フランチェスコを知るなら、ブラザーサン・シスタームーンを観よう!

『ブラザーサン・シスタームーン』(1972年)という映画をご紹介します。
中高年のクリスチャンでこの映画をご覧になった方は多くおられるでしょう。
しかし若いクリスチャンはこの映画を知らないと思い、ご紹介させていただくことにしました。

        

1.単純・素朴の信仰を持つことの大切さを教えてくれる

主人公であるフランチェスコは戦争に行くまでは、世と世の欲を愛する人生を送っていました。
そんな中で心ひかれる女性にも出会いましたが、その女性クララはハンセン氏病患者の救援活動に身を入れていました。
快楽だけを求めるフランチェスコには、その人々を受け止める心の準備はまだ出来ておらず、その場を後にするのでした。

従軍中に病を得て実家に帰ったフランチェスコですが、聖書の中に出てくる放蕩息子のように遂に「我に返る・正気に戻る」体験をします。
病床から見た一羽の小鳥から単純・素朴の信仰をもって人生を生きることの価値を見いだすのでした。

        

2.聖人を描いた薄っぺらな映画ではない

フランチェスコは単純・素朴の信仰に目覚めると、貧しい人々・虐げられた人々・病の人々が存在することに気づかされていきます。
そして彼は打ち壊された教会を再建し、その教会を貧しい人々のための教会とします。

現代の福音派キリスト者は単純・素朴の信仰はフランチェスコと同じなのですが、目の前にいる問題を持った人々の存在に気づくことが少ないのは何故でしょうか?
そのようなことも、この映画を観ながら思わせられたことでした。

        

3.クララのこと

フランチェスコが世俗的な人生を生きていたとき、クララは彼を毛嫌いしました。
しかしフランチェスコが180度変わったとき、クララは彼を心の友としました。
家族と一緒に教会で儀式的な礼拝をささげているとき、フランチェスコは心が苦しくなり思わず「No!」と叫んでしまいます。

そのとき彼の様子を見たクララは何と「ニコッ」とするのです。
「しめしめ。私が願う様に変わりつつあるな」とでも考えたのでしょうか。
女は本当に怖いと思ったことでした(笑)。

冗談はさておき、後にクララはフランチェスコの後を追い、第二修道会を設立します。
(男性の出家者の集まりが第一修道会、女性の出家者の集まりが第二修道会、在俗の信徒修道者の集まりが第三修道会)

        

4.現代の吟遊詩人といわれたドノヴァンが歌っている

この「現代の吟遊詩人」という言い方は、ありのパパが映画を見たときのパンフレットに書かれてあった言葉です。
最後にこの映画の題名ともなっているブラザーサン・シスタームーンの主題歌の日本語訳をご紹介します。

ブラザーサン・シスタームーン(兄弟である日よ、姉妹である月よ)
御声が私の耳に届くことはありません。
なぜなら私は自分の悩みだけに心を奪われていたから。

兄弟である風よ。姉妹である空よ。
私の心の眼(まなこ)を開いてください。
ものごとの本質を見抜き、かつ公平に理解するために。

私を包み込んでいる神の栄光を、
私が気づくことができるように。

私は神の一部であり、それは神が私に与えられた使命を果たすためです。
神の愛がいま、私の胸によみがってきます。

ブラザーサン・シスタームーン
今こそ、その御姿に触れ、
その御声を耳に聴きます。
そして神の愛が溢(あふ)れ、私の胸を打ちます。

プライムビデオなら200円で視聴可能です。

○どうぞご覧になってください。

        

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