アパホテル問題と南京大虐殺

今日はみなさんとご一緒に、アパホテル問題について考えます。

1.アパホテル問題を冷静に分析する

戦後70年がたち、我が国の国内にも神道原理主義の声が大きくなりつつあるようです。
しかし、理性と良心に基づいて物事を決していくことが生命的に重要です。
その視点に立って今回の問題を検討します。

①ホテルに南京虐殺否定の「とんでも本」を置くことと、言論の自由は関係あるか?

全然、関係ありません。
アパホテルはホテル業であり、新聞社でも雑誌社でもありません。
それがなぜ言論の自由を主張し、政治的書物をホテルの居室内に置くことを正当化するのでしょうか?
盗人(ぬすっと)猛々(たけだけ)しいと言わなければなりません。

②嘘の情報を拡散することと、言論の自由は関係ない

そもそも嘘の情報を事実であるとすることは犯罪です。
ドイツならアウシュビッツ収容所が無かったと言うと、刑務所行きです。
我が国でも、嘘の情報を拡散して、他人の名誉を傷つけたり、不利益を与えるなら、これは立派な犯罪です。

③中国政府がアパホテル使用を禁止することに問題はあるか?

我が国の外務省が「渡航をおすすめしない国や地域」をホームページに載せているのをご存じでしょうか?
このガイドラインには一定の意義があります。
これを見て「今の時期は単なる観光旅行のためにだけには行かないほうがよいな」と判断することが出来るからです。

これと同様に自分の祖父や祖母が日本軍に殺された経験をもつ人々が多くいる中国人観光客がアパホテルに泊まって「南京大虐殺なんか無かったんだよ!」と書かれてある本が聖書の代わりに置かれてあったとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?
ネット右翼の人々が言うように「大多数の中国人観光客はそんなことを気にしない」でしょうか?

いいえ、せっかく観光に来てくださった人々の心を踏みにじり、大きな傷を与えるでしょう。
そうならないために中国外務省がアパホテルを利用しないように通達を出したのです。
このようなことは我が国を始め、どの国の外務省でもやっていることです。

④あったことを無かったことには出来ない

養育者から受けた虐待や養育放棄をなかったことには出来ません。
なかったことにすると、病気になります。
それで苦しんでいる方々が多くおられます。
「そんな子供の時のこと、あれこれいっても仕方がない」と言うのを止めて、「やっぱり、なかったことには出来ない」と事実に直面するとき真の回復が始まります。
それまでは一人芝居の空回りが続くだけです。

同じように歴史にあった事実をなかったことにしてはならないのです。
そんなことをしている限り、我が国の国としての成熟、すなわち『品格ある国づくり』は遅々として進まないでしょう。
進まないばかりか、病気(神道原理主義)が国をついには滅ぼしてしまうでしょう。

2.ネット右翼の実体は神道原理主義

①戦前の我が国を無謀な戦争に駆り立てたのは軍国主義ではなく神道原理主義

「戦前の我が国が、なぜ無謀な戦争へと突き進んでいったのか?」という疑問は簡単に解ける問題ではありません。
なぜなら歴史を見ると、大正デモクラシーは花盛りであり、日本の良心ともいうべき人々も健在だったからです。

しかし、世論は好戦的であり、新聞各社も世論の空気に追随しました。
この「世論」とか「空気」と呼ばれるものの実体は神道原理主義の人々でした。
この人々が我が国を破滅に至らせました。
彼らが真の戦犯であったということができるでしょう。

②流されないこと、おびえないこと、黙らないことが、平和への最大の貢献

神道原理主義の人々は声が大きいです(笑)。
その理由は理性や良心を拒絶して、おなかの中にある反社会的な妄想を叫ぶだけだからです。

しかし、彼らの実数はそんなに多くないと、ありのパパはにらんでいます。
直近の参議院選挙での神道原理主義と思われる候補者の得票数から予想すると全国で多くて200万人程度ではないでしょうか?

③神道原理主義は反キリスト

聖書には繰り返し「反キリストに警戒せよ」と書かれてあります。
この「反キリスト」が何を指しているかは諸説あります。
ある人は特定の歴史上の人物を指していると考えます。
しかし、この説に立つと、たとえばヒットラーが反キリストであると考えると、ヒットラーがいなくなった後は反キリストもいないことになります。
しかし歴史を見ると決してそんなことは言えないわけです。

そういう訳で、ありのパパは反キリストとは特定の政治上の主張をする人・勢力を指していると考えます。
その特定の政治上の主張とは、特定の宗教に基づいて政治支配をもくろむことです。
これを「原理主義」と言います。
ですから、イスラム原理主義も神道原理主義も本質は同一のものです。

3.それにもかかわらず中国の領土拡張野心は明白

①フィリピンのこと

かつてフィリピン国内では「アメリカ軍の基地が国内にあると戦争に巻き込まれる恐れがある」という主張により、アメリカ軍への基地貸与を止めたことがありました。
その結果、何が起きたでしょうか?
ある嵐の夜にフィリピン海軍が自国領土の諸島から台風のために避難しました。
その翌朝、その島に戻ろうとしたところなんと中国海軍が島を占拠していたのでした。
それ以来、その島は中国に不法占拠されたままです。
国際司法裁判所から中国による占拠は不法であると判決がおりましたが、中国は全く判決を無視したままです。

②南シナ海の次は東シナ海

現在、中国は南シナ海の要塞化を急ピッチで進めています。
この要塞化が完成したら、中国は今度はどこを狙ってくるでしょうか?
そうです。必ず、東シナ海を侵略してくるでしょう。

こう見てくると、先の民主党政権の時に野田首相が尖閣列島を国有化したのは先見の明があったと言うべきでしょう。
中国が過剰に反応したのは、南シナ海の要塞化が完成するまでは、東シナ海に手が出せない段階で日本政府に先手を打たれたことがよほど悔しかったのでしょう。

③どのような方法で防ぐか?

a.中国国内の民主化を求める

複数政党制による自由選挙のないところには必ず権力の暴走があります。

b.中国国民の人権を尊重することを中国政府に求める

中国国内では人権派の弁護士が相次いで検挙されています。
釈放された弁護士は取り調べの際の拷問によって精神に異常を来している者もいます。

すこしでも人権と平和と正義のために声を上げると、中国共産党政府による不法な拷問にあいます。
この拷問によって、心ある人々の声をふさごうとしているのです。

内政不干渉の原則があります。
しかし人権の尊重が内政不干渉の原則に優先します。
なぜなら人権の尊重は人類の普遍的な価値だからです。

c.平和と安全のための中国包囲網を構築する

アメリカはかつてはロシアと中国と敵対しました。
それでロシアと中国は、ある程度手を結びました。
力が衰えたアメリカはロシアと中国の暴走を止めることが出来ませんでした。

そこで今度はアメリカはロシアと友好関係を結び、中国と敵対しようとしています。
これはうまいやり方です。(うまく行くかどうかは別として)

これによって、中国の暴走にある程度ブレーキがかかるかもしれません。
しかし、アメリカは防衛に相手国負担を厳格に求めていますから、今までのようにアメリカにおんぶにだっこということは期待できないでしょう。

ほとんど唯一の方法は、東南アジア諸国、オーストラリアなどと連携を強化し、新しいタイプの中国包囲網を形成することです。
その際に、南京大虐殺がなかったなどという妄言(もうげん)をふりまわしていては中国政府の思うつぼです。
他の国々も、確定している歴史的事実を認めない国と連携しようとは思わないでしょう。
この点から言うと、我が国の神道原理主義の人々は中国を利する売国奴と言うことができます。

◎何よりも大切なことは理性的であることです。
理性的でさえあれば、どんな問題であっても解決することが可能です。
平安と祝福を祈っています。

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