「夜ふかしをやめるために様々な方法を試してみた。しかし一時は効果があったが、気がつくと元に戻っていた」という方々が多いのではないでしょうか?
そこで夜ふかし習慣をきれいサッパリ止めるための方法を書きました。
目次
1.単なる夜ふかしか、それとも夜ふかし依存症かを見分ける
夜ふかしをやめるために一番肝心なのはご自分が単なる夜ふかしなのか、それとも夜ふかし依存症とでも言わなければならない領域にいるのかどうかの見極めです。
ありのパパ自身のことを言いますと、夜ふかしを治すための様々な本を読み、それを実行しました。
それで一時は夜ふかしを完全に克服することができたのですが、気がついてみると元に戻っていました。
文字通り、元の木阿弥(もくあみ)でした。
それであるときに観念しました。
それはすなわち「自分は治らない」ということを認めたのでした。
もちろんこれは諦めたということではありません。
すでに12ステッププログラムに取り組むことによってアダルトチルドレンや癇癪などの依存症から回復できた経験を持っていたので、それを夜ふかしに応用してはどうかと考えたのです。
大切なことはこの記事を読んでおられるあなたが単なる夜ふかしなのか、それとも夜ふかし依存症なのかという見極めです。
見極めるための方法をご紹介します。
それは単なる大酒飲みとアルコール依存症者を見分ける方法でもあります。
アルコール依存症者はいったん酒を飲み始めると止めることができません。
よく聞くのが「他の人々も精一杯我慢して酒を飲まないようにしているのかと思っていた。私は意志が弱いので酒を途中で飲むのが止めれないのだと思っていた」というものです。
アルコール依存症でない人は自分にとっての適量があり、そこまで行くと「もう十分」となります。
別に酒をこれ以上飲まないための努力など必要ありません。
これを夜ふかしに応用すると就寝すべき時刻になったら「今日は十分。さぁ、もう寝よう」と感じているでしょうか?
それとも「寝なければならないと分かっているにもかかわらず、どうしても寝ることが出来ない」と感じ、深夜まで起きているのでしょうか?
この記事を読んでおられるあなたが前者であるなら単なる嗜癖者ということになり、この記事はあまり参考にならないでしょう。
しかしやめたくてもやめられない自分を感じておられるなら、この記事に書かれてあることを実践なさるなら今晩から夜ふかしを止めることが出来ます。
2.夜ふかし依存症者が夜ふかししてしまう本当の理由
ネットを見ると夜ふかしする理由として「このままでは眠れない」という未達成感が原因であると書かれてある場合が多いようです。
これは単なる夜ふかしには当たっていても、夜ふかし依存症には当てまりません。
夜ふかし依存症者が夜ふかしする本当の理由は不快感情から逃れるためです。
不快感情は四つあります。
恨み・罪悪感・恐れ・後悔です。
怒りは恨みから出てくるものですし、不安は恐れから出てきます。
これらの不快感情を持ったままでは苦しくて寝ることができないので起きているというのが本当の理由です。
3.夜ふかしの根本的解決策
夜ふかしの根本的解決策は感情の暴走を止めることです。
感情が暴走することによって不快感情が生まれるからです。
ではどうしたら感情の暴走を止めることが可能でしょうか?
それは本能が傷つかないようにすることです。
なぜなら人間は本能が傷つくと感情が暴走するようにできているからです。
不快感情が四つあるように本能も四つあります。
共存本能・安全本能・性本能・将来野心です。
将来野心とは前の三つの本能が将来に渡って充足することを求める本能のことです。
共存本能とは人々との間でうまくやっていこうとする本能であり、これが傷つくと大抵は恨みの感情が暴走します。
安全本能とは自分の肉体的生命・精神的生命・社会的生命が安心・安全の環境の中で生き延びることを求める本能です。
それで安全本能が傷つくと恐れの感情が暴走しやすくなります。
ではなぜ本能は傷つくのでしょうか?
本能が傷つく本当の原因は自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンにあります。
たとえば不正直という性格上の欠点があると、他人に何か言われた時にとっさに言い返せないということになります。
その結果、相手を恨むようになります。
このように相手を恨む本当の理由は相手にあるのではなく、とっさに言い返せなかった自分自身の性格上の欠点である不正直にあるのです。
ですから不快感情を生まないための根本的解決は古い行動パターンを使わないで生きていくことです。
4.古い行動パターンを使わないで生きていく方法
新しい行動パターンを使って全力で生きていくことが古い行動パターンを使わないで生きていく唯一の方法です。
ここで多くの方が間違いを犯します。
それは「私の新しい行動パターンは古い行動パターンを使わないことです」と仰るのです。
行動とは何かをやることです。
そうであるのに「何かをやらない」と言っているです。
「何かをやらない」は行動ではありません。
なぜなら行動とは何かをやることだからです。
それで何かをやらないことに全力を尽くす方はことごとく失敗の憂き目に会います。
5.新しい行動パターンは相手に敬意をもって接することに全力尽くすこと
敬意をもって接することに全力を尽くしているとき、私たちの中から人への恐れが締め出されます。
恐れが締め出されれば不正直な対応をしなくなります。
不正直な対応をしなくなれば本能が傷つくことはなくなります。
本能が傷つかなければ感情が暴走することはありません。
こうして不快感情がなくなれば夜ふかしという嗜癖行動を用いなければならない理由もなくなります。
これが夜ふかしの本質的な解決策です。
ここで肝心要(かんじんかなめ)のことを申します。
それはバカの一つ覚えのように「全ての人に敬意をもって接することに全力を尽くす」と言うだけでは何にもならないということです。
「この状況の中で、どのように接すれば相手に敬意をもって接することになるか?」を全力で考えることです。
お一人お一人の置かれた状況はみな違います。
ですから「これが正解!」というものはありません。
多くの人が正解を求めますが、それは意味のないことです。
ご自分の頭で知恵熱を出しながらも全力で考え行動するのです。
このような営みを続けるとき、夜ふかしだけでなくご自分の人生全体が変わっているのに気づくときが必ずやってきます。
◎回復と平安を祈っています。