この記事ではACの13の問題を串刺しにするように横断的に取り扱っています。たとえば自己憐憫はACの13の問題に出てきませんが、ACの回復にとっては重要な問題であり、また13個の問題とも関わりがあります。
一つ一つの統合作業についてはメニュー⇒アダルトチルドレン⇒統合作業をご覧ください。(▽をクリックするとその項目だけが開きます)
1.ACの問題が生きづらさの原因
依存症は生きづらさによる不快感情から逃れるために嗜癖としてアルコールや薬物を使います。
これに対してアダルトチルドレンは13の問題を嗜癖としても使っていますが、同時に生きづらさの原因にもなっています。
生きづらさの原因は自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンですが、その生きづらさから逃れるために使っている嗜癖が生きづらさの原因にもなるという二重構造になっています。
それでアダルトチルドレンはステップ3で親替えをし、4から12の行動プログラムに取り組み霊的に目覚めたら、今度は「13の問題行動」の統合作業に取り組む必要があります。
では親替えをせず、霊的に目覚める前に統合作業を行った場合の効果はどうでしょうか?
これが一般のカウンセリングが行っていることなのですが、ほとんどの場合において徒労に終わると思います。
良くて「統合作業を行う前に親替えと霊的に目覚める必要がある」ということに気づいたのが最大の効果ということになるでしょう。
2.ACの自己憐憫を治すには?
アダルトチルドレンに自己憐憫はつきものです。
どんなに否定しようとも自分の中に自己憐憫があるのを認めないわけにはいきません。
もっとも心が健康な人にも自己憐憫はあります。
しかしアダルトチルドレンが「みんなあるもんね〜」と高をくくっていると人生を棒に振ります。
ですからアダルトチルドレンは自分の中にある自己憐憫に気をつけている必要があります。
下記の記事は自己憐憫の根本的な改善策を書いています。

3.ACの見捨てられ不安を解消するには?
アダルトチルドレンが持っている人への恐れは見捨てられ不安が原因の場合もあります。
下記の記事ではそこからの回復の方法について書いています。


4.ACが持つ万能感を捨てるには?
アダルトチルドレンは万能感を持っている人が多いようです。
これにも理由があります。
それは万能感を持っていないと生きていけなかったのです。
子ども時代に自分の能力以上のことを要求され、それを健気にもやり遂げようとしました。
しかし出来ると考えたのは根拠のない妄想に過ぎませんでした。
当たり前のことですが、子供がその役割を果たすことなどできるはずもありませんでした。
この間違った思い込みはアダルトチルドレンが子ども時代を生き延びるために必要な手段でした。
しかし問題なのは大人になった今でも同じ間違った思い込みを持っていることです。
この間違った思い込みは様々な病的なコントロール欲求となって現れます(これを共依存症と言います)。
出来るか出来ないかよく考えもしないで行動する理由の一つに万能感をもっている場合もあります。(ACの問題の13番目)
下記の記事では万能感を捨てる方法が書かれてあります。

5.ACが能面顔になる理由
アダルトチルドレンといえば能面顔(のうめんがお)と言えるほどにアダルトチルドレンは表情が乏しいのが一般的です。
この問題を解決したとしても表情が豊かな人になるとは限りません。
しかし表情が乏しい本当の原因を解決することは可能です。
それは生き延びるすべとして子ども時代に自分の感情を心の底に閉じ込めたのが真の理由です。(ACの問題10番目)
下記の記事は能面顔から脱出する方法について書いています。

統合作業を一覧的にお読みになりたい方は下記の記事をお読みください。
◎回復と平安を祈っています。