孤立から相互信頼へ。人間関係の再構築が埋め合わせの真の目的!

12ステップの中で最も「できないなぁ。これは難しい」と思わせるのがステップ8・9の埋め合わせではないでしょうか?
この記事は真の埋め合わせをする準備とは何かを明らかにし、新しい生き方と埋め合わせの関係を解説しています。

        

1.埋め合わせとは「同じ過ちは繰り返さない」との意思表明

お詫び

「(埋め合わせとは)他者に対する自分の側の行動の仕方を変えること」(EA1のHow It Works53頁5行目)

ステップ8・9の埋め合わせはお詫びをして、これまでのことを無かったことにしてもらう作業ではありません。
あったことを無かったことには決してできないのです。
「水に流す」などは愚か者の戯言に過ぎません。

そうではなくトラブルが置きた原因が自分の側の性格上の欠点から来ていたことを認め、これからは敬意・親切・配慮の充実をもって接していくことの決意表明にほかなりません。

これは決して他者に自分への行動を変えてもらうことではありません。

ここが本当に理解できると「埋め合わせをやる前にステップ6・7の古い行動パターンを使わない決心・新しい行動パターンだけを使って生きていく決心と実践をしっかりやらなくちゃ!」との考えに至ります。

ここがお腹にストンと落ちるまでは埋め合わせをしても、いわゆる『安易な埋め合わせ』に堕してしまう危険があります。

間違った埋め合わせ正しい埋め合わせ
依然として利己的敬意・親切・配慮の充実
ゆるしてもらいたい人格的関係を伴った人間関係の再構築
なかったことにして欲しい

ここからは笑い話として読んでいただきたいのですが、ある人が埋め合わせしたところ、相手に「埋め合わせなんかしなくていいから生き方だけ変えてちょうだい」と言われたそうです。

その話を聞いた周りの者は「その人のことはその人に任せる。あなたはあなたのことをすればそれで良い」と答えていましたが、ありのパパはそれを横で聞きながら「そうじゃない。その相手の方が言った真意を理解するまでは真に埋め合わせをしたことにはならない」と思ったことでした。

私たちお互いは自己満足に過ぎない埋め合わせではなく、新しい生き方をはじめたことの象徴としての埋め合わせをしていこうではありませんか!

        

2.相手が変わるのではなく、自分が変わるのが埋め合わせ

あなたはあなたのままで。私は変わる

「他者をあるがままに受け入れ許すことがなければ……埋め合わせできない」(EAのHow It Works53頁6行目)

「他者をあるがままに受け入れる」と聞くと、一見美しい言葉なので「そうだね」となんだか自分にもできると勘違いしてしまいそうになります。

しかしこれが言わんとしていることは利己的振る舞いが鼻につき、こちらの怒りが爆発しそうになる人をその人のままで受け入れるということです。

こんなことできますか?
ありのパパなら「その前に首しめていいですか?」と聞きます(笑)。
そんな傲慢極まりないありのパパの埋め合わせを知りたい方はどうぞ。

ここで注意しないといけないのはちっとも変わらない相手の言いなりになるのではないということです。
そうではなく相手が変わることを要求するこちらの権利を放棄するということです。

これは考えようによってはとてもシリアスなことです。
それは「あなたは100年でもそのままでいな!私は勝手に新しい人生を生きるから」と言っているようなものだからです。

しかしこれを本心から言うのはとても難しいことです。
なぜなら「あんたが変わったら私も変わってやらないこともない」というのが私たちの隠された本音だからです。

「手放してあとは神にお任せ」とよく言いますが、本当のところを言えば「手放せるのなら苦労はない。手放せないから苦しんでいるのだ」ということになります。

しかし手放さない限り、変わることは不可能です。
それはそうです。自分が変わるかどうかが相手が変わることに掛かっているのですから。

現実の問題としてほとんどの場合に相手は全く変わりません。
よくこう聞く人がいます。「私が変わったら相手も変わるんじゃないでしょうか?」

いいえ、あなたが変わっても相手が変わる可能性はほとんどありません。
なにより心の中で「私も変わるからお前も変われよ。変わらなかったら承知しないぞ!」と思っていることが問題です。

        

3.身勝手・不正直が止まっていないと相手を信頼できない

相互信頼

性格上の欠点からくる古い行動パターンが止まっていないにもかかわらず(ステップ6・7)、安易に埋め合わせに進むと(ステップ8・9)いつまでしても埋め合わせが終わらないことになります。

なぜなら身勝手・不正直が現役で動いていると、次から次へと人間関係のトラブルが起きます。
それで一つ埋め合わせが終わったと思ったら、また新しい埋め合わせをしなければならないことになるからです。

「人生なんてそんなもんじゃない?」ということもできます。
しかし「新しい行動パターンを全面的に使い続けることによって全く新しくされた人生を生きることが可能です」ということもできるのです。

以下は12ステップをひとかたまりのものとして取り組むことがいかに大切かを明らかにしています。

ステップを有機的に繋がったものとしてやっている

  1. ステップ4・5で自分の人生を支配していた古い行動パターンを知る
  2. ステップ6・7で古い行動パターンを使わない決心と新しい行動パターンだけを使う決心と実践をする
  3. ステップ8・9では新しい生き方を反映させるものとして人間関係の再構築に挑む

ステップをバラバラのものとしてやっている

  1. ステップ4・5で自分いじめに励み、疲労困憊する
  2. ステップ6・7で何をしたら良いか分からず途方に暮れる
  3. ステップ8・9で「オレも大したもんだ」といい気になる

さて、どちらの人生をお選びになりたいですか?

埋め合わせに焦点を当てすぎることの危険は自分の生き方の根本的変化がどこかに行ってしまい、生き方の投影に過ぎない人間関係のみに関心を集中させてしまうことです。

自分の中にある罪悪感を解消するためだけに埋め合わせをする人は依然として人々を自分の道具として使っています。

相手を自分の罪悪感を消す道具として使っている限り、相手をモノ扱いしていることになります。

健全な人間関係とは相互に敬意をもって接し合うことです。
その視点からすべてのことを判断する必要があります。

埋め合わせばかりしている人生とお別れるする秘訣は嗜癖を使う必要がないほどに人格が変化することです。

人格の変化の入り口は「自分がもっている恐れには根拠がない」と気づくことです。

「人は私を傷つける」「人は私を見捨てる」という間違った思い込みが、私たちを身勝手・不正直な行動に駆り立てるのです。

解決策は新しい行動パターンを例外をつくらずに使い続けることです。
これによって恐れを自分の中から締め出すことができます。
恐れがなければ誰も好き好んで身勝手・不正直な振る舞いをしようとはしないものです。

そして「相手も私に傷つけられたらどうしようと恐れているかも知れないのだから、少なくとも私はあなたを傷つけない」という思いをもって接することに全力を尽くします。

これを続けていると自分でもびっくりするぐらい人生に変化が訪れます。
具体的には共存本能の自尊心は爆上がりし、対人関係も劇的に改善されます。

【まとめ】
真の埋め合わせはこれまでのトラブルの原因が自分の側の性格上の欠点にあったことを認め、これからは敬意・親切・配慮をもって接していくことの意思表明にほかなりません。

埋め合わせに際して大切なことは相手に変わることを要求するコチラ側の権利を放棄することです。
これは「私は私であり、あなたはあなたである」という関係への回帰です。

人生は埋め合わせの連続ということも出来ますが、埋め合わせばかりしている人生とお別れすることも可能です。
秘訣は「回復するのに充分な人格の変化」です。
これを12ステップでは霊的目覚めと呼んでいます。

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