依存症から回復する12ステップ・ガイド

 今日は2冊の書籍をご紹介させていただきます。
題名は「ビックブックのスポンサーシップ」と「回復の『ステップ』」です。
これはどちらも12ステップの実際的な活用法と指導法について書かれた本です。

        

1.アルコホーリクス・アノニマスの12ステップ

ありのパパはビックブックと呼ばれる「アルコホーリスク・アノニマス」と「12のステップと12の伝統」というAAにおける根幹的な書籍を購入して勉強し始めました。
今まで読んだどの12ステップの本よりも、よくわかりました。
以前に「キリスト者の12ステップ」という本を学んだことがありましたが結果ははかばかしくないものでした(これは決してキリスト者の12ステップを批判しているのではありません。ただありのパパにとっては理解するのが難しかったということに過ぎません)。

アルコール依存症者のための12ステップは、そもそも「再飲酒しない」ということを絶対的な目標としています。
彼らは再飲酒してしまえば、良くて精神病院送り、悪ければあの世行きなのです。
そのせいか、とても分かりやすく、具体的であり、心に訴えかけてくるものがありました。
しかし学んでいくうちに壁にぶち当たりました。
うまく言えないのですが、靴の底から足の裏を掻いているような感じがしてしようがないのです。

今はなぜそのように感じたのかが分かります。
そもそもビックブックは12ステップを実践している人が、なお実践を深めるために書かれたものだからです。
ですから、ありのパパのように12ステップを全くやったことがない者には書かれてあることの具体的なイメージがつかみにくかったのです。
それで各地の(と言ってもほんの何カ所かに過ぎませんが)AAのオープン・ミーティングに参加させていただきましたが、12ステップの実践という点についてはあまり理解を深めることが出来ませんでした(しかしその他の面で甚大な影響を与えてくださいました)。

        

2.ジョー・マキューの12ステップ

そのような行き詰まり感を感じている中、革命的な本に出会いました。
それが今日ご紹介するジョー・マキューによる2冊の書籍です。
このジョー・マキューという方は、やはり元アル中でAAに集っていたのですが、この方がAAに参加された時点では12ステップはあまり実践されていませんでした。
それで周りからの勧めもあり、12ステップを教える活動を始めたそうです。

そのような背景があるゆえに、ありのパパにとってはジャスト・フィットする内容でした。
すなわち12ステップをやったことがない人がこれからやるために、また既にやっていたがもっと理解を深めたいと感じている人のために書かれた本だからです。
読後感はまさに「かゆいところに手が届く」といった感じであり、「あぁ、そうか。このところの真意はこういうことだったのか!」と目から鱗(うろこ)が落ちまくったという感じでした。

        

3.緑のたぬきと赤いきつね

「ビックブックのスポンサーシップ」は表紙が緑色で、「回復の『ステップ』」は表紙が赤色(実際はえんじ色)なので、ある方がそのように呼んでいるのをありのパパも相乗りさせていただきました。
緑のたぬきの方は(日本では)先に出版されたのですが、アメリカでは赤いきつねの方が12年ほど前に出版されています。
赤いきつねの方はとても具体的で12ステップをやろうとする人たちにとっては、こちらの方を先に読むのが良いと思います。

タイトルとURLをコピーしました