アダルトチルドレンの生きづらさを解消するための九つのヒント

どうしたらアダルトチルドレンの生き辛さを解消できるでしょうか?

        

1.苦手なものに手を出さない

生き辛さを抱えている人に共通することが一つあります。
それはわざわざ自分に合わない物を抱え込んでいるということです。

①複雑すぎる人間関係

人間関係とは両者の関係によって成り立つものであり、自分がいくら頑張っても相手がその気になってくれなければどうしようもないということを健全な人はわきまえています。

これに対して依存的な人は人間関係がぐだぐだになっても関係を切ることができません。
周りの人からは楽しんでいるようにも見えるのですが、本人は至って真剣であり「何とかしなければ」と考えています。
しかし人間関係が手に負えなくなったら、いつかどこかで関係を切らなければなりません。

②大きすぎる責任感

健全な人はいくら責任感が強くても仕事が終われば仕事のことは忘れ、趣味やリクレーションに関心が向かうものです。

これに対してアダルトチルドレンはリラックスするということがありません。
では四六時中緊張しているかというと人間にはそんなことは不可能です。
どうなるかというと緊張があるレベルを越えると心の空回り状態に陥ることになります。

そうならないためには意識的に心を切り換える練習をすることが必要です。
これをしない限り、いつかは責任感に押しつぶされることになります。

(この特徴はアダルトチルドレンの問題の5番目に当たります)

アダルトチルドレンの問題行動
アダルトチルドレンが使う病的な人間関係嗜癖の一覧表 1.私たちは人が怖いので人々から孤立することを嗜癖として使…

③世話を焼かない(余計なお世話をしない)

世話好きの人というのは多いものです。
しかし相手のニーズを満たしていれば世話焼きは歓迎されますが、そうでないなら単なる余計なお世話になります。

余計なお世話とならないためには、

a.相手のニーズを見極める

b.適当なところで止めておく

c.繰り返さない

「もっとやってあげたい」とこちらが考えているとき、相手は「もう結構」と感じています(笑)。
ですから60%位のところで止めておくことです。
それが相手に感謝される秘訣です。

初めは親切に感じても、その親切が繰り返されるとしつこく感じるのが人間というものです。
ですから何回も同じ世話焼きをしないことです。

(この特徴はアダルトチルドレンの問題の6番目に当たります)

        

2.基本を大切にする

①神との関係が基本

私たちの基本的な関係は(横の)人間関係ではなく(縦の)神との関係です。
まず神との関係があって、それから人との関係が来ます。

この順序がおかしくなると私たちは疲れ果ててしまいます。
長い人生を無事に生き抜くためには逃げ場所を確保しておくことが大事です。
この「逃れの場所」が神との関係なのです。

②巻き込まれない

巻き込まれるとは初めは「巻き込まれないぞ」と注意深く接するのですが、段々と相手のペースに嵌(は)まってしまい、気が付くと「あれ、神様どこ行っちゃった?」状態になることです。
実は神がどこかに行かれたのではなく、あなたが神との関係から迷い出たのに過ぎません。

③日を越さない

どんなにストレスを感じるような事柄も次の日に持ち越さないことです。
とは言っても、その事柄がいつ解決されるのか私たちには分かりません。
そうすると私たちの心の中でその事項を手放すということが必要になります。

手放すとは神様にお預けするということです。
すべてのことは神が支配しており、その神に委ねるのです。
そして必ず神が良いようにしてくださることを信じて寝床に就きます。
このようにしている限りストレスにやられてしまうことはありません。

        

3.より成長していくために

①承認を求ない

なぜ行き過ぎた責任感を感じたり過剰に世話を焼いたりするかというと、それは私たちが承認を求めているからです。
承認とは「あなたはOK」と言ってもらうことです。
それは実は自分が自分自身に対して言うべきことなのですが、自分はいつも自分自身に対して「そのままのあなたはダメだ!」と言っているので、無意識のうちに他人の承認を求めてしまうのです。
このからくりに気づいて、自分自身に対して「私はOK」と言ってあげるなら、人からの承認を過剰に求めなくなります。

(この特徴はアダルトチルドレンの問題の2番目に当たります)

②コントロールを手放す

子供はいつも変わらない平和な環境を必要とします。
しかしアダルトチルドレンは気分がコロコロと変わる親に翻弄されて育ちました。
それで大人になっても子供のときに得られなかった平和な環境を無意識のうちに求めます。
しかし環境を支配しているのは人間ではなく神であることを認めなければなりません。
自分が神の代わりをすることを止め、自分自身を神の御手の内に委ねます。

③怒りを抑圧しない

怒りを抑圧すると二種類の反応が出てきます。
一つ目は病気になります。
怒りが内向して心身に異常をきたすのです。

二つ目は怒りが外側に向かい、怒りが爆発します。
時には反社会的な行動に至ることもまれではありません。

そうならないためには怒りを適切に処理することが必要です。
相手が受け入れることが出来るような形で怒りを現す訓練をしなければなりません。
それをやらない限り、我慢できるところまで我慢して、あとは爆発するのを待つのみということになってしまいます。

アダルトチルドレンの皆さんに生き延びてほしいと願わずにはおれません。
ありのパパが生き延びることが出来たように、あなたにもそれが可能です。

◎回復と平安を祈っています。

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