この記事は、共依存の状態にあると思われる方からのボランティア活動を行うことの是非についてのご相談に答えている記事です。
ボランティア活動を自助グループに参加することに置き換えて、この記事をお読みになることも可能です。
1.(質問内容)様々な対人関係の問題を抱えているがボランティア活動を行うのはどうか?
時々ブログ拝見しています。
私は利己的で、人を選んで利用してしまいます。
ACで幼児性の自分を認めたり許したりできず、他罰にすりかわっています。
人々に対して理解してほしい・聞いてほしいが前面に強く出てくるので、心の中に留め置いたほうがいい内容も言ってしまいます。
自己防衛が強くなる一方です。
新しい人間関係に飛び込んでみようと思い、興味のある教会関連のボランティアを見つけ(私はどこの宗教も信仰してないです)連絡しました。
しかし考えているうちに「結局自分を守ってくれそうな人や環境を選んでいるだけでは?」と周りの目を気にし、責任から逃げ、会うのを延期し行動しませんでした。
もしありのパパさんなら、このような心境でもボランティアをやろうと思いますか?
2.何をやっても嗜癖として使うのがAC・共依存症者
こんにちは、ラベンダーさん。
ご質問をくださり、ありがとうございます。
ご質問の内容は「ボランティア活動をやるか、やらないか?」ですが、なすべき質問は「自分の回復とボランティア活動のどちらを優先すべきか?」でなければならないと考えます。
私たちACや共依存症者は一見して善いものを自分の嗜癖として使う天才です。
例えば行き過ぎた責任感も過剰な世話焼きも世間的には善いものとして受け入れられる場合が多いです。
しかしアダルトチルドレンはこれを自分の問題を見ないために嗜癖として使います。
自分の問題とは自身のうちにある不快感情に直面することを避けるということです。
この視点から申し上げると、ラベンダーさんは自分の問題を見ないために、自分の問題に直面することを避けるためにボランティア活動を利用しようとしているようにも感じるのですが、いかがでしょうか?
3.どうやって問題を解決するか?解決の処方箋
やっていることは善だが、動機が不純という状態では何をやってもうまく行かず、トラブルが続発します。
そうなりたくないならば、まず第一に「私は〜に対して無力である」と無力を認めることです。
そして第二に「自分を超えた大きな力が私を健康な心に戻してくれると信じる」ことです。
この第一のステップと第二のステップを踏むと、通常は嗜癖行為は止みます。
そうしたら時間を置かず本質的な解決策を得るために行動のブログラムに取り組みます。
内容は棚卸し作業・古い行動パターンを使わない決心と新しい行動パターンを使って生きていく決心と実践・埋め合わせ作業の三つです。
この三つを徹底して行えば人生は変わります。
そういう訳で、ありのパパなら自分の回復を優先します。
そして自分の回復のためにやるのならば何をやっても有益です。
逆もまた真です。
◎回復と平安を祈っています。