アダルトチルドレンには病的な承認欲求というものがあります。
どのようにしてそれに気づき、そこから回復していくことができるでしょうか?
目次
1.病的な承認欲求はアダルトチルドレンの強迫観念と渇望現象
ありのパパはどの団体に属しても、その団体が求める模範的メンバーを演じました。
「演じた」と書きましたが当時は演じているとは夢にも思っていませんでした。
しかし今振り返って明白に分かることは承認を求めるために演じていたということです。
よく俳優さんが舞台挨拶で「力の限り演じさせていただきました」と言うことがありますが、ありのパパは自分の人生を舞台として他者が求める理想像を演じていたのでした。
これに気づいたのは12ステッププログラムに取り組んで霊的に目覚め、そのあとでアダルトチルドレンの問題リストの統合作業に取り組んだ後でした。
問題リストの2番目にある「私は自分が何者か分からないので他からの承認を病的なほどに求める」というのがあります。
普段は病的な承認欲求を求めてはならないと考えているにもかかわらず気が付くと承認を求めているのです。(強迫観念)
またいったんスイッチが入ってしまうと他の人々のようにほどほどのところで止めるということができませんでした。
ブラックアウトするまで承認を求め続けました。(渇望現象)
2.ステップ3の決心はアダルトチルドレンにとっては親替え
アダルトチルドレンがステップの3でやることは親替(おやが)えです。
親替えとは自己意志と神の意志が協働して自分自身の愛ある親の役割を果たしていく決心をすることです。
ステップ3には「自分の意志と生き方を自分なりに理解した神の配慮に委ねる決心をした」とあります。
自分の意志と生き方という言葉に表される自己意志とは自分自身の愛ある親の役割を果たすべきものです。
しかし自己意志だけでは充分に自分自身の愛ある親の役目を果たすことはできませんでした。
それで「私たちの人生は自分の思い通りに生きていけなく」なりました。
ありのパパの人生で自己意志が自分自身の愛ある親の役目を果たした期間は40年間でした。
この事実に気づいたとき文字通り驚愕しました。
なぜならそれまでは「自分がACになったのは親のせいだ。何もかも親が悪い」と心のどこかで思っていたのです。
しかし生物学上の親が私の養育者であったのは18歳で家を出るまでの期間に過ぎません。
それに比べて私が自分自身の愛ある親の役割を果たした期間は40年間であり、実に生物上の親の期間の2倍以上でした。
もし私の親に責任があるとしたら、私にはその2倍以上の責任があることになります。
3.強迫観念として襲ってくる病的承認欲求への対処法
病的な承認欲求が強迫観念として襲ってくるたびに自分自身に次のように教え諭します。
「あなたは神に愛されいる神の子ではないか!少なくともあなたは二人の人に愛されている。1人は神様。もう1人は私だ。この二人があなたを愛している。だから他に承認を求める必要はないんだよ」
このように教え諭すとき、強迫観念が教えるウソを容易に見破ることができるようになります。
統合作業とは強迫観念が教えるウソを見破るための訓練であるとも言えます。
もちろん霊的に目覚めており、行動パターンが新しい物に変わり、本能が傷つかず、感情の暴走が止まっていることが前提です。
感情が暴走しているのに統合作業をしてもそれは徒労に終わります。
4.どうやって自分自身の愛ある親の役割を果たすか?
自己意志だけで自分自身の愛ある親になることはできませんでした。
それでこれからは神の意志と協働して自分自身の愛ある親の役割を果たす決心をしました。
しかし決心をしたとは言っても相変わらず無力なままです。
どうやって愛ある親の役割を果たせばいいのでしょうか?
秘訣はステップの11にあります。
ステップの11には「神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた」とあります。
まさしく神の意志と協働して自分自身の愛ある親の役割を果たすことは神の意志そのものです。
しかし神の意志を知っただけではどうにもならないのです。
なぜなら私たちには神の意志を実践する力がないからです。
それで日ごとに朝ごとに神の力を求めて祈りと黙想を行います。
アメリカのAAの人々は朝起きたらベッドにの脇にひざまずいて祈ります。
「神様、今日一日シラフでいさせてください。そして神の意志を実践する力を今日一日与えてください」
ありのパパは布団に寝ていますので、朝起きたら枕に頭をこすりつけて「神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めます。どうぞあなたが私に教えてくださった神の意志を実践するための今日一日分の力をお与えください。イエスの名でお祈りします」
このように祈ると今日一日分の神の力が与えられます。
こうやって自分自身の愛ある親の役割を一日一日果たしていきます。
5.ACは治らない。しかし回復は可能。だから回復に専心しよう!
依存症は治らない病気です。
それは依存症回路が脳の報酬系にできると一生死ぬまでなくなることはないと言われているからです。
ACは擬似依存症であり、依存症の特徴である強迫観念と渇望現象を受け継いでいます。(アダルトチルドレンの問題リストの14番目)
ですからACも死ぬまで治ることはありません。
ただし霊的に目覚めることと、統合作業を行うことによって回復することが可能です。
だからこそ回復に専心する必要があるのです。
◎回復と平安を祈っています。
パパさん、メールでの回答ありがとうございました。また迅速な対応に感謝します。
これでコメントできます(^-^)
また、イルカとは知らず大変失礼しました(笑)香川はイルカが有名なんですね。かわいいな、と思って質問せずにはいられませんでした。
そして、ご報告なのですが、以前、借金のことでご相談しました彼と婚約いたしました。まだまだ祈りのうちにどう導かれるかわかりませんけれど、パパさんに相談して本当によかったなと思っています。ありがとうございました。
おはようございます、ゆかちさん。
ご婚約、おめでとうございます!
これからの歩みも神様が導いてくださいますように。
平安と祝福を祈っています。