性依存症者がシラフ を保つために大切なことは三つ!

性依存症者がシラフでいるコツ

性依存症者がシラフでいるために必要なことは三つです。

・『今日一日だけシラフでいる』に焦点を当てる
・無力を認める&信仰&行動の三つが揃う
・嗜癖を使う心の構造を正確に理解し、そのメカニズムをコントロール可能な状態にする

1.シラフのコツは【今日一日だけ使わない】に焦点を当て続けること

今日一日だけ

性依存症からの回復のコツは『今日一日だけ』原則を守ることです。
なぜなら性依存を始めとした依存症は治らない病気だからです。
だから昨日までシラフを続けたという実績が役に立ちません。

朝起きた時に心の中で「昨日まで大丈夫だったから、今日もたぶん大丈夫だろう」と思っているなら、あなたはスリップ直前のところにいるということになります。

だから朝起きたとき、次のように祈ります。
「私にはできない。しかし神にはどんなことでもできるからである」
新しい一日を迎えるたびに、リセットして、『今日一日だけ』を生きる決心をします。

「自分は大丈夫」などと高を括っている心のありようと、祈りには実は重大な関係があります。
それは自力・我力で何とかなると思っている人は祈らないし、祈ろうと思っても祈れないということです。

ある人は「祈らないといけないとは分かっているのですが、つい祈らないまま日が過ぎていきます」と言います。

これは偽りごとです。自分を偽っているのです。
なぜなら自力・我力では何ともならないと思っている人は神にすがりつくので祈らざるを得ないからです。

祈らない人はこの対極にいるのです。
しかし「自分が祈らないのは自力・我力で何とかなると思っているから」という本音を認めることが出来ないので、建前でモノを言っているのに過ぎません。

一日祈らないと自分自身が自分の変質に気づく。
二日祈らないと周囲の人たちがあなたの変質に気づく。
三日祈らないとすべての人にあなたの変質が明らかになる。

ある人が「これからの長い人生、ずっとそうやって生きていかなければならないと思うとウンザリする」と言いました。

しかしこれは誤った受け止め方です。
なぜなら心が健康な人や生き生きと人生を送っている人はみな『人生を一日単位で生きている』のです。

性依存症に罹患して、健康な人々と同じ生き方に倣えるのは幸運なことではありませんか。

2.無力・信仰・行動の三つが揃わないと効果を発揮できない

解決策

無力を認めるだけなら無気力と変わりませんし、 自分を超えた力を信じるだけなら「行いの伴わない信仰は死んでいます」という良心の声が聞こえてきます。
自力・我力を捨てて、神に頼りつつ、目の前の課題に取り組むなら人生に奇跡が起きるようになります。

  1. 無力を認める
  2. 自分を超えた力を信じる
  3. 今日一日の課題に取り組む

これらの三つは三位一体(さんみいったい)の関係にあります。
どれか一つだけでは何の役にも立たないし、どれか一つが欠けていては効果を発揮することはできません。

仏教的背景がある日本文化のもとでは、無力を認めることは無気力になることへと容易に変質しがちです。
いわく「お任せするとは手術台に乗ることと同じである。手術台に載った人は麻酔を掛けられて自分では何もできず、執刀医にすべてを任す」などです。(このたとえ話はキリスト教会で聞いた話ですので、日本の教会も知らず知らずのうちに仏教の影響を受けているようです)

上記の説明は一部は当たっているのですが、大切なところで致命的な誤りがあります。
それは依存症からの回復は外科手術というよりは問診を積み重ねていく内科治療と近似性があるということです。

実は「手術台に載ってあとは自分は何もしない」という無責任性こそが、私たちを性依存症に罹患させた最大の原因ではないかということです。

性格上の欠点には利己的・不正直・身勝手&恐れ・配慮の欠如の四つがあります。
利己的の定義は「自分の利益だけを考えて行動すること」ですが、もう少し定義の範囲を広げると、「私は何も言わないし、何もしないけど、あなたは私の思い通りのことをするように」となります。

「私はこれから手術台に乗るけど、あとはお任せね!」アホか!(笑)

さぁ、手術台から降りて、棚卸し表を書き始めましょう!

この「手術台から降りる」とは人のせいにするのを止める、生育歴のせいにするのを止める、トラウマ体験のせいにするのを止めるということを意味しています。

幸せは自分持ちなのです。「私が幸せになるためのカギは私は握っている」ことを一日も早く気づきたいものです。

もちろんカギを握っているのは自分であっても、そのカギを鍵穴に入れる力も、カギを回す力も、私たちにはありません。

ここでも無力を認め、自分を超えた大きな力を信じ、目の前の課題に取り組むという1 三つの道具が必要になります。

3.嗜癖を使うに至る心の構造を正確に理解することが回復の生命線

嗜癖を使う心の構造

嗜癖を使う心の構造を正確に理解し、そのメカニズムをコントロール可能な状態にすれば本能の傷つきをなくし、感情の暴走を止めることが可能です。

嗜癖さえ使わなければ人生は何とかなります。
そのためには不快感情を溜めないことです。

なぜなら私たちは不快感情から逃れるために嗜癖を使うからです。

以下に具体例をあげます。(これは実存する誰かではなく、ありのパパを含めての性依存症者の一般的な姿に過ぎません)

嗜癖を使う心の構造 Aさん Bさん
性格上の欠点を使う 人をモノ扱いするという不正直 自分の本音を言わないという不正直
本能が傷つく 共存本能の対人関係・将来野心の安全本能 共存本能の自尊心と対人関係・安全本能の感情面
感情が暴走する いつか人間関係が破綻するという恐れ 自分は尊重されてないという恨み
不快感情から逃れるために嗜癖を使う 性的嗜癖(ネットポルノ・性的妄想・自慰など) 性的嗜癖(自慰・法律に触れる行為)

あなたは『自分自身』という乗り物を操縦する運転手です。
いままでのあなたは『自分自身』という存在の調子が悪くなるたびに「おかしいな〜。どうしたのかな〜」などと昼行灯(ひるあんどん)のように寝言を言うのみでした。

しかしこれからは『自分自身』の調子が悪いのは何が原因か?

  • 溜まっている不快感情は何か?
  • 傷ついた本能はどれか?
  • 私は性格上の欠点のどれを使ったか?

などを自分で考えたり、神に祈ったり、仲間と相談することによって、善かつ忠なる管理人としての役割を果たしていきます。

【まとめ】

  • 性依存症者がシラフを保つ秘訣は三つあります。
  • 一つ目は『今日一日だけ嗜癖を使わない』というところに焦点を当て続けることです。
  • 二つ目は無力を認めること・信仰・行動(12ステップの取り組み)の三つが揃わないと効果を発揮できないのを肝に銘じることです。
  • 三つ目は嗜癖を使うに至る心の構造を正確に理解し、そのメカニズムをコントロール可能な状態にしていることです。
  • この三つのコツを実行なさるなら、私たち性依存症者はシラフを保つことができます。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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