短所を取り除く方法をご存知ですか?
この記事では具体的に短所を取り除く方法を明らかにし、その先にある霊的目覚めについて解説しています。
1.「短所を取り除いてください」とは何を意味しているのか?
EA(感情と情緒に問題をもつ人々の自助グループ)で使われている12ステップ本である「How It Works」には「短所とは性格上の欠点によって引き起こされる行動」(44頁6行目)であると書かれています。
ですから「短所を取り除いてください」と神に求めることは「性格上の欠点からくる行動パターンを取り除いてください」と求めることにほかなりません。
2.どうしたら短所は取り除けられるのか?
欠点から解放されるためには新しい行動パターンを使うことが唯一の手段です。(44頁9行目)
ここで注意する必要があるのは努力する力が私たちにはないということです。
努力する力も神からきます。
しかし努力しようとする決心は私たちがする必要があります。
「努力は私たちのもの、結果は神から来る」(44頁13行目)
もう一つの注意点は古い行動パターンを取り除こうとすることに焦点を当てるのではなく、新しい行動パターンを100%使うことによって古い行動パターンの出番をなくす方法を用いることです。
多くの方が真顔で「恐れないようにします」と言います。
それで「あなたは恐れないようにすることができますか?」と聴くと、「できませんね」とお答えになり、お互いに笑い合います。
そうです。はじめからできないと分かっていることをやろうとしてはなりません。
でも新しい行動パターンを実践することならできそうな気がしませんか?
そうしたら「神様、新しい行動パターンを実践する力をお与えください」と日々祈ります。
そうやって赤ちゃんが一歩々々歩むように小さな歩みをしていきます。(ベビーステップ)
仲間が時々暗い顔をして「性格は変わりませんね」と言います。
これは半分正しく半分間違っています。
確かに性格上の欠点は早々簡単になくなるものではありません。
しかし新しい行動パターンを実践することにより、この瞬間からあなたは新しく変わることが可能です。
そして何年かして自分を振り返ると性格上の欠点が取り除かれていることに気づくかもしれません。
もっともありのパパは無くならなくてもいいと考えています。
なぜなら性格上の欠点があるから、新しい行動パターンを全力で実践しようと思えるからです。
もし欠点が無くなったら「一休みしようかな」と思うかもしれません。
だから新しい行動パターンを全力で実践するために性格上の欠点が残っていても構わない、いや残っているほうがいいとさえ考えています。
3.霊的体験と霊的目覚めのちがい
①霊的体験
プログラムに取り組む多くの人々がステップの6・7に来て途方に暮れます。
「取り除いてください」と祈ったら、天が裂けて、地が振るい動き、まばゆい光に照らされるのかと心のどこかでちょっと期待します(笑)。
しかし何も起きません。
中にはそのような経験をなさる方もいらっしゃいます。
これを霊的体験と呼びます。
霊的体験の特徴は転機的経験であり一瞬の出来事であるということです。
そして時には神秘的な体験を伴います。
霊的体験は突然に与えられますから、どうしたらその状態を維持できるかを知りません。
あたかも指の間から砂がこぼれ落ちるようです。
なんとかしたいと焦りますが、結局元に戻ってしまうことになりがちです。
もちろんそうではない方もおられますが、そうなってしまう人々が多いということです。
②霊的目覚め
霊的目覚めは徐々に起きる経験であり、気がついたら霊的に目覚めていたという感じです。
多くの場合にそれは日常生活が変化するということを通して気づきます。
霊的目覚めはなぜそれが起きたかを知ることができます。
理由は行動パターンが変わったからです。
それで霊的に目覚めた人々はどうしたらそれを維持することができるかも知っています。
それは行動パターンを変え続けることと、感情が暴走した時には日々の棚卸しをすることです。
③ありのパパの例
ありのパパは自分のことを霊的経験のデパートのような人間だと自認していました。
でもそのような霊的経験は数ヶ月で消えてなくなるものです。
それで常に霊的体験を求めて放浪することを繰り返していたように思います。
2014年11月22日に霊的に目覚めたのは、自分の人生を支配していたカラクリ(古い行動パターン)に気づいたからでした。
その時に「ひょっとしてこの状態は長く続かないのではないか?」と恐れましたが、自分自身に向かって「恐れている暇があったら、新しい行動パターンを全力で実践することだ」と言い聞かせました。
それでどうなったかというと霊的目覚めは消えてなくなるどころか深まりゆく経験となっています。
この記事を書いている最中もそうであり、多分これからもますます深まりゆく経験となっていくでしょう。
◎回復と平安を祈っています。