癇癪持ちの人生が全く変わってしまう棚卸しのための三つの秘訣!

癇癪持ちの棚卸し

「棚卸しをやったけどあまり代わり映えしなかった」という方はおられませんか?
この記事は「人生が全く変わってしまう」棚卸しになるためには三つのことに留意するのが大切であることを明らかにし、その際の勘所(かんどころ)を解説しています。

1.癇癪持ちがステップ5の「認める」という言葉の本来の意味を知る

自分の過ちの本質を認める

「私たちの棚卸しを神・自分自身・もう一人の三者のうち一つでも省いたら(回復するための)しっかりとした土台とはならない」(EAのHow It Works36頁11行目)

ステップ5の文言には「認める」という言葉があります。
この「認める」とは「あぁ、そうだよ。それがどうした!」と渋々認めたり、居直ったりすることではありません。

認めるとは元々は「見留める」という言葉だったようです。
見留めるとは[よく気をつけて見る][見てよしとする。かまわないとして許す][見て判断する]ということです。(広辞苑第四版より引用)

このような本来の意味での「認める」という作業を神・自分自身・「もう一人の人」の三者に行うのがステップ5の棚卸し作業です。

2.神に対して自分の過ちの本質を認める

神に対して自分の過ちの本質を認める

もし読者の方々で「うまくやれている自分は愛してくれるが、トラブル続きの自分は愛してくれない」神を信じているなら、そんな神に自分のあやまちの本質を認めようとする人がいるでしょうか?

そんな人は一人もいないと思います。

ちなみに、ありのパパが信じていた神は「頑張って達成できたらOK、出来なかったらnot OK」という神でした。
聖書にはこれと反対のご性質をもつ神が描かれており、ありのパパ自身も「出来ても出来なくても大丈夫の神」を信じているつもりでしたが、実はそうではありませんでした。

本心では「出来ないより出来たほうがええやろ!」と考えていました。
「これのどこが問題か?」と思う方もいるかも知れません。

出来ないより出来たほうがいいと考えている人は実は「自分は出来る」と思っている人です。
このような人が無力を認めていることなどありえない話です。

皆さんはいかがでしょうか?
「出来ないより出来たほうがええやろ」と考えている限り、棚卸し作業に対して逃げ腰にならざるを得ません。
そりゃそうです。見たくない自分を見せつけられるのですから。

しかし12ステッププログラムの中でステップ5が最も重要であり、人生の転換点となるべき位置にあります。
だからどうせ棚卸し作業をやるなら逃げ腰ではなく意欲満々でやるほうがよいのです。

ではどうしたら意欲満々でやることが出来るでしょうか?
それはあなたの神概念を変えることです。
それは「それでもなお私たちを愛し、受け入れてくれる」(同19行目)という神です。

皆さんの信じておられる神はどんな神ですか?
今一度かえりみたいものです。

3.自分自身に対して自分の過ちの本質を認める

自分自身に対して自分の過ちの本質を認める

ステップ5で使われている「自分自身」とは「自分の中にいるもう一人の自分」であり、共存・安全・性・将来野心などの本能を指している言葉です。

癇癪持ち(怒り依存症)などの依存症者はこの「自分自身」という存在を徹底して無かったことにしてきた人々です。

私たちは自分自身(本能)が傷ついた時どうしたらよいかを知らなかったので傷ついてないふりをしました。
これを抑圧と言います。

同様に感情が暴走しても怒っていないふり・悲しくないふりをしました。
これは否認と言います。

自分自身を抑圧・否認したままで棚卸しに取り組むことはできません。
なぜなら棚卸し作業の第一列は[恨み・恐れ・罪悪感・後悔]という不快感情を問題にするからです。

棚卸し作業をやっていて時々「私、恨んでませんけど」と仰る方がいます。
ありのパパは内心「恨んでないのに何で恨みの棚卸しリストに載せてるんだよ!」とツッコミを入れているのですが、このようなことが起きる理由は自分自身という存在を抑圧・否認しているからにほかなりません。

大切なことは今まで自分自身に対してしてきたことを「ごめんね」とあやまることです。
これが「自分自身に対してあやまちの本質を認める」ということです。

4.「もう一人の人」に自分の過ちの本質を認める

話を聞いてくれる「もう一人の人」
「自分が何者であるかを真に理解し始めるのは、誰か他の人に話すことで、自分の言葉に耳を傾けることからである」(37頁3行目)

神概念を変えることや、自分自身という存在をはっきりと認識するというのは言葉で言うのは簡単ですが、これを実行しようとすると至難の業であることに気づきます。

「じゃ、どうすればいいのか?」ということになりますが、解決法は「もう一人の人」に話を聞いてもらうことが神概念の修正、自分自身の抑圧・否認の解除に繋がります。

ありのパパはこれ以外に神概念を修正したり、自分自身への抑圧・否認を解除する方法を知りません。

またこれがキリスト者を始めとする宗教者がどれだけ祈っても断食しても伝道に励んでも人生が1mmも変わらない真の原因なのです。

もし本当に人生を変えようとするなら、すべての人がステップ5の棚卸し作業を「もう一人の人」に聴いてもらう必要があります。
「もう一人の人」に話すことは周囲にめぐらした壁を壊すことに繋がります。

「ステップ5をやり遂げることにより……孤立感や孤独から解放される。所属感や他の人に対する親近感……を得る」(38頁3行目)

【まとめ】
「やったけどあまり人生が変わらなかった」棚卸しではなく「人生が全く変わってしまった」棚卸しになる秘訣は三つあります。
それは神概念を変えること・自分自身という存在をはっきりと自覚すること・「もう一人の人」に自分の過ちの本質を認めることです。
そうしたら人生は必ず変わります。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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