12ステップにも色々な種類のものがあります。
様々な人々が始めた12ステッププログラムのご紹介と、ありのパパとの12ステップとの関わりの変遷を見ていきます。
目次
1.アルコール依存症の人々が始めたものが元祖の12ステップ
アルコホーリクス・アノニマス(アルコール依存症者の自助グループ)にはアルコールの問題を抱えた人だけが参加出来るクローズド・ミーティングと、本人のご家族やこの問題に関心のある人なら誰でも参加出来るオープン・ミーティングがあります。
ありのパパのようにオープン・ミーティングに参加して12ステッププログラムの素晴らしさに触れた人もおります。
また複数の依存症を抱えた人がAAのミーティングに参加して12ステップを実行することによってアルコール依存症から解放された人が、今度は他の依存症からの解放のために新たに12ステップを始めるケースもあります。
たとえば薬物依存症からの回復を目指す「ダルク」などがそうです。
2.キリスト者の12ステップと出会う
AAはキリスト教信仰をもっていてなおアルコール依存症から解放されなかった人たちが始めた運動であるため、声高にキリスト教を宣伝することをいたしません。
福音主義キリスト者にとって、これを受け入れがたいことと考える人もおり、「キリスト者の12ステップ」というものが始まりました。
(ディック・ウォレン牧師が始めた12ステップに基づいた「CR(セレブレイトリカバリー)」というのがあることを最近教えていただきました)
ありのパパははじめ「キリスト者の12ステップ」に触れました。
カウンセリングの中にエンカウンターグループというものがあるのですが、それを学ぼうとして「キリスト者の12ステップ」に出会いました。
非常に心ひかれるものがありました。
それは今から考えるとありのパパがアダルトチルドレンであったからだと思います。
しかしキリスト者の12ステップに何回もチャレンジするのですが、うまく行きませんでした。
原因は否認と抵抗のせいですが、何を言っているのかよく分からないというのもありました。
3.元祖AAの12ステップとの出会い
キリスト者の12ステップが良いということは分かっているのですが、どうやって実行すれば良いか分からないというところに何年かとどまっていました。
それで思い切ってAA本部から主要な書籍を購入し、AAのミーティングに顔を出してみることにしました。
そうしたところ、回りくどいところがなく何を言っているかよく分かりました。
それはそうです。回りくどいことを言っている間にアルコール依存症で死んでしまっては元も子もありません。
AAの12ステップと他の12ステップの最大の違いは、他のは12ステップをじっくりやるというスタンスなのですが、AAは手っとり早くやるというか「とにかくやる」というスタンスです。
ありのパパにはこれか良かったのか、面白いほど心の中に入ってきました。
そのうちにAAの12ステップを他の依存症にも適用可能なものにした書籍に出会うことが出来ました。
それが「回復の『ステップ』」です。
[amazonjs asin=”4990851102″ locale=”JP” title=”回復の「ステップ」 (依存症から回復する12ステップ・ガイド)”]
4.アダルトチルドレンのための12ステップ
棚卸しに挑戦するのですが、何かこれだというものがありません。
的を外しているようでした。
しかし自分ではどこに問題があるのか分かりませんでした。
アダルトチルドレンが他の依存症の12ステップを活用するのは限界があるのかもしれないと考えました。
それでアダルトチルドレンの団体が行っているミーティングに出席し、書籍も購入しました。
本を読んでみたところ、ステップ1からステップ3までは回りくどく感じたのですが、私が限界を感じていたステップ4についての解説が素晴らしかったです。
まさに「これだ!」という感じがしました。
同じ問題を抱えた人というのは、当然のことながら「痒いところに手が届く」ように人々を導くことが出来ます。
改めて、そのように感じました。
それで今、喜び勇んで4番目のステップをやろうとしているところです。
下記のところから取り寄せが可能です。
5.12ステップに基づいた依存症回復施設(リハビリセンター)
芸能人やスポーツ選手が入所するニュースが最近流れましたので、ご存じの方も多いと思います。
日本にはそのような薬物克服施設の存在は聞いたことがありません。
多分税金の補助がないことが最大の原因だと思いますが、それ以外にもやはりキリスト教の背景がないと、この種の施設の存在意義が理解されるのは難しいのかもしれません。
(2018/07/02追記)
日本にもありました。
ありのパパは2014年に中間施設と呼ばれる所に入所して12ステッププログラムを学びました。
皆さんを何かの依存症だと決めつけるつもりは全くありませんが、ご自分で問題を感じることがあればミーティングに参加してみるのは良いことです。
◎回復と平安を祈っています。