アダルトチルドレンの無力・シラフ・回復とは何を意味するのか?

(2021/01/06記事更新)ACからの回復とは何を指しているのかを知っていないと最短距離で回復できません。
この記事は12ステップを使って回復の歩みをしているありのパパがACの回復の勘どころを解説しています。

1.アダルトチルドレンが擬似アルコール依存症と言われる理由

アダルトチルドレンは擬似アルコール依存症と言われます(ACの問題の14番目)。

アルコール依存症は[アルコールを嗜癖として使う]依存症回路が脳の報酬系にできる病気です。
同じようにアダルトチルドレンには[病的な人間関係を嗜癖として使う]依存症回路が脳の報酬系に存在します。

病気の構造が他の依存症と同じなら、回復の仕方もまた同じということになります。
これがアダルトチルドレンの回復に12ステッププログラムが有効である根拠になっています。

アダルトチルドレンの問題行動
アダルトチルドレンが使う病的な人間関係嗜癖の一覧表1.私たちは人が怖いので人々から孤立することを嗜癖として使う。2.私たちは自分が何者か分からず、他からの承認を病的に求めることを嗜癖として使う。3.私たちは人が怒っていたり個人的な批判・陰口

2.アダルトチルドレンには問題が二つあり、問題の本質は無力ということ

問題は二つあります。
それは強迫観念と渇望現象です。

問題の本質は私たちが強迫観念と渇望現象に対して無力ということです。

①強迫観念とはやったらいけないと思っているのにやってしまう働き

強迫観念とは見え透いた嘘を私たちに信じさせる現象です。
普段は「私は決して〜しない」と決心しているにも拘らず、強迫観念が襲ってくるといともたやすくだまされてしまいます。

ウソを平気でつく友人や恋人に怒り心頭に発し、「もう別れてやる。金輪際許さない!」と息巻いていたにもかかわらず、いざ当人にあって弁解(実は詭弁に過ぎない)を聞いていると、いともたやすく「そうだな。私にも悪いところがあったかも知れない。もう一度やり直そう」とコロッと考えが変わってしまうのです。

本人はこれが強迫観念によるものだとは全く気づいていません(ACの問題の12番目)。

依存症者が回復を目指そうとするとき本当の問題は相手にあるのではなく、自分の中にある強迫観念と渇望現象こそが問題なのだと理解することが必要です。

○12ステッププログラムに徹底して取り組むことによって与えられる霊的目覚めは、この強迫観念の嘘を見抜く力を私たちに与えます。

②渇望現象とはいったん初めたら燃え尽きるまで止めることが出来ない働き

渇望現象とは一回始めたらブラックアウトするまで止めることが出来ない現象です。

アルコール依存症者は飲み始めたらブラックアウトするまで飲み続けますし、ギャンブル依存症者はパチンコ屋で「神様、私にはパチンコ屋から出ていく力がありません。助けてください」と泣きながら祈ります。

しかし最初の一杯に手を付けてしまうと続いて渇望現象が襲ってきてブラックアウトするまで止めることが出来ません。

ではアダルトチルドレンにとっての渇望現象とは何でしょうか?

卑近な例で言えば夜ふかしが典型的です。
決めた時刻に就寝できないと、延々と起き続けてしまいます。
その間、ずっと明日の予定などを考えながら心臓をバクバクさせながら、それでも起き続けます。

アダルトチルドレンにとっての渇望現象もその構造は他の依存症と全く同一のものです。

3.アダルトチルドレンにとってのシラフとは何か?

アルコール依存・薬物依存・ギャンブル依存・性依存ならば「飲まない」「打たない」「賭けない」「パートナー以外との一切の性行動を止める」というただ一つの禁止行動を守り続けることがシラフということになります。

ではアダルトチルドレンにとってのシラフとは何を指しているのでしょうか?

アダルトチルドレンにとってのシラフは少なくとも13個ある病的な人間関係を嗜癖として使わないことです。
ただこれは他の依存症とは異なり目に見える嗜癖行動ではありませんから使っているかどうかが分かりづらいという特徴があります。

ACの問題の1番目には「私たちは人々が怖いので、人々から孤立することを嗜癖として使う」とあります。
これは[人が怖い]という人への恐れが固着しているということです。

○アダルトチルドレンにとっての回復(シラフ)とは恐れが動機となっている一切の行動を止めることです。

4.どうやってアダルトチルドレンの回復を勝ち取るか?

まず第一に自分が恐れにとらわれていることに気づく必要があります。

そのためにステップの4・5で棚卸しをし、自分以外の人に古い行動パターンを指摘してもらうことによって、自分がいかに恐れに縛られていたか、そして恐れが動機となってどのような行動パターンを使っていたかを知る必要があります。

そのためには12ステップの4と5に徹底して取り組む必要があります。
ステップの4は人生で初めての自己開示といって良いでしょう。
棚卸表を書く段階では自分の行動パターンは何かということを考える必要はありません。
ただ自己開示すればよいのです。

次のステップ5では、もう一人の人(シェアリング・パートナー)があなたと一緒に棚卸表から行動パターンを見つける作業に取り組んでくれます。
これはカウンセリングでもなく、また単なる泣き言・毒吐きでもありません。

性格上の欠点は何か、短所によって構成される行動パターンは何かを知るという明確な目標を持った作業です。

5.古い行動パターンを使わない決心、新しい行動パターンを使う決心

ステップの5で私たちを支配していた古い行動パターンが分かりました。
ステップの6ではそれを使わない決心をします。
さらにステップの7では古い行動パターンと対極にある新しい行動パターンだけを使って生きる決心をし、助力を神に求めます。

新しい行動パターンはお一人お一人皆ちがいます。
ありのパパの新しい行動パターンは「すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす」です。

12ステップに取り組んでいると言いつつ依然として古い行動パターンにしがみついているなら、人生は新しくなりようがありません。
しかし新しい行動パターンを生きれば生きるほど人生は全く新しく変えられていきます。

皆さんはどちらの生き方を選び取られるでしょうか?

【まとめ】
アダルトチルドレンとは病的な人間関係を嗜癖として使う依存症者です。
そしてこの嗜癖に対して無力であり、そのために自分の人生がどうにもならなくなったことを認めることが回復の基礎となります。

アダルトチルドレンにとってのシラフとは少なくとも13個ある病的な人間関係を嗜癖として使わないことです。
ACの回復方法は他の依存症と変わるところはありません。
無力を認め、棚卸しによって自分の古い行動パターンを知り、それと対極にある新しい行動パターンだけを使って生きる決心と実践です。

AC Skypeミーティングのお誘い
アダルトチルドレンと共依存症者のためのスカイプミーティングが始まりました。時間は毎週水曜日の20時〜21時15分です。『ACのための12のステップ』という書籍を毎週読み合わせし、泣き言・毒吐きだけでない真に回復を目指すミーティングでありたい

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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