人は不正をただすことから始めることです。
視野の狭い人は視野を広げることから始めます。
良い仕事・悪い仕事という二元論的なものの考え方から離れて、みんな良い仕事であるという一元的理解に立って、その中から自分が大好きな仕事を見つけ出すようにします。
③現在大好きな仕事が一生大好きとは限りません。
一般的なことで言えば、興味と関心は移り行くものです。
ですから思い込まないことです。
また、嫌いな仕事・苦手な仕事をしておられる方も、簡単にやめようなどと考えないことです。
なぜなら将来あなたが大好きな仕事にめぐり合ったとき、嫌いな仕事・苦手な仕事をやることで身に付けたものが、その大好きな仕事をやっていく上で必要になるからです。
2.得意なことを仕事にしてはならない
あなたが得意なことではなく、あなたが大好きなことを仕事にすることです。
もちろん大好きなことが得意なことが重なっていれば万々歳ですが、世の中そうは問屋が卸さないように出来ているようです。
親御さんは、自分の子供たちに得意なことではなく、大好きなことは何かを探し出し見つけ出すように手助けをしてあげてください。
現在の教育は、子供のうちに才能を見いだし、その得意なものを伸ばすことに焦点が合わさっています。
その結果、得意ではあっても本当は好きでも何でもない仕事に就かざるを得ないという若者が多くおります。
このような人々の特徴は心が空虚であり満足感がないということです。
大切なことは子供時代のうちに自分が大好きなものは何かを見つけ出す術(すべ)を身に付けさせることです。
どうぞ今やっている仕事に身を入れることから初めて、考え方の幅を拡げることに努力してください。
そうして自分の大好きな仕事を見つけ出し、少しずつその大好きな仕事に近づいて行ってください。
そうしたら必ずあなたの心と魂に満足と内なる平和がやって来ます。
3.仕事上の倫理的な問題
好きな仕事であるにもかかわらず倫理的な問題を起こしてしまい、その好きな仕事を続けられない人が多くおられます。
そのような人々の二の舞にならないためにはどうしたらよいかについて解説します。
①事例
〇銀行に勤めていた男性
この方が勤める金融機関に顧客の税務調査が入ったことがありました。
その時、その方の上司は「税務署がどんな質問をしても本当のことを言うんじゃないぞ!」と言われました。
その方は、それまで信仰と仕事の関係における倫理的な問題について考えたことがありませんでした。
〇証券会社の窓口業務をしていた女性
窓口に来るお客にプッシュする銘柄を朝礼の場で指示されるのだそうです。
その証券会社の全店で同一銘柄をプッシュするので、一時的に買いが殺到します。
そうして株価が上昇したところで、その証券会社自身があらかじめ買っておいた銘柄を売るのです。
そうやって利益を出していたのでした。
その女性はそれが嫌で嫌でしようがなかったそうです。
②個別具体例への考察
金融機関に勤める人の事例で言えば、その方は嘘をつくべきではありません。
証券会社の窓口に勤める女性の場合も顧客に根拠のない銘柄を進めるべきではありません。(偽証をしてはならないということ)
金融機関の多くが「嘘をつく」という行為によって倒産・吸収合併に追い込まれていますし、証券会社の多くが不正な取引によって倒産・廃業の憂き目にあいました。
大切なことはウソを付かないという行為によって不利益が生じるように見えても長いスパンで見ればウソを付かないほうが受け取る利益が大きいということです。
このように考えることは日本人には難しいことです。
日本人キリスト者にとっても同様に難しいことです。
戦前、日本のキリスト教会は目の前の不利益を避けるために神道原理主義政府の言いなりになり神の意志に反する行いを続けてしまい、教会と祖国に神のさばきをまねきました。
③仕事と信仰は別物として割り切るべきか?
もちろん割り切ってはなりません。
キリスト教の特徴は信じていることとやっていること(生き方)が一致していることです。
自己一致した生き方を仕事に適用するとどうなるかを考えながら生きるのが、クリスチャンライフです。
◎平安と祝福を祈っています。