ACは言いくるめられやすいです。
それで何回も社会的不利益を被ります。
この記事ではどうしたらACが相手に言いくるめられたり、相手の言いなりにならずにすむかの四つの戦略を解説しています。
①相手の戦略をあらかじめ見抜いておく
どんな相手の要求に弱いのかをお聞きすると、大体はご自分の養育者が使っていたのと同じパターンを使う人に弱いようです。
たとえば養育者が「子供としてお前がこれをするのは当たり前なんだよ。もし出来ないならお前は生きていてはいけないのだ」というメッセージを使って支配していた場合は、そのお子さんが成人して社会に出ると、「あなたは~すべき」というメッセージを発信する人の要求に屈しやすくなります。
同様に、養育者が泣き落としを使っていれば泣き落としに、脅かしを使っていれば脅かしに、説得を手段として使っていれば説得に、恩を押しつけることによってコントロールしていた場合は恩きせがましい人に弱くなります。
②自分の中身を変えようとしない
なぜなら、変わろうとしても変わらないからです。
その努力は徒労(とろう)に終ります。
そうではなくテクニックとしての対応の仕方を変えます。
これによって十分な勝利を得ることが出来るようになります。
あなたが苦手なあの人はどんなアプローチで私をコントロールしようとしているだろうかと、自分自身に聞きます。
そうすると、敵のやり口が透(す)けて見えてきます(笑)。
③受容中心の対応をしつつ決して肯定しない
相手の存在を否定した時点で私たちの側の敗北は決定的となります。
なぜならアダルトチルドレンというのは悲しいぐらい「正しい人」が多いのですが、相手にこちらの側の矛盾点をつかれるとぐうの音も出なくなる人が多いようです。
それに対して私たちを責める側の人々は「悪人」と言いますか、はじめから「私なんか矛盾だらけよ。それが何か問題?」と居直っています。
だから、私たちは対応に矛盾がないようにしておかないといけないというわけです。
[便宜(べんぎ)的に「正しい人」とか「悪人」という言葉を使いましたが、もちろんこれは方便に過ぎません。聖書が言う通り、本当に正しい人はいないのですし、またどんな悪人であったとしても悔い改めることが出来る先行的恩寵(おんちょう)が神から与えられています。]
④あらかじめ自分が言うセリフを考え、事前に練習しておく
どんな名優も大根役者から出発せざるを得なかったように、私たちもまた口ごもりつつ相手に対抗していくところから始めざるを得ません。
「どんなセリフが良いですかね?」と聞く方もおられますが、これはやはりご自分の内側から出てくる言葉を使うのが最も効果的であると思います。
相手を動かす力のある言葉は、内面が自己一致している人から出てきます。
そうしないと虚(むな)しく響(ひび)き、言葉が空回(からまわ)りします。
⑤世の中には三種類の人がいる
一番目は人に自分の願いを押しつける人であり、二番目は理不尽な要求を押しつけられる人です。
三番目は人に理不尽な願いを押しつけることも、押しつけられることもない人々です。
この文章を読んでおられるあなた様が一番目の人にならず、二番目の人を卒業し、三番目の人となられますようにと祈ります。
◎平安と祝福を祈っています。
