癇癪持ちがトリガーを引かないために真の謙遜・謙虚の意味を知る!

謙虚・謙遜の本当の意味を知らないと人生がダメになります。
この記事はなぜダメになるのかを明らかにし、人生に変革をもたらす真の意味での謙虚・謙遜とは何かを解説しています。

        

1.癇癪持ちが謙虚・謙遜の意味を取り違えると人生はダメになる

謙虚・謙遜の意味を取り違える

謙虚・謙遜とはただ単に腰が低かったりするのとは違います。

かつてありのパパはそのように勘違いしていました。
自分自身に向かって「謙遜に振る舞うんだぞ!」と常に言い聞かせていました。

ありのパパが謙遜に振る舞う理由はそうすると人様から「ありのパパさんは謙遜だね。さすがクリスチャンだね」と言ってもらえるからです。
そう言ってもらうたびに心の貯金箱にその言われた言葉を貯めていました。

しかし同時に心のどこかでは「ここで思いの丈(たけ)をぶちまけたらどれだけ清々(せいせい)するか」とも思っていました。

要するに借金をしながら貯金をしていたわけです。
預けたお金に付く金利より、借りたお金に付く金利のほうが常に高いのは当たり前のことです。
金融機関は貸したお金に付く金利から人件費や光熱費などの維持費を払い、そして客から預かった貯金に利息を付けるわけですから。

ここで肝心なのは心の貯金にも同じことが言えるということです。
借金をしながら、貯金をしていると、いつかは借金の金利を払いきれなくなる時が必ずやってきます。

ありのパパにも『その時』がやってきました。

トラブルがあると外面的には穏やかに腰を低くして問題解決に当たっていたのですが、それがある時から効かなくなってしまいました。
まさに借金の金利が貯金の金利を上回った瞬間でした。
それからは自分自身に向かって「怒っちゃいけないぞ!」と言い聞かせた次の瞬間に怒りが爆発するようになってしまいました。

これは自分自身を抑え込むことが怒りの爆発の引き金(トリガー)になっていたということです。
そして借金の金利を貯めていた期間があまりに長かったためか、怒りを爆発させるようになってからはあっという間に怒り依存症と言わなければならないような状態になってしまいました。

この記事をお読みの方にありのパパが心からお願いしたいことは「引き返せるところにいる人はとにかく引き返してください」ということです。

自分自身(本能)を我慢させる形での謙虚・謙遜はあなたに甚大な被害をもたらします。

この記事は怒りの爆発の問題がどうにもならなくなっている人々に向けて書かれています。
次の項目では様々な嗜癖のトリガー(引き金)となるものについて解説します。

        

2.癇癪持ちがトリガーを特定すると怒りの爆発を防ぐことが出来る

トリガーを特定する

「人は自分の思い通りに動いて当然である」という考えをもっていると、当然のこととしてそうならなかった時には怒りが出て来ます。

これは宝くじを考えるとすぐに分かります。
宝くじを買う人は現実問題として宝くじに当選することを期待していません。
だから宝くじが当たらなかったということで怒りを爆発させる人はいません。

これに対して新幹線などが遅れると猛烈に怒りを爆発させている人がたまにいます。
これは頭の中に「新幹線は時刻通りに運行されるのが当然であり、そうならなかった時に私が怒りを爆発させるのも当然である」という考えがあるからです。

「人々は私の期待した通りに動いて当然である」という考えを利己的と言います。
以前のありのパパなら、この文章を読んだだけで怒りが爆発したかも知れません。
なぜなら以前のありのパパは「私たちは相互に契約を結んでいるのであり、その契約を守ってもらわなければ困る」と考えていたからです。

この一見もっともらしい考え方は実に自分に都合の良い考え方です。
ちょっと考えれば分かることですが、決めたとおりに物事を実行できる人がどれだけいるでしょうか?
そんな人はどこにもいないというのが答えです。

結論としては「利己的考えを捨てますか?それとも人間やめますか?」ということになります。

        

3.アダルトチルドレン傾向のある癇癪持ちが使いがちなトリガー

不正直行動

アダルトチルドレンは「人は怖いものである」という考えをいだいているために自分の本心を言いにく傾向があります。

ある時には自分の本心に反した言動をする不正直行動となって現れます。
典型的なのが「あなたはどうしたいの?」と尋ねられて「別に。皆と同じでいい」と答えるパターンです。

「皆と同じでいい」が通用するのは子供時代だけです。
大人になってからも同じ手を使い続けると必ず人間関係のトラブルに発展します。
なぜなら私たちは「皆と同じでいい」なんてこれっぽっちも思っていないからです。
もちろん抑圧・否認して生きてきたので「自分が何を願っているのか?」が分からない場合も多くあります。

ありのパパの例ですが「ありのパパさんはAがいいですかBがいいですか?」と聞かれて、本当はAがいいのにAがほしいなんて言ったらバカだと思わると考えて「Bがいいです」と答えてしまいます。
あとになって自分がBがいいと答えたことはコロッと忘れて「アイツ〜俺は本当はAが良かったのにBをくれやがって〜」と相手を恨みました。

ここでは不正直行動が恨みのトリガー(引き金)になっています。
そして恨みという不快感情から逃れるために嗜癖を使います。
この嗜癖は何であっても構わないのです。
手当たりしだいと言うか、たまたま嗜癖として使いやすいものに手を付けたということです。

        

4.癇癪持ちがトリガーを引かない秘訣は新しい行動パターンを使うこと

新しい生き方

「謙虚になるとは新しい生き方に心を開くこと」(EAのHow It Works46頁2行目)

真の謙虚とは新しい生き方に心を開くことであり、新しい生き方とはステップ4・5で見つけ出した新しい行動パターンを使う生き方を指しています。

この新しい生き方には「正直・受容的・良い面を見る・信頼する」(同4行目)の四つの特徴があります。

正直とは不正直の反対語であり、この記事の項目の3で説明した生き方の反対の生き方です。

受容的とは対立的の反対語であり、共感的に接するということです。
これはこの記事の項目の2で説明したとおり、「出来て当たり前」から「出来ないときもあるよね」の転換を指しています。

良い面を見るとは例えば「私、短気なの」と相手が言えば「時間を大切になさるのね」と答え、「僕は優柔不断なんだ」と相手が言えば「慎重に物事をお決めになられるんですね」と答えることです。

これは練習です。始めは心がこもらず大根役者のようであっても、修練に修練を重ねると本心からそのように言えるようになります。

信頼するとは盲信することとは違います。
盲信した人は裏切られると相手に対して怒りを感じるでしょう。

信頼とは客観的に考えると自分の期待に反する結果になると薄々感じるような場合であっても相手に任すことです。

当然のこととしてうまく行かなかったときの段取りを自分の側でちゃんとやっておきます。
怒りが出るのは自分がやるべきことをちゃんとやっていないからです。

自分がやるべきことをちゃんとやっていたら、相手が信頼を裏切っても「仕方ないよ。そういうときもある」と本心から言えるようになります。

この「自分の側でちゃんとやっておくべきこと」をやらないのを配慮の欠如と言います。
人間関係において配慮の欠如があるとトラブルが起きやすくなります。

そして自分の側の配慮が欠如したことはコロッと忘れて「また傷つけられた」と被害者意識を持つのはアダルトチルドレンの専売特許です(笑)。

【まとめ】
謙虚・謙遜の意味を単に腰が低いとかと受け取ってしまうと人生がダメになります。
理由は表面を取り繕う生き方は自分自身に借金をする生き方だからです。
人生のどこかで借金の金利を一括して払わなければならない時が必ずやってきます。

癇癪持ちは「人は自分の思い通りに動いて当然である」と考え、そうならなかった時は怒りを爆発させます。
これは一言で言えば利己的極まりない生き方です。

自分の側の配慮の欠如が真の原因であるにもかかわらず自分を被害者扱いすることがあります。
これはアダルトチルドレンが使う常套手段です。

解決策は新しい行動パターンを使うことの一択です。
正直・受容的・良い面を見る・信頼するの四つの特徴を持つ新しい行動パターンを使う時、私たちはトリガーを引かない生き方を実践できるようになります。

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◎回復と平安と祝福を祈っています。

        

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