どうやって子供のグズグズを治すかというテーマで考えます。
目次
①せっかちな親がグズな子供を作る
ありのパパが子供の頃いつも感じていたのは親が間際(まぎわ)にならないと動き出さないことに対しての疑問でした。
たとえば外出すると決めた時間が来ると、そこから動き出すのです。
ですからいつも時間に遅れました。
本人はそのことについて問題を感じていないようでした。
それでありのパパ自身は反作用で病的なまでに時間をきっちり守る人になってしまいました。
今日のテーマはありのパパの親とは逆な親、即ち時間にせっかちな親が子供を育てるとどうなるかということについてです。
せっかちな親が「早く、早く!何をぐずぐずしているの!」と言いながら子供を育てると子供は必ずグズになります。
②子供にやり方を教える
「早くしなさい」と言う暇があったら、どうやったら早くできるのかを教えてあげることです。
自分が楽をしたいと思っている親は子供がどこで躓(つまず)いているのかが見えません。
自分が勉強で苦労している親は、どうやったら勉強することが出来るかをいつも考えていますので子供に知恵を提供することが出来ます。
たとえば「一週間のうち六日間を頑張って勉強し、あとの一日は自分へのご褒美として全然勉強しない日とする」という感じです。
③物事に取り掛かれないのはストレスが原因
心の中で「大変だな」という思いがあると取り掛かることに対して抵抗(ストレス)を感じます。
なぜストレスを感じるかというと物事を自分の目の高さで見ているからです。
それは自分と同じぐらいの大きさに見えますから大変そうに感じるという訳です。
このようなときは物事を上から見る(全体像を把握する)ことを教えてあげます。
「上から見ると案外大したことないよ」という感じです。
④もう一つの取り掛かれない原因は恐怖感
恐怖感とはうまくやれないのではないかという思い込みです。
物事を完璧になし遂げようとする傾向が強い子供ほどこの思い込みは強力です。
このような子供の場合には「八分通り出来れば御(おん)の字だよ」と教えてあげます。
親御さんご自身に強迫的な完全主義がある場合は子供にそれが強く現れますから、親御さんご自身が完全主義から解放されていることが大切です。
出来なかったことを問題にするのではなく出来たことを誉めてあげます。
そうすると子供は完全主義から解放されセルフスターターになることが出来ます。
セルフスターターとは誰に言われなくても自分から進んで物事に取り組める人のことです。
⑤今日は出来ないが来年の今頃は出来るようになっているかもしれない
「成長できたら受け入れてあげる」と言われると、人はどんなに頑張っても成長することが出来なくなります。
たとえ成長できたと見えても、それは成長した振りに過ぎません。
いつかは破綻するときがやって来ます。
完全な赦しとはありのままに受け入れられることにほかなりません。
ありのままに受け入れられると不思議なことに人は無限に成長し始めます。
「出来ても出来なくても私は受け入れられている」という確信がある子供は自分の将来に対して楽観的であり、希望をもつようになります。
成長への意欲も旺盛であり、夢も現実的です。
(妄想のような夢を持つのは抑圧されている証拠であるということも言えます)
親御さんが出来たことを感謝し、出来なかったことを明日への課題として見据えることが出来るようになるとき、子供もまたそのようになるものです。
◎平安と祝福を祈っています。