ACは「感情のない仮面」をつけて生きています。
この感情のない仮面の正体は本当の自分を抑圧し、心の奥底に追いやったあとの抜け殻の自分です。
この記事では仮面を付けるようになった本当の理由を明らかにし、そこから回復する方法を解説しています。
1.能面顔(感情の否認)は子供時代に身につけたサバイバルの方法
感情を否認した人の顔は心が健康な人から見ると「能面のような顔」に見えます。
子供に「お母さん、また変な顔してるよ」と言われたACの方の話を聞いたことがあります。
ありのパパ自身も小学生の頃、クラスメイトに自分の顔を描いてもらったところ「怒っているような、無表情のような顔」をしておりました。
担任教師が「ありのパパさんはもっと優しい顔をしている」と言ってくれたのですが、心のどこかで「見抜かれた、見透かされた」と感じている自分がいました。
アダルトチルドレンが感情を否認するのはACが子供時代を生き延びるために仕方なく身につけたサバイバルの手段でした。
しかし問題は大人になった今はその手段を使う必要がないばかりか、それを使うことによって有害な影響を人生に与えてしまうにもかかわらず、その古いやり口を嗜癖として使っていることです。
2.「能面顔人生」の本質
「私たちの子供時代は悪夢のようであり、生き延びるすべとして自分の感情を心の奥底に閉じ込めた。大人になった今は感情を否認することを嗜癖として使う」ACの問題行動の10番目
能面顔人生の生き方とは感情を否認し、本能を抑圧することでした。
これを手放すことは容易ではありません。
3.どうやって回復の道を歩んでいくか?
依存症の問題は2つあります。
精神面での強迫観念と、肉体面での渇望現象です。
このうち12ステッププログラムが効くのは精神面での強迫観念だけです。
しかしそうは言っても強迫観念の問題を解決できれば肉体面での渇望現象の出番はないわけですから、依存症者であっても一般の人と同じように生きていくことができるということになります。
では擬似アルコール依存症と言われるACはどうでしょうか?
ACの問題は2つあります。
ひとつは支配的な親に精神的に支配されていることです。
もうひとつは恐れが思考習慣として固着していることです。
問題が2つあるように、解決策も2つあります。
ひとつは親替えです。
有害な養育親に心の中から出ていってもらい、自分が自分自身の親になります。
もうひとつは恐れが固着してAC独特の思考習慣となっているものの統合作業です。
これはステップの4と5で棚卸しを行い、自分の性格上の欠点がなんであるかを明確に知ります。
そうすると大体のACは自分の短所が恐れと不正直であることを理解します。
そして12ステップの12までやりきると『霊的目覚め』を得ることができます。
この霊的目覚めを回復のエンジンとして統合作業に取り組みます。
◎回復と平安と祝福を祈っています。