アダルトチルドレンが感情の否認と被害者の視点から回復する方法!

被害者の視点で人生を生きる

アダルトチルドレンの人間関係にトラブルはつきものです。
ありのパパもそうでした。長い間、その理由が分かりませんでした。
しかしその原因と解決法を知ることができました。
今苦しんでいる方に解決のための方法を解説します。

1.謝れば謝るほど人生が行き詰まっていく原因

ありのパパの長い間の疑問は自分からいつも謝っているのになぜ自分の人生は思い通りに生きていけなくなったのかということでした。

その理由が今は分かります。
口先だけで謝っても相手には通じないなどと言われますが、これは間違っています。
なぜならありのパパはいつも心をこめて謝っていたからです。

ではなぜ人生が行き詰まってしまったのでしょうか?
それは謝るときに誠意を込めるかどうかが問題なのではなく、そのトラブルに対して正直なのか不正直なのかが真の問題だからです。

もし、この記事を読んでおられるあなたが「私は本当はそう思っていない」と考えつつ謝っているなら、相手との人間関係は悪くなるばかりです。

皆さんは「自分でも本心が分からないのに、なぜそれが相手に伝わるのか?そんなはずはない」と思われるかもしれません。

しかし言語で相手に伝わるのは全体の5%であり、非言語的コミュニケーションで伝わるのが全体の95%であると言われているように、自分で本心が分かっていようがいまいが、その本心が相手に伝わってしまうのです。
これが人間関係が悪くなる本当の理由です。

2.恨んでいるのに「恨んでない」と言うのを否認という

なぜアダルトチルドレンが「とにかく謝っておこう」という行動パターンをとるかというと、それは自分でも自分の本心が分からないからです。

アダルトチルドレンがよくセリフに「恨んでなんかいません」というのがあります。
それで「あなたの中に怒りの感情はありませんか?」とお伺いすると大抵の方は「はい、怒りの感情ならあります」と仰います。

でもね、怒りの感情は恨みから出てくるのですよ。
だから怒りを感じているなら「恨んでいない」ということは言えないのです。

否認を解除する良い方法は棚卸しです。
棚卸しすることによって自分の心を客観的に見ることができるようになります。
誰にも責められないという安心感のもとで行う棚卸し作業こそ、感情の否認を解く道です。

3.反射的に謝ってはならない。挨拶するように謝ってもならない

すぐに「ごめんなさい」と謝る人の特徴はあまり考えないということです。
言い方は悪いですが「とにかく謝っておこう。そうしたら何とかなる」と考えているのです。
なぜそんなことが分かるかって?
実はありのパパがそうだったからです。

謝罪の言葉を口にする前に少なくとも以下の3つのことを考える必要があります。

①トラブルが起きたのは自分の不正直な対応が原因ではなかったか?

②その不正直な対応は自分の中の人への恐れが動機ではなかったか?

③恐れでもなく不正直でもなかったとして、配慮の欠如はなかったか?

以上の三つを考えたうえで相手に接するなら、そのときには既に問題は解決しているのが通常です。

4.私たちは被害者の視点で自分の人生を生きている

アダルトチルドレンの中には「謝れば謝るほど腹が立ってくるのだが、その理由が分からない」という方もいます。

アダルトチルドレンは自分の人生を被害者の視点で生きている場合が多いです。
それで自分の本心では「私は被害者であるにもかかわらず謝っている。理不尽ではないか?」と考えているのです。
これも否認している場合が多く、謝りながら腹が立つ自分を訝(いぶか)しんでいるのです。

どうしたら被害者の視点で自分の人生を生きることから解放されるでしょうか?
それは「問題の原因は別にあった」「真犯人は別にいた」ということに気づくほかはありません。

棚卸し作業を行うことによって自分を傷つけていたのは他ならない自分自身であったことに気づくようになります。
相手を恨んだのは相手に傷つけられたからだと思い込んでいたのが、実はそうではなく自分が相手に不正直な対応をし、自分の本心を言えなかったから相手を恨んだのだということです。

これが分かると人生が本当に生きやすくなります。

もしこの記事を読んでおられるあなたの身近に棚卸しを手伝ってくれるシェアリングパートナーと呼ばれる「もう一人の人」がおられない場合は、よろしければありのパパがその役をやらせていただきます。
詳しくは下記をご覧ください。

5.否認を解くもう一つの方法

それはミーティングに参加することです。
私たちは自分のことは分からないが他人のことはよく分かるものです。
毎週一回ミーティングに継続的に参加して、仲間の話を聞いていると見えてくるものがあります。

あるとき、仲間の多くが「私は共依存症からよくなりたい〇〇です」と自己紹介した舌の根の乾かないうちに「私は親を変えることにチャレンジしています」「私はパートナーに問題を感じています」と言い出した時がありました。

ありのパパは心の中で「こいつら、少しも変わってねぇ〜」と呆れました。
しかししばらくすると「変わってないのは誰?」という良心の声が聞こえてきました。
そうです。まず変わらないといけないのは仲間を変えてやろうと意欲満々なありのパパ自身であったのです。

これがミーティングに継続的に参加することによって得られることです。
このようにして私たちは徐々に否認から解放されていきます。

◎回復と平安を祈っています。

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