「目には目を、歯には歯を」の真意とは何か?

「しかし、ほかに危害があるならば、命には命、目には目、歯には歯、手には手、足には足、やけどにはやけど、傷には傷、打ち傷には打ち傷をもって償わなければならない」[出エジプト記21章23〜25節]

私たちがよく聞く「目には目を、歯には歯を」は、弱肉強食を連想させる極めて熾烈な生存競争の原理を前提にしています。
しかし聖書にもともと書かれてある「目には目を、歯には歯を」は、そのようなものではありません。

この箇所が書かれている前後を丹念に読んでいくと明らかなのですが、聖書の真意は罪を犯した際に適正な罰を与えることです。

要するに、相手に罪を犯され、そのために怒り狂って不当に過重な復讐をしてはならないし、また反対に言い逃れをして当然なすべき償(つぐな)いから逃げてはならないということです。

そのために誰が見ても納得できる合理的な賠償の範囲を明示しているのです。
これが聖書の真意です。

◎平安と祝福を祈っています。

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