依存症・アダルトチルドレン・共依存には三つの否認と勘違いがある!

依存症やアダルトチルドレン&共依存症には三つの否認と勘違いがあります。
この三つの否認と勘違いが回復の障害になっています。

        

1.嗜癖を単体で扱おうとしている

①カウンセリング的アプローチで何とかしようとする間違い

カウンセリングは使い方によっては有効な手段となります。
しかし闇雲に嗜癖行為だけを取り上げて何とかしようとする手段に使うなら役たたずの存在に成り果てます。

たとえば来談者中心療法は問題の原因を自己一致していないことにあるとします。
それで問題の解決は自己一致することになります。

この教えに従ってありのパパは自己一致を試み、ある程度まで自己一致しましたが依然としてアダルトチルドレンから回復することはありませんでした。
そればかりかグズグズしている間に依存症になってしまいました。

②AC・共依存症や依存症からの回復には12ステッププログラム

12ステッププログラムに出会って「嗜癖行為に走るのは不快感情から逃れるため」と教えられました。
こんなことを言うのは12ステップだけでした。
他のどのカウンセリングもそのようなことは言いませんでした。

初めは「そんなバカな?」と思いましたが、他に頼るものがなかったのでしぶしぶその理解を受け入れました。

        

2.感情を否認している

ありのパパのアダルトチルドレンとしての最も顕著な特徴は『感情の否認』でした。(問題リストの10番目)

アダルトチルドレンの問題行動
アダルトチルドレンが使う病的な人間関係嗜癖の一覧表 1.私たちは人が怖いので人々から孤立することを嗜癖として使…

そのためか12ステップが教える「感情が暴走したから嗜癖行為に走った」という教えを受け入れることができませんでした。

それはそうです。
感情が暴走していると言われても、その感情自体を否認しているのですから認められるわけがありません。

しかし今振り返って明白なことは、なぜ感情を否認したのかと言えば、それは子供ながらにも感情が暴走する危険があるのをうすうす感づいたからです。

それで「感情が暴走したら大変なことになる」と考え、感情を否認するということをしたのだと推測しています。

これはすべてが無意識下で起きた出来事であり、顕在意識の自分は気づいていませんでした。
一応の回復を果たした後で自分自身を分析した結果そうではなかったかと理解したということです。

        

3.傷ついたのは他人のせいであると思っている

①本能の存在を否認している

12ステップでは「感情が暴走したのは本能が傷ついたから」と教えます。
これも受け入れることができませんでした。

なぜならキリスト者として40年間「自分には本能なんかありません」という顔をして生きてきたからです。

②被害者意識を持って生きている

しかしもっと大きな勘違いがありました。
それは自分を傷つけたのはてっきり他人だとばかり思っていたのです。
それで自分は被害者であると思い込んでいました。(問題リストの5番目)
それでも自分が被害者ヅラしないで生きているのは自分が奥ゆかしいからであると天才的な錯覚までしていました。

しかし本当の原因は自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンであると12ステップは教えています。
これを初めて聞いたとき「冗談も休み休み言えよ」と思ったのを覚えています。

しかし自分自身で毎日12ステップを踏む中で徐々に理解が深まっていきました。
そしてついに自分の本能を傷つけたのは他人ではなく自分自身の性格上の欠点からくる行動パターンだったとはっきりと気づく瞬間がやって来ました。

そのときには目を剥きました(笑)。

③行動パターンが本能を傷つけるカラクリとは?

ここには驚くべきカラクリがありました。
それは人々との間にトラブルが起きると人への恐れゆえに不正直な行動をする自分を見て、もう一人の自分である自分自身が自分に向かって「お前は本当に臆病なやつだな。ダメなやつだな。人間のクズだな」と言うのです。

それで自分の共存本能の自尊心が傷ついたのでした。
要するに自作自演だったのです。

そして自尊心が傷ついた結果として感情が暴走しました。
感情が暴走した結果生まれた不快感情から逃れるために様々な嗜癖行動に走ったのだというのが12ステッププログラムの教えるところなのです。

        

4.12ステッププログラムが教えていることは正しいのか?

少なくともありのパパに関する限りは「正しい」と申し上げることができます。
なぜならこの教えに従って行動パターンを新しいものに取り替えたときから感情の暴走が止まったからです。

なぜ感情の暴走が止まったのが分かったかといえば、それは襲ってくる強迫観念のウソを見破ることができるようになったからです。

感情の暴走が伴っているときは強迫観念が教えるウソを見破ることが困難でした。
それが強迫観念が教えるウソを容易に見破ることができるようになったということは感情の暴走が止まったからということになります。

        

5.どうやって霊的目覚めを自分のものにするか?

この記事を読まれて「ふ〜ん。そんなこともあるのか」と思うだけでは奇跡は起きません。
奇跡を自分のものにしようとするなら、奇跡を現実のものにするための方策を実行する必要があります。

それなしに何千回このブログを読まれても、何万回ミーティングに参加しようとも奇跡という名の霊的目覚めは訪れません。

ではその方策とは何でしょうか?
それは行動のブログラムと呼ばれるステップの4から12までのステップに徹底して取り組むことです。
そうするなら「すべての人に霊的目覚めは与えられる」と約束されています。(アルコホーリクス・アノニマス通称ビッグブック)

◎回復と平安を祈っています。

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