アダルトチルドレンが日々の棚卸しをやると自己受容できるようになる

怒り依存症になった原因

「自己受容が大切なのは分かるが、やり方がわからない」という方はおられませんか?
この記事はアダルトチルドレンが自己受容するには親替えすることであると明らかにし、自己受容を意識した日々の棚卸しの具体的な方法を解説しています。

1.自己受容とは自分が自分自身の愛ある親になること

自己受容

①カウンセリングが教える自己受容

自分が自分自身を受け入れることを自己受容と言います。
来談者中心療法をはじめとするカウンセリングでは自己受容していないことが問題の真の原因であると理解します。
そうすると解決は当然のことながら自己受容することになります。

ありのパパも何十年も自分自身に向かって「ありのままでいいんだよ」と言ってきましたし、人様にも「自己受容が大事。自己受容することが解決」と言ってきました。

では自分自身という存在が自己受容されていると感じていたかというと大分怪しいです。
なぜならもし自己受容されていると感じるなら、それなりの実感や変化が伴うものですが、それらが全くなかったからです。

②アダルトチルドレンの回復運動が教える親替(おやが)え

アダルトチルドレンにとってステップ3の「自分なりに理解した神の配慮に自分の意志と生き方を委ねる」とは親替えを意味します。

親替えとは生物学上の親に心の中から出ていってもらい、自分が自分自身の愛ある親になることです。
もちろん自分が愛ある親になると言っても自分だけでは愛ある親の役割を果たすことは出来ませんから、神とともに「愛ある親」の役割を果たしていきます。

これはアダルトチルドレンの回復に取り組んできた人々の中から出てきた教えですから、根拠があり、合理性もあります。

しかしありのパパの本心を言うと「出来っこない」と思いました。
それは生物学上の親よりも自分のほうが出来が悪かったからです。

親が養育上の責任を果たさなかったと言っても、それはピンキリです。
虐待する悪魔のような親もいれば、依存症や発達障害・その他の病のために心ならずも親の役割を果たすことが出来なかった多くの親御さんがおられます。

ありのパパの親もそのような人の一人でした。
懸命に生き、ありのパパを育ててくれました。
そのような親に対して自分はと言うと「お話にならない」ほど出来が悪かったのです。

(次の項目ではどうしたら自己受容・親替えができるかについて解説しています)

2.アダルトチルドレンが親替え・自己受容できる方法は日々の棚卸し

親替え

自分が自分自身の愛ある親になれる唯一つの方法は12ステップの日々の棚卸しを継続的に行うことです。

日々の棚卸しとはステップ4・5の棚卸しをやって自分の中に不快感情がなくなった人が、再び不快感情を溜め込まないために一日単位でやる棚卸し作業です。

なぜこの日々の棚卸しが自分自身の愛ある親になるための唯一の方法といえるのでしょうか?

親の役目の最重要なものは感情と本能のケアです。
これさえ出来ていれば他の何ができていなくともよいのです。
反対に食事の世話や良い教育を受けさせていても、子供の感情と本能のケアをおろそかにしているなら愛ある親とは言えません。

同様に自覚的に親替えをした自分も、自分自身の感情と本能のケアをしっかり行っているなら愛ある親として合格です。

ありのパパがこの真実に気づいたのは日々の棚卸しをやって5年半が経ったあとです。
要するに最近です。

日々の棚卸しを「愛ある親になろう!」と思ってやったわけではありません。
かえって「仕方ないな。でもやらないとスリップするしな」ってな感じでやっていました。

ただ日々の棚卸しをやると「相手に問題があると思っていたのに、実は自分に問題があった!」と必ず気づくことができるので、それが楽しくてやっていたというのはあります。

それが今では自己受容とか親替えと呼ばれることが自分の中に実現しているのを感じるのです。

(次の項目では親替え・自己受容を意識した日々の棚卸しの具体的なやり方を解説します)

3.アダルトチルドレンが自分自身をケアする日々の棚卸しのやり方

自分自身をケアする

アダルトチルドレンの日々の棚卸しと言ってもAC独自のやり方ではなく、リカバリーダイナミクスのやり方です。

リカバリーダイナミクスとはジョー・マキューが12ステップ・プログラムを中間施設向けに改編したものです。(改編と言ってもあくまでもビッグブッグに忠実ですので、どうぞご安心ください)

①不快感情を特定する(感情をケアする)

不快感情は四つしかありません。
恨み・罪悪感・恐れ・後悔です。

「もっとあるのではありませんか?」という疑問に対しては「もちろんです。しかし多くある不快感情をつづめる(要約する)と四つにまとめることができます」とお答えします。

子供同士の喧嘩の仲裁をする時に「どっちが悪いのか?」をいきなり問題にしてはならないと言われます。
まず子供の心に寄り添って「なぜそうしなければならなかったのか?」をゆっくりと時間を掛けて聞き出します。

しかしこれは「言うは易く行うは難し」です。
なぜなら自分自身の感情に寄り添っていない人がどうして他人の感情に寄り添うことができるでしょうか?

自分自身の感情をケアする前に我力・自力で他人の心に寄り添おうとすると出てくるのは「なぜ自分ばかりがこんな損な役回りをしなければならないのか?」という被害者意識です。(ACの問題行動の5番目)

ですから「自分自身を受容している分しか他者を受容できない」と自分に言い聞かせ、他人を受容する前にまず自分自身を受容することです。

感情をすっ飛ばして性格上の欠点からくる行動パターンに焦点を当てることの弊害は「生きていてはいけないのだ」と自分自身に思わせることです。

ありのパパの独り言は「もうこんな自分なら死んだほうがいい」というものでした。
自分でもなぜこのような独り言が出てくるのか分かりませんでしたが、今は分かります。

②傷ついた本能を特定する(本能をケアする)

12ステップが教える本能は一般的な意味での本能とは異なります。
一般的な意味における本能とは欲求ですが、12ステップはそのような意味で本能という言葉を使っていません。

12ステップが言う本能は共存本能・安全本能・性本能・将来野心です。

共存本能とは周りとうまくやっていきたいと願う本能であり、これが傷つくと自尊心や対人関係が傷つきます。

安全本能とは自分が生きる環境を安全・安心な状態に保ちたいと願う本能であり、物質面での安全と感情面での安全に分けられます。

性本能とは特定の人と性的に繋がりたいと願う本能であり、公認された性関係と秘密の性関係に分けられます。

将来野心とは共存・安全・性の本能が将来に渡って充足することを求める本能です。

アダルトチルドレンの最も一般的な嗜癖は感情を否認し、本能を抑圧することです。(ACの問題行動の10番目)
感情が暴走しても決して認めません。
「べつに」という感じです。

同様に本能が傷ついても気が付きません。
これはわざとやっているのではなく、無意識の領域で起きていることです。
それで感情の否認を解除し、本能の抑圧を解き放つことも自覚的に行うことはできません。

本能の抑圧を止める方法は日々の棚卸しで傷ついた本能を特定することです。
決して無造作にやらないことです。「共存も傷ついた。安全も、何なら将来野心も!」みたいな感じではやってもやらなくても同じになってしまいます。

そうではなく一つ一つ丁寧に見ていきます。
これがいいのです。
どんな人でも自分が大切にされていると思える時に心を開くものです。

アダルトチルドレンは他人の心をこじ開けようとするか、反対に身勝手な振る舞いをして人から離れようとします。(ACの問題行動の4番目)
このようなことをする原因は「自分と自分自身」の関係にあります。

ACが日々の棚卸しをすると自分の話をしないで相手の話ばかりしたり、直接的に自分の短所の話をしがちです。
これを感情から入って本能を問題にすることによって解決することができます。

感情と本能から日々の棚卸しを始めることが習い性(ならいしょう)になると他者に接するときもいきなり問題に直面させるのではなく、感情と本能をケアすることから始めることができるようになります。

③自分の側の過ちの正確な本質を明らかにする

性格上の欠点も四つしかありません。
利己的・不正直・身勝手&恐れ・配慮の欠如です。

これもつづめれば四つに要約することができるということです。

ここまで来ると自分の側に問題があったと薄々勘付きます。
そして性格上の欠点を一つ一つ見ていくとヤッパリ問題は自分だったと分かり、笑えてきます。

「人は私を傷つけることができない。私を傷つけているのはいつだって自分の性格上の欠点である」というのは真実です。

これが分かると「この世」の人生が天国を生きる歩みであることに気づきます。

【まとめ】
自分自身という存在から見ると、そうするにはそうするなりの訳があったにもかかわらず「それが何?問題の核心は何?」みたいな接し方をされると絶望してしまいます。

反対に感情と本能を最初に取り扱うと「大切にされている」と自分自身が感じます。
それによって「世界中の誰も私の味方でないとしても、一人だけは私を見捨てない人がいる」との確信を自分自身に与えることができます。
これが自分自身の愛ある親になるということであり、自己受容ということです。

感情と本能を大切に!

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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