アダルトチルドレンが回復していくための道順のようなものがあります。
それは思い込みを修正し、行動の仕方を変え、親替えすることです。
この記事ではそのやり方を解説しています。
1.物事への反応の仕方を変えるには視点を変えること
たとえば「離婚したら人生は終わりだ!」と思い込んでいる人にとっては、離婚は絶対に避けなければならないことです。
しかし離婚しても、再婚して幸せになっている人を知っていれば、離婚するのが相当である場合に躊躇することはないでしょう。
色々なケースを仮想現実のように自分で組み立ててみて、様々な可能性を考えてみるようにします。
ここで気を付けないといけないのは、なるだけ論理的に考えるように心がけるということです。
脳内妄想を逞(たくま)しくしたり、否定的に考えて「お先、真っ暗」と落ち込まないようにしなければなりません。
2.相手に対して思い込みはほとんどが間違っている
人間関係を破綻させないためには、表面的な目に見える事情だけを鵜呑(うの)みにして短絡的行動に走る前に「何か別の事情があるのかもしれない」と考えてみることです。
たとえば自分に挨拶しない人がいたとします。
その時、あなたは心の中で「無礼な人だ」と感じるかもしれません。
そしてその時あなたは、その理解が絶対間違いないと大体思い込んでいるものです。
ありのパパが工場で契約社員として働いていたとき、正社員として入社してきた青年がいました。
その人は挨拶しない人でした。
はじめのうちは、ありのパパが契約社員だから挨拶しないのかと思っていたのですが、他の正社員にも挨拶しないということをあとから知りました。
他の人々は、その新卒社員がただの無礼者と思っていたようですが、実は違いました。
それはその人の父親の勤める会社が、その工場の重要な取引先であった関係で、父親の命令でやりたくないもない仕事を無理やりさせられていたのでした。
その青年には挨拶しなければ悪い評判が立って首になるかもしれないという淡い期待があったようです。
その願いは叶い、晴れて正式契約を結ぶことなく見習い期間のうちに会社を辞めることになりました。
その事情を知っていたので、ありのパパは全然腹が立ちませんでしたが、他の社員は「むかつく!」とか何とか言っていました(笑)。
3.アダルトチルドレンは子供時代のサバイバル術を大人になっても繰り返している
「今自分が持っている考えは絶対間違いない」とアダルトチルドレンは思い込んでいます。
ありのパパも若いとき、周りの人から「一度言いだしたら聴かないね」と良く言われました。
そのように言われても「ほめられているのかな?」とバカな勘違いをしていました(笑)。
子供時代に苦しさや悲しさを感じる環境に育ったため、「なぜ悲しいのか、なぜ苦しいのか」などの真の原因を見ないようにして生きてきました(ACの問題の10番目)。
そのようなやり方は子供時代には有効であったのですが(というより、それしか方法がなかった)、大人になってからも同じやり方をしているなら問題です。
アダルトチルドレンの問題は繰り返す必要のない生き方を大人になっても無意識のうちに繰り返していることです。
ではどうすれば無意識の繰り返しをoffすることが出来るのでしょうか?

4.育て直しするために親替えをする
なぜ自分では止めたいと思っている振る舞いを止めることができないかというと、それは頭の中にあなたとは別の人のテープが回っているからです。
その別の人とは誰でしょう?
それは私たちの養育者の声です。
この養育者の声が「ほら、駄目じゃないの!」「やっぱり、あなたは失敗した」「今に見ててご覧なさい。必ずあなたは人に騙(だま)されるから」などなど。
普段は自分のテープが回っているのですが、緊張を強いられる場面や疲労がたまって感情的になりやすい状況に遭遇すると養育者のテープが回りだすという寸法です。
ですから養育者には自分の脳内から出て行ってもらわなければなりません。
そして新しい養育者である神の言葉というテープが頭の中で回るようにします。
そのテープには『わたしの目に、あなたは高価で尊い』と吹き込まれているのです。
これが聖書に『あなたがたは御言葉を覚えて、これを常に口ずさまなければならない』と書かれてある理由です。
視点を変え、アダルトチルドレン特有のやり口に気づき、親替えをすること。
これがACが回復していくための三つのステップです。
◎回復と平安を祈っています。
