赦すふりから本当の赦しに変化するために

他者をゆるせない本当の理由は自分自身をゆるしていないからです。
なぜ自分自身をゆるしていないかというと「他者をゆるしていない自分は駄目な自分だ」と心の奥底で思っているからです。
ですからまず他者をゆるそうとする前に、自分自身に「ゆるせなくて当然だよ」と優しく声を掛けてあげる必要があります。
この自分自身をゆるすということと、他者をゆるす関係についてご説明します。

        

1.自分自身を赦す

①自分自身を赦すことを自己受容という

自己受容していない人は、自己受容できていない両親に育てられた場合がほとんどです。
それで人によっては親を責めます。
しかしこれは的外れです。
そんなことをしても自分の心の癒しには役に立ちません。

ご両親も自己受容できていない祖父母に育てられたため、自分の子供を受容できなかったのかもしれないのです。
ありのパパはこれを「呪いの連鎖」と呼んでいます。
イエス・キリストの十字架こそは、この呪いを断ち切る唯一の武器なのですが、教会の現状を見ると、どうもそのようにはなっていないようです。

②聖霊第三の波が教える「家系図の呪い」

アル中の家系には確かにアル中が多くいますし、暴力をふるう家系には確かに暴力をふるう男性が多くいます。
しかし聖霊第三の波が言っていることは全く間違っています。

いくら悪霊追い出しをしても、家系からアル中の悪霊も、DVの悪霊も出て行きません。
却って聖霊第三の波の教会に教会員への人権侵害が多発しているのを見れば、逆効果になっているのを見ることができます。

③家族の中で誰かが自己受容できれば、呪いの連鎖を断ち切ることが出来る

クリスチャンであっても、自己受容をしていなければ、未信者と変わるところはありません。
これがクリスチャンであっても、未信者以下の行動をしてしまう本当の理由です。

        

2.真に効果のあるやり方

罪の悔い改めに関して、昔はよく「風呂敷包みをほどいて、一つずつお詫びしなければなりません」と言われていました。
自分自身を赦すということに関しても、この原則が当てはまります。
単に自分自身を「赦す」と言うだけでは一人芝居にしかなりません。
では風呂敷包みをほどくとは、何を意味しているでしょうか。

①誰を恨んでいるか?

自分自身を赦すためにまず必要なことは、誰を恨んでいるのかを明確にすることです。
恨んでいるので人を恨む自分自身を赦せないのです。

具体的にやることは一枚の紙に恨んでいる人の名前だけを書き出します。
これは大変心理的抵抗の大きい作業です。
しかしこれをしない限り真の解放を経験することはありません。
気を付けることは、恨んでいる理由は書かないで名前だけ思い出す限り全部書くということです。

②誰を恐れているか?

次に自分が恐れている人を書き出します。
これも名前だけを思い出せる限り全部書き出します。

③誰を傷つけたか?

最後は自分が傷つけた人を思い出す限り、全部書き出します。
ここまでは名前だけを紙に書きます。

        

3.自分自身の棚卸(たなおろし)

名前を書く作業が終わったら、今度は心の棚卸の作業に入ります。

①その理由は何か?

2.の①~③に書いた一人一人について、恨んだり、恐れたりした理由を書きます。
この作業も事務作業のように淡々と進めます。

②なぜ傷つけられたのか?その原因と理由

例えば誰かに愛されずに傷ついたとします。
なぜそうなったのか、冷静に考えられる原因を書き込みます。

③自分はどこで誤ったのか?

次に恨みや恐れを手放すことが出来ない理由(自分の性格上の欠点)は何かを明らかにします。
また人を傷つけてしまった自分の性格的な欠点は何かを書き出します。

○悪いのは誰かという犯人探しのためにやっているのではありません。
これをやる目的は、今を生きる「私」が生き生きとした人生を生きるためです。

このようにして鍵のかかった心の倉庫の棚卸をするとき、あなたは過去の呪いから解き放たれることが出来ます。
このために悪霊追い出しや、悪霊との戦いなどをする必要は全くありません。
私たちが本当に心が満ち足りている神信仰を持とうとするなら、この棚卸をやる必要があります。

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◎平安と祝福を祈っています。

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