「埋め合わせする気持ち」とは人間関係をやり直す気持ちになること!

「ステップ8・9の文言は何を行っているのか分からん!」という方はおられませんか?
この記事は「埋め合わせしようとする気持ち」とは「人間関係をやり直す気持ちになる」ことであると明らかにし、そのためには何をすればよいかを解説しています。

1.「埋め合わせしようとする気持ち」とは人間関係をやり直す気持ち

人間関係をやり直す

「ステップ8は個人の人間関係を立て直し、私たちを孤独から引き上げてくれる」(EAのHow It Works49頁4行目)

「埋め合わせしようとする気持ち」とは人間関係をやり直す気持ちです。
人間関係をやり直す気持ちがなければ真の埋め合わせにはなりません。
それは許すことを相手に強要しているだけです。

人間関係を新しくやり直すためには自分が今までどのような人間関係のあり方を使っていたかを正確に知る必要があります。
「とにかく新しいければ何でもいいんだ」では結局何も変わりません。
人間関係を本当に変えたければ自分が使ってきた古い行動パターンを正確に知り、それと正反対の行動パターンを全力で実行することです。

私たち依存症者やアダルトチルドレン&共依存症者の本音は「嗜癖さえ使わなければ、それでOK!」というものではないでしょうか?
しかし12ステップに取り組んだ結果、私たちが嗜癖を使う本当の原因は人間関係から来ることを知りました。
それもあちら側に問題があるのではなく、問題はいつでもこちら側の対応の仕方にあったということに気づかせられました。

だからどうしても人間関係への自分の側の対応の仕方(行動パターン)を変える必要があります。
それなしには回復にはありえません。

2.嗜癖パターンを性格上の欠点ごとに洗い出す

恐れ

12ステップが教える性格上の欠点は四つしかありません。
本能も四つです。そして何と不快感情も四つしかありません。
欠点四つ+本能四つ+不快感情四つ=12(ステップ)と整理すると覚えやすいです。

12ステップは分かりやすいプログラムです。
ビッグブックには「何年もの間、自己を鍛錬してやっと得られるようなものが、ほんの二・三ヶ月で現れる」(267頁7行目)とあります。

1930年代のAAの多くの人々が二・三ヶ月のうちに人生が全く変えられていきました。
どのような条件で統計を取ったかという点に注意する必要がありますが、回復率は75%でした。

二・三ヶ月で人生が変えるられるためには自分の四つの性格上の欠点を知ることが絶対条件です。
そのためにこそ12ステップに取り組み、棚卸しを通して自分の性格上の欠点を把握します。

①身勝手&恐れ

身勝手とは広辞苑によると「自分の都合だけを考えて行動すること」です。
身勝手な振る舞いをする動機が恐れです。

恐れには様々な恐れがありますが、アダルトチルドレンに典型的なのが「見捨てられる前に見捨ててしまえ」という身勝手行動です。

せっかく恋人とうまく行っているのに自分から関係を破綻させてしまう方はおられないでしょうか?
これが恐れにもとづいた身勝手行動です。

これを癇癪持ち(怒り依存症)に適用すると以下のような構図になります。

他者の何でもない振る舞いや一言が自分をバカにしているように感じます。(恐れ)
そうすると相手にはそんな気がないにもかかわらず勝手に脳内で「私は軽んじられた」と感じて自尊心が傷つきます。

自尊心とは共存本能の一部であり、これが傷つくと恨みの感情が暴走します。
恨みという不快感情は怒りの爆発のための燃料になり、「相手に傷つけられる前に傷つけてやる」という考えは燃料に火を付けるマッチの役割を果たします。

この構造が腑に落ちた時、ありのパパは怒りが爆発しなくなりました。
もちろん治ったのではなく止まっているだけあり、依存症回路から「怒りを爆発させればいいんだよ!」とウソを教える強迫観念がやってきますが、燃料とマッチを正しく始末していれば強迫観念が教えるウソを容易に見破ることができます。

②不正直

アダルトチルドレン傾向のある人が「見捨てられる前に見捨ててやる」という身勝手行動の他にとるものに不正直行動があります。
これは「見捨てられないためには本意に反したことでも何でもやる」という病的な相手への依存行動です。

ありのパパは人に褒められると「そんなことないですよ」と受け流していました。
そうすると心の中で将来不安がムクムクと湧き上がってくるのです。
理由が長い間分かりませんでしたが最近ようやっと分かりました。
それは自分の中にいるもう一人の自分、すなわち自分自身という存在が「そんな建前ばかりの行動をとっていると将来必ず人間関係が破綻するよ!」と言うのです。

その結果、将来野心の安全本能が傷つき、恐れの感情が暴走します。
ありのパパの場合は恐れという不快感情から逃れるために性領域の嗜癖を使いました。

日本社会は建前と本音を使い分ける社会ですが、アダルトチルドレンや依存症者にその自由は与えられていません。
ACや依存症者はあくまでも正直である必要があります。
もちろんバカ正直でよいというわけでなく、配慮をもって対応することが大切なのは言うまでもないことです。

③配慮の欠如

アダルトチルドレンは自分の人生を被害者の視点で生きることを嗜癖として使っています。
アダルトチルドレンでなくても他の依存症の方の中にも「何で依存症になんかなっちゃったのか?」と自分をかわいそうに思っている方がおられるかも知れません。

これを自己憐憫と言いますが、自己憐憫の何が問題かと言うと、自己憐憫があると必然的に他者への配慮が不足することです。

ありのパパはずっと「自分は被害者だ。人生こんなはずじゃなかった!」という被害者意識を嗜癖として使ってきました。
理由は被害者意識にしがみついていれば、他者への配慮の欠如という自分の問題に目を向けなくてもすんだからです。

しかし自分の人生を振り返ってみると他者への配慮の欠如が人間関係のトラブルの原因になっていました。

そうであるにもかかわらず度重なるトラブルのたびに「自分は被害者だ!」と被害者意識にしがみつくということをしました。
これではまるでマッチポンプのようだと自分でも思ったことです。

未熟なままでいようとする人は自分をかわいそうに思い、成熟しようとする人は他者への配慮を充実させていくことによって人間関係のトラブルを避けようとします。

さて、あなたはどちらを選び取られますか?

④利己的

利己的とは広辞苑によると自分の利益だけを考えることです。
利己的な傾向が強い人は言い訳が多くなります。
「自分は悪くない。一生懸命やった。何か文句あっか!」みたいな感じです。

これに対して不正直な対応を多く使う人は「言い訳」ではなく「ウソ」を使います。

言い訳とは「仕方がなかった」ということを長々と説明したりすることであり、ウソとは「忘れていました」とか「もうしません」とかいうことです。
なぜ「もうしません」が嘘になるのかは依存症者の方はよくお分かりだと思います。
「もうしない」で済むための解決策を自分がもっていないにもかかわらず「もうしない」と言うのはウソになります。

自助グループにやってくる人は傷ついている人が多いので、「自分は被害者ではあっても、決して利己的ではない」と感じている人が多いかもしれません。
ありのパパもそうでした。
もし誰かが「ありのパパさんは利己的だね」と言ったら、思わず首を絞めたかも知れません(笑)。

しかし霊的に目覚めてからしばらく経つと自分にも多くの点で利己的なところがあったと気づくようになります。
というか「利己的だらけではないか!」と思うようになります。
そして一生を通じて自分の利己的な部分を縮小していくことが自分の大切な仕事であると思いを定めます。

3.古い行動パターンの反対を実践することが新しい人間関係に繋がる

新しい人間関係

誰かに自尊心を傷つけられるのではないかと恐れ、それだったらこっちから傷つけてやる(身勝手)と怒りの爆発を嗜癖として使いました。
自分の配慮の欠如が原因で人間関係のトラブルに見舞われると被害者意識を嗜癖として使いました。
なぜならそうしていれば自分の配慮のなさを見なくてすむからです。

このように嗜癖に至る自分自身の心の動きを把握すると、ブラックボックスのようだった心が透明な心になります。
そのことが新しい人間関係を作るための新しい行動パターンの実践に繋がります。

「誰かに自尊心をまた傷つけられるのではないか?」という根拠のない恐れ(妄想)が古い行動パターンだとすれば、新しい行動パターンは相手もまた自分と同じように傷つけられることを恐れているのではないかと思いやり、少なくとも私はあなたを傷つけないということを分かっていただくためにはどのように接したらよいかということを全力で実践するのです。

不正直行動が原因で将来不安に襲われるのが古い行動パターンだとすれば、新しい行動パターンは知恵とユーモアをもって本当のことをお話することです。

「私たちの広報活動は宣伝ではなく惹きつける魅力にもとづく」(12の伝統の11番目)

配慮の欠如が今までの人間関係の本質だとしたら、新しい人間関係は相手の視点に立つことと配慮を充実させることです。

これらはやりがいのある仕事です。
しかし難しくはありません。
難しいと感じるのは自力・我力でやろうとするからであり、そもそも出発点が間違っています。
自分の無力を認め、自分を超えた大きな力が私たちを健康な心に戻してくれると信じるなら、神の意志を知ることと、それを実践する力が必ず与えられます。

【まとめ】
「埋め合わせしようとするとする気持ちになった」とは人間関係をやり直す気持ちになることです。

人間関係をやり直すためには今まで使ってきた自分の古い行動パターンを知る必要があります。
性格上の欠点は四つあり、それぞれセットになった本能と不快感情と嗜癖があります。
これらを一つ一つ正確に把握していきます。

人間関係をやり直すために新しい行動パターンを使います。
難しく感じるとしたら、それは自力でやろうとしているからです。
このことに関しても無力を認め、自分を超えた大きな力が健康な心に戻してくれると信じるなら必ず実践する知恵と力が与えられます。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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