アダルトチルドレンが回復するために必要なことを時系列的に明らかにすることを目的にこのページは構成されています。
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1.アダルトチルドレンとは何かを知る
アダルトチルドレン(AC)とは一体何を指しているのでしょうか?
一般的には「アルコールなどの依存症の養育者のもとで育った人々」または「機能不全家庭で育った人々」のことを指していると言われています。
この定義は間違ってはいませんが、しかしこれだけでは事実の半分しか明らかにしていないと言わなければなりません。
最も大切な定義は「アダルトチルドレンとはACの13の問題行動を嗜癖として使っている人々」ということです。

2.ACの回復の中身
アダルトチルドレンの定義を「機能不全家庭で育った人々」とすると回復は不可能という結論になってしまいます。
なぜなら子ども時代を取り戻すことはできないからです。
カウンセリングの流派の中には「子ども時代を再び生きることによって回復する」と教えるものがありますが、そんなことが可能かどうかはちょっと考えてみれば分かることです。
しかしアダルトチルドレンを「13の問題行動に嗜癖している人々」とするなら、回復は13の問題行動を嗜癖として使わないことになります。
果たしてどちらが現実的でしょうか?
アダルトチルドレンの回復運動はアメリカで始まりましたが、最初の頃は後者の定義を採用していましたが、徐々に前者へと軸足を移していきました。
その理由はアダルトチルドレンについての研究が進み、様々な心理学的成果が生み出されてきたのを参考にしたのが原因です。
しかしこのブログはアダルトチルドレンの回復運動の最初の頃に戻るべきであるという立場に立っています。
なぜならそのことがアダルトチルドレンが真に回復する確実な道であると考えているからです。
依存症の回復のための二つの解決策は共同体(自助グループ)から受ける助けと支えであり、もう一つは霊的に目覚めることであると言われます。
同様にアダルトチルドレンの回復にとって必要なものも共同体の助けと霊的目覚めです。
3.自助グループに行ってみる
12ステッププログラムを採用する自助グループのミーティングには譲ることのできない特徴があります。
それは自助グループのミーティングは参加者が「自分はどうやって12ステップに取り組んでいるか」の分かち合いをするところだという点です。
これに対して病院内で行われる患者会などは「参加者が自分の問題を分かち合い、共感の力によって回復を目指す」ものです。
これをグループセラピー(集団療法)と呼びます。
同じようなミーティングに見えても背後にある原理は全く異なります。
共感が欲しいだけならばグループセラピーでもいいでしょう。
しかし真に回復を目指すのであれば12ステップの分かち合いをするミーティングに参加なさることをおすすめします。
下記の記事はアルコール依存症者から始まった自助グループの特徴が詳しく書かれています。
ミーティングに参加することのメリットの一つは否認が解けることです。
下記の記事では共依存症を始めたとした6つの依存症別の否認について書いています。

下記の記事はありのパパがはじめて自助グループに参加したときの感想を書いています。

4.霊的目覚めを得る
二つの解決策の内の本質的な解決策は霊的に目覚めることです。
霊的に目覚めるとは「回復するのに充分な人格の変化」(アルコホーリクス・アノニマス通称ビッグブック)を指しています。
では人格の変化とは何かと言えば「考え方や感じ方、行動の仕方が変わること」(ACのための12のステップp44,下から3行目)です。
下記の記事ではアダルトチルドレンの回復にとって霊的に目覚めることがいかに重要であるかを解説しています。

下記の記事では混同されやすい「霊的体験」と「霊的目覚め」の違いを解説しています。

5.なぜ12ステップに取り組む必要があるのか?
私たちが12ステップに取り組む理由は「徹底して取り組むなら、必ず霊的に目覚めることが出来ると、すべての人に約束されているから」(ビッグブック)です。
12ステップに取り組むことなしに霊的に目覚めることはありえないのです。
12ステッププログラムは私たちが霊的に目覚めるために必要なものがコンパクトにまとめられたものです。
下記の記事は12ステップにどのように取り組んでいけばよいかが書かれています。

◎回復と平安を祈っています。