人生を本当に変えようとするなら、どうしてもビリーフを変える必要があります。
ビリーフとは間違った思い込みのことです。
古川武士さんの著書「なぜ、あなたは変われないのか?」を通して詳しくご説明します。
1.自分を変えられない本当の理由
著者はホリエモンの例を挙げて「私は愛されない」というビリーフ(文章記述)が人生に与える影響を述べます。
①ポイント
・ビリーフに深く向き合った人だけが、自分を変えることができる。
・自分を突き動かしているビリーフを見つけだす。
・できると信じても、できないと信じても、どちらにしてもビリーフ通りの現実になる。
○ビリーフがある場所は意識ではなく無意識と呼ばれる領域に存在する。
②ビリーフが作られる理由
脳はあるがままの世界を見ることはできません。
なぜなら膨大な情報量を処理することができないためです。
そのため脳は独自の捉え方で自分を取り巻く世界を見ています。
私たちの無意識は安全・安心・安定を維持しようとしてビリーフを作ります。
機能不全家庭で育った人は、虐待や養育放棄などの体験の故にアダルトチルドレンにならざるを得ませんでした。
アダルトチルドレンとは、14の誤った思い込み(思考習慣)を持つ人のことです。
③あなたが現実だと思っていることは、実は独自の二次世界
ビリーフの正体は現実を理解するために私たちが内側に持っているフィルターです。
このフィルターはビリーフ通りの現実を引き寄せるパワーを持っています。
○ある特定の人に対して感じるイライラは、否定している自分を相手の中に見ているから。
これを写し鏡の法則と言います。
2.あなたを操る「無意識の思い込み」を探る
①代表的なネガティブビリーフは7つある
a.私は愛されない
b.私は劣っている
c.私は無力である
d.完璧にやらなければ価値がない
e.人から嫌われてはいけない
f.他人を利用してはいけない
g.時間をムダにしてはいけない
②「三つ子の魂百まで」はウソ
いったんビリーフができると、ビリーフはビリーフが正しいと証明する事実だけに光を当て、そうでないと証明する事実を暗闇に追いやってしまいます。
「自分は価値がない」というビリーフを持つと、ビリーフはあなたの世界から「自分には価値がない」と思わせる情報だけを引っ張ってきます。
そして「ほ〜ら、この思い込みは正しいでしょ?」と問いかけるのです。
○幼少期のキッカケと強化体験がビリーフをつくる
③ビリーフを変える5つのポイント
a.「言語化」すればコントロールできる
無意識の思考は言葉にすればコントロール可能になります。
言語化さえできれば、全体の5割は成功したと言っていいほどです。
b.ビリーフが生まれたことに感謝する
アダルトチルドレンにとっての子供時代のやり口は生き残るために必要な手段でした。
しかし大人になった今は不要のモノです。
このサバイバル手段に対して感謝の気持ちを味わいます。
c.毎日の小さな出来事をビリーフにつなげる
毎日の小さな成功体験をビリーフにつなげていきます。
d.「100%は言い切れない」と疑う
ビリーフの実体はとても滑稽で非合理的であり、それを正しいと信じ込んでいる根深い思い込みに過ぎません。
このビリーフを打ち破っていくために必要なことは、例外体験を見つけ出していくことです。
これが凝り固まったビリーフを溶かす重要な一歩となります。
e.ネガティブからポジティブへ置き換える
ビリーフは弱めることは可能だが、完全に捨て去ることは不可能です。
できることは、そのビリーフから感情面・行動面でネガティブな影響を受けないようにすることです。
だから目標はネガティブビリーフを完全に取り払うというよりも、弱めて存在感を小さくすることをゴールにします。
これはアダルトチルドレンが統合作業を行っても完全には問題リストの14の特徴を払拭することはできず、軽減できるのみであるのと同じです。(もし完全に払拭できれば、それは依存症ではないということになってしまう)
○ビリーフを確実に変える5つのポイントを知る
3.自分を変える「書く習慣」
①ターゲットビリーフを探る
まず最初にやることは、自分に悪影響を与えているネガティブビリーフの中から「これを変えるぞ!」と狙いを定めることです。
ネガティブビリーフは必ず一つずつ扱います。
なぜかというと、私たちの心理は変わることを拒否し、変わることに対して全力で抵抗します。
そのため挫折せずに習慣化に成功するには、一つのビリーフにだけターゲットを絞ることが効果的だからです。
ターゲットビリーフは日常生活の中で困っている行動や感情から探ります。
一日5分の感情日記を一週間も書けば、どんなビリーフが行動や感情に繰り返し悪影響を与えているか分かります。
・どんなことに感情が揺さぶられたか?
・その出来事に直面した時、心の中にどんなことをつぶやいたか?
・分析しようとせず、浮かんできたビリーフをメモする。
・どんなふうに感情を感じたか?
またそれはmaxを100%としたときに何%ぐらいだったかを書く。
ターゲットビリーフを決めることができたら、今度は取り組むターゲットビリーフを絞り込みます。
②ネガティブビリーフを弱める
なぜこのビリーフを持つようになったのか、体験を5つ書きます。
次に例外体験を集めます。
ビリーフは例外を無視するように私たちを仕向けます。
なぜならビリーフを維持するのに邪魔だからです。
そのためビリーフを打破するために「本当にそうなのだろうか?」「100%言い切れないのではないか?」と自分に問いかけます。
これも5つ書きます。
例外体験を書き出すとビリーフはだんだんと弱まっていきます。
③ポジティブビリーフを強める
次の段階は、ポジティブなビリーフで行動や感情を変えます。
ポジティブビリーフは過去の成功体験から引き出します。
過去の成功体験はすでに証明されていますから、ビリーフにしやすいのです。
成功体験は例外体験の中に眠っています。
例外体験の中からポジティブビリーフを引き出します。
最後の段階は、これからの目標や行動にポジティブビリーフを適用して行動や感情を変えていきます。
実践
a.毎日、5分の感情日記を続ける。
b.一ヶ月に一つのターゲットビリーフを扱う。
c.ネガティブビリーフ、ポジティブビリーフのシートを書く。
d.今後の目標ビリーフを適用する。
e.2ヶ月目は、新しいターゲットビリーフを設定する。
ありのパパはこの本に書かれてあることをこの夏のリトリートで実行しようと計画しています。
皆さんも、いかがでしょうか?
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◎平安と祝福を祈っています。