先日、googleで「アダルトチルドレンは問題を解決できない」というワードで検索して来られた方がおられました。
それで今日はアダルトチルドレンが抱える問題と、それへの対処法を考えます。
ご自分がアダルトチルドレンでない方も、職場や友人のなかにアダルトチルドレンがいる場合、どのように接すれば良いかを学ぶつもりで、どうぞお読みください。
目次
1.アダルトチルドレンはどんな弱点を持っているか?
①問題を解決できない
「アダルトチルドレンを無能者のように言いやがって、失礼なやっちゃ!」と言わないでください(笑)。
アダルトチルドレンは一般的に言って、普段の生活においては万能感が強い傾向にあります。
しかしいざ危機的な状況に対面すると、足がすくんでしまい、対応不能の状態になってしまうことがあります。
もっともこれは誰にも言えることです。
ただそのような傾向が人一倍、アダルトチルドレンには強いということです。
②一つのことを続けるのが困難
やり始めは比較的熱心に仕事に打ち込むのですが、なれて来ると不思議なことに、その仕事自体に興味を失います。
このような人は学生のときはまだ良いのですが、社会人になって同じ仕事を何十年もやらなければならなくなると、それこそ地獄の苦しみを体験することになります。
仕事が変わることを不安に感じる人も多い中で、この類の人々はいつも新しい仕事を探して転々とします。
③他人と適正な距離感を保つのが難しい
アダルトチルドレンには人間関係が苦手の人が多いようです。
そもそも子供時代に養育者から「信頼」ということを体験できなかったため、人を信頼するとはどういうことかを知りません。
人を信頼するとは、よく目を見開いて相手を見ることです。
信頼することが出来ないと、相手を見ることが出来ません。
悪いことに多くのアダルトチルドレンは、自分が人を信頼していないので、相手を見ることができないということを気づいていません。
だから本人は見ているつもりなのですが、実は見ていないのです。
結婚生活において、奥様から「あなたは私を見ていない」と言われたことがある御主人は要注意です(笑)。
また友人から「お前は俺を無視してるだろ」とか「あなたはどうして私をシカトするの?」と言われたことがある方も要注意です(笑)。
本人には身に覚えがないので、いくら言われても対応できません。
ただ右往左往するだけです。その様子に失望して多くの人間関係が壊れてしまうのです。
2.どのようにして問題に対処するか?
①予め準備しておく
危急の状態に対処するためには、練習して身に付けておくしかありません。
ある会社の工場でトラブルが続発したことがありました。
それで社長は全国から工場長を呼び集めて、対策会議を開きました。
その席で社長は、トラブルが起きた工場の責任者に、「どうしたら良いと思うか?」と聞きました。
するとその工場長は顔面蒼白になりながら「申し訳ありませんでした」と繰り返します。
それで社長は「あなたに謝ってもらってもしょうがない。私が聞きたいのは、どうしたら良いかということです」と再度聞きました。
しかし工場長さんはただただ「申し訳ありません。以後気を付けます」と繰り返すのみでした。
皆さんなら、このような時どうしますか?
「それを考えるのが社長さん、あなたの仕事ではありませんか?」と反撃しますか。
このように言えば、胸のつかえはおりるでしょう。
しかし首にはなるでしょうね(笑)。
○聖書に『あなたがたの会った試練で、人が知らなかったようなものはない』とあります。
全ての問題や試練というものは、すでにあったものばかりです。
ですからその問題が襲って来る前に、その問題にどう対処するかを練習して身につけておくことです。
○練習は本番の時のように真剣に、本番は練習の時のようにリラックスして実践します。
②一つの職種を十年やり続けることを目標にする
ありのパパは営業の仕事を約十年やったあとに、神学校に行きました。
神学校の伝道実習の時、家庭訪問をしたことがありました。
その時、新興宗教の人に間違われるのではないかと心配していたら、営業関係の人に間違われました(笑)。
それでどうしてそう思ったのか伺ってみますと、物腰や雰囲気がその業種の人にそっくりだったと言われるのです。
それでお互い大笑いをして、うち溶け合って、福音の話をしました(笑)。
○石にしがみついても十年は続けることです。
十年同じ仕事をやり続けると、何かしら身につくことがあります。
そうすると転職するにしても、ゼロからの再出発ということにはならなくて済みます。
③長続きする人間関係を保つために
これが一番難しい問題です。
ある方は人づきあいが苦手でしたが、仕方がなく会社勤めをしたそうです。
そうしたところ、精神疾患手前まで追い詰められました。
それで清水の舞台から飛び下りるぐらいの大決断をして自営業を始めました。
そうすると、心の問題は消え去ってしまい、24時間いつも一緒の仲のよい家庭生活を送れるようになりました。
○自分にとっての人間関係の距離感の最適値を見つけ出すことです。
それを早めに見つけ出して、その距離感を守り通します。
◎アダルトチルドレンにとって人生は生きづらいものです。
しかし生き抜いていきましょう。
かならずトンネルを抜ける時がやってきます。
そしてある一定のスキルを身につけ、人生を楽しむことができるようになります。
平安と祝福を祈っています。