仕事にやる気が出ない本当の理由と、掛けた迷惑の埋め合わせの方法

ありのパパは若い時に無自覚に仕事をして沢山のポカをやらかし、多くの方々にご迷惑をおかけしました。
その原因を明らかにし、そうならないためにはどうしたら良いかを解き明かします。
また掛けた迷惑をどうやって埋め合わせているかについてもお話します。

        

1.依存症傾向の人が仕事をやるとこうなる

ありのパパは若いときに金融機関に勤めていたのですが、その時すでに依存症人格でした。
そのため自分では仕事をやっているつもりなのですが、成績は上がりませんでしたし、よくミスもしました。
自分ではなぜ成績が上がらないのか、ミスをよくするのかの原因が分かりませんでした。
しかし依存症からの一応の回復を果たした今は理由がよくわかります。

        

2.自分が選んだという自覚なしに仕事に携わる

まず好きでもない仕事をやっていました。
なぜこの仕事を選んだかというと、白いワイシャツを着て仕事ができ、それが肉体労働でないからでした。
結局、見た目で選んだのでした。

これは一見、心の健康な人たちと似たような選択に見えますが、実はそうではありません。
どこが違うかというと、心の健康な人たちはそれを理解した上で選択し、決断し、日々の仕事をしています。

ありのパパの場合はそのことを無自覚のままでやっていました。
無自覚にやっているということは要するに「これを決断したのは自分である」という自覚なしに仕事をしているということです。
この状態では仕事を責任をもってやるのは不可能に近いことです。

        

3.やる気が出ない本当の理由とは?

表面的なことで選んだ仕事であっても、自分が選んだのだという自覚があれば、仕事への態度は自ずと違ったものになるでしょう。

この文章をお読みになっている方の中で、「自分も仕事に対してやる気がでないし、よくポカをする」という方がおられましたら、その原因をよく考えてみてください。

一般的な根性論や精神論で問題を考えるのではなく、「問題の核心はどこにあるのか?」という態度で考えてください。

よく言われる間違いに「誰もが好きな仕事に就けているわけではない。生きていくために、家族を養うために不本意であってもやっている場合が多いのだ」というのがあります。

この主張の誤りは「誰もが好きな仕事に就いているわけではない」ということが問題の核心であると言っていることです。
しかし、そうではないのです。
問題の核心は好きでもない仕事に就いたのはほかの誰でもない自分自身であるという自覚の欠如にあるのです。

ここに気づけば問題は解決します。
ある人は転職するかもしれませんし、またある人は不本意な仕事であっても「それを選んだのは自分である」という自覚をもって同じ仕事に身を入れるようになります。

ありのパパは都合9年間、サラリーマンとして働きましたが、残念ながら最後までこのような自覚を持つことがありませんでした。
それで今働いている若い方々には「この自覚」を持っていただきたいと切に願っています。

        

4.埋め合わせをするのは直接の当事者とは限らない

「この仕事を選んだのは自分自身である」という自覚を持たずに働いていたので、職場の同僚にも、顧客にも様々なご迷惑をおかけしました。
今から考えても赤面します。

そのように考えているとき、ある銀行の窓口に出向く用事がありました。
その窓口の女性の対応はありのパパを不機嫌にしました。
(不機嫌というのは表面的な言い方であり、実は感情面での安全が傷ついて、恐れの感情が暴走したというのが真実です)

その時にありのパパが考えたことは「私が金融機関で働いていたときには多くの方に迷惑をかけた。しかし当時の方々に埋め合わせすることはできない。そうであれば今目の前にいるこの窓口の女性に対して『すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす生き方』を実践させていただこう。それを私の埋め合わせとするのだ」ということでした。

そのように考えつつ対応させていただいたところ、対応の前半はけんもほろろの対応だったのですが、途中から対応がガラッと180度変わったのを気づきました。
その女性の口から「お大変ですね」などのねぎらいの言葉や、業務上のアドバイスが出てきたときには、正直言って驚きました。目をパチクリするとはこのことです。

銀行から帰る道すがら窓口の女性の対応が180度変わった理由を考えてみました。
それは考えるまでもなく、鍵は私自身の対応にありました。

私が感情面での安全が傷つき、恐れの感情が暴走しているときは、相手の女性は防御的な、けんもほろろな対応になりました。

しかし私が日々の棚卸しをやって、傷ついたのはどの本能か、暴走したのはどの感情かが分かった上で、新しい行動パターンをもって相手に接したとき、当然のことながら相手は防御的になる必要がありません。
その結果として、私は望むものを手に入れたというわけです。

        

5.人間関係のトラブルの原因は自分の性格上の欠点にある

皆さんは人間関係のトラブルの原因を他人の中に求めていないでしょうか?
もちろん現実問題として、自分が悪くないときは悪くないと考え、そのように主張することも必要です。

しかし問題はそこにありません。
なぜなら表面的なところに人間関係の問題の核心があると考えている限り、人間関係が好転することはないからです。

人間関係好転の鍵はあなた自身の中にあります。
あなたが「トラブルの原因は私の性格上の欠点のどれかが原因となっている」という立場に立つ限り、あなたにはコントロール不可能な人間関係のトラブルなどは起きようがないのです。

ジョー・マキューという人は「どう考えても自分の側に問題がないと思えるとき、唯一つの答えがある。それは配慮の不足という自分の側の性格上の欠点だ」と言いました。
配慮するということには上限がありません。
いくらでも配慮できるし、これ以上配慮できないということはないのです。
このような考えでいるとき、私たちは自分の人生ばかりか、人間関係をも健全にコントロールできているのです。

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◎回復と平安を祈っています。

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