癇癪持ちの彼女への対応・接し方

怒りの爆発

この記事は結婚を考えている相手の女性が癇癪持ちではないかと悩んでおられる男性からのご相談にお答えしたものです。
皆さんも「自分ならどうするか?」と考えつつ、お読みいただければ幸いです。

1.ご相談内容

癇癪持ちの彼女

はじめまして。だいといいます。
20代の会社員をしている者です。

結婚を考えている彼女が癇癪持ちではないかと不安を抱き調べたところ、このブログを見つけ拝見させていただきました。
怒りの爆発の進行具合や、依存症の段階にまで達しているのかなどが不明なので相談させていただきます。

よろしくお願いします。

彼女とは1年半付き合っており、同居をはじめて半年です。
付き合いはじめた当初は怒りはひどいものではなく、ただ黙るのみでした。

しかし日に日に怒りのコントロールが効かなくなっているように感じます。
自分の髪をひっぱり、くしゃくしゃにしたり、壁をなぐったり、奇声をあげで暴言を叫んだり、窓から飛び出したり(一階)、いなくなったりです。

必死に原因を知ろうとし、彼女が冷静なときに「どうしたの?」と聞きました。
すると彼女は僕と付き合いはじめてからなったといいます。
いままでは怒っても無言を通していたと。

それで自分にも原因があるかと思い、この一年半の言動を検討したところ思い当たることがありました。

一つは彼女が運転が下手で事故を何回も起こしており、バックで駐車することもままならない状態です。
それで僕が彼女に口うるさく練習を手伝ったり、運転の基礎を1から教えました。
それが、かなりのストレスになったかもしれません。

もう一つはモラルがない言動を公共の場などで発することを注意したことです。
このような発言を大切な人に行ってほしくなく、しつこく言ってしまいました。

いまのところ思い当たるのはこのくらいです。

彼女は僕がしつこいとキレてしまうといいます。
しかしキレかたが別人格のように恐ろしく殺意すら感じる場面もあります。
最近では少しでもミスを追求すると月に一度は叫び暴れます。

マナーや常識をわかっているのなら、彼女はもう大人ですし言いたくもありません。
何も言わなければ済む話なのかもしれませんが、しかし気になったら言ってしまいます。

もし子供ができたら彼女の癇癪によって子供が精神不安定になるのではないか、それ以前に離婚に発展するのではないかとも思います。

一度彼女の母親に相談したところ「癇癪を起こしたら、だいさんは娘を放っておけばいい」と言われました。
しかし放っておいて良かったことは今まで一つもなかったです。
壁を殴りだしたり、ものを投げたり、暴言を叫び散らし続けたりで。
僕が冷静になるよう優しく話しかけると却(かえ)ってヒートアップし、僕も一緒にキレると更にきれ、沸点が過ぎ去ると突然冷静になります。

僕はどうしたらよいかわかりません。

旅行先でも実家でも自宅でも所構わず癇癪を起こす彼女をどうにか回復に導きたいです。
心療内科も考えましたが彼女はまだ事(こと)の重大さには気づいてません。
癇癪を起こした次の日に、何故そうなったのか、またお互いの至らなかったことなどを話しあっても、ヘラヘラしたり黙って頷くだけです。
「病院に行っても治らない」と言ったり、癇癪の話しになると逃げるようにもなります。

正月に彼女の父がマンションに遊びにきているとき癇癪を起こしたときはさすがに罪悪感を感じたらしく、父に電話で謝っていました。

いまはブログをひたすら読み、何か少しでも参考になることがあれば実践しようとしているところです。
よろしければアドバイスいただけたら幸いです。

パパさんよろしくお願いいたします。

2.相談へのお答え

怒り依存症者のパートナーの対処の仕方

こんにちは、だいさん。
ご相談をいただき、ありがとうございます。

①このブログはどんな人を対象にしているか?

このブログの目的は(癇癪持ちなどの)当事者が回復への道を歩むのを手助けすることです。

どういうことかと言いますと、問題当事者(この場合は『彼女』さん)がなんとかしようと思った時に、助けになるブログであろうとしているということです。

ですので今回のように、本人に「良くなろうとする」真剣な意志が感じられないケースでは効果的な助けは提供できないということを、まずご了解ください。

②共依存症のこと

通常のカップルなら相手に病的な症状があるなら、結婚を躊躇するし、関係を解消することを考えます。
しかし、だいさんは(少なくとも)文面には、そのようなことを少しも書いておられません。
かえって『彼女をどうにか回復に導きたい』とおっしゃいます。

これは何を意味しているのでしょうか?

だいさんも「共依存(きょういぞん)」という言葉をご存知だと思います。
共依存とは「あなたが良くならないと、私が困る」と考え、相手のために必死に尽くすことです。

健全な関係は「あなたが良くなることを願っているが、しかし私はあなたを治せない。そして私にはそんな気はない。私が幸せに出来るのは私自身だけである」というものです。

健全な夫婦関係(パートナーシップ)は自分自身を幸せに出来るのは自分だけであると知っている者同士だけが築くことができます。

ですから、だいさんに考えていただきたいのは、彼女さんを良くすることではなく、ご自分が幸せになるためにはどうすることが最善なのかということです。
それなしには堂々巡りになり、ドツボにはまる危険があります。
(法的に結婚をし、養育すべき子供がいる場合は話は違ってきます)

だいさんに共依存症の傾向が見られるのは彼女さんとの関係を解消しようとしないところに現れているだけでなく、彼女さんをなんとか回復に導こうとしているところにも現れています。

だいさんは「一人前の人間はこうあるべき」という基準で彼女さんに意見をしています。
その事自体は間違っていません。
人には誰でも「あなたにはこうなってほしい」という希望を表明する権利があるからです。

しかし健全なものと病的なものとの違いは健全なほうは相手がそれに答えなくても「仕方ない。相手にも自分の好きなように生きる権利がある」と考えますが、病的なほうは相手が自分の思い通りに変わらないと落胆したり、怒りを感じたり、困惑したりします。

さて、だいさんはどちらに当てはまるでしょうか?

③ミスを指摘すると彼女が怒りを爆発させる理由

彼女さんが怒りを爆発させる理由は怒りの爆発を嗜癖として使っているからです。

彼氏にミスを指摘されると彼女さんの心の中では「またあなたは私を馬鹿にするのか!」と受け止め、「今度はそうはさせない。そうされる前に怒りを爆発させて復讐してやる」と無意識に考え、怒りを爆発させます。

これを12ステッププログラムに基づいて解説すると以下のようになります。

性格上の欠点⇒⇒身勝手行動
↓↓↓↓
傷ついた本能⇒⇒共存本能の自尊心
↓↓↓↓
暴走した不快感情⇒⇒恨み
↓↓↓↓
使った嗜癖⇒⇒怒りの爆発

相手にミスを指摘されれば誰だって気分を害します。

しかしその際にただ単に怒りを表明するのと、表明する手段として怒りを爆発させるのは全然ちがうことです。
怒れないのはある意味では病気ですから、怒りの健全な表し方をしている限りにおいては何の問題もありません。

ここで問題になるのは怒りの表し方が不健全で病的な場合です。
まさに、だいさんの彼女さんがそれに該当すると思われます。

3.厳密に言うと癇癪持ちと怒り依存症は違う病気

解決策はミーティング参加

①癇癪持ちとは何か?

癇癪持ちが怒りを爆発させる理由は【場をコントロール】するためです。
癇癪持ちは怒りの爆発という手段しか自分の思い取りに場をコントロールする方法をもっていないのです。

だいさんの彼女さんのケースでは、彼女さんが怒りが爆発させるのは場をコントロールするためとは到底思えません。
なぜなら怒りを爆発させることによって不利益しか彼女さんにもたらさないことが明らかだからです。

ですからこのケースでは怒りを爆発させるのは自分が好きでやっているのではなく、脳の報酬系にある依存症回路から強迫観念と渇望現象が発せられて仕方なくやっていると受け止めるのが自然だと思います。

②怒り依存症の二つの解決策

仮に彼女さんが怒り依存症とするなら、解決策は依存症の回復プログラムである12ステップに取り組んで霊的に目覚める1ことと、自助グループのミーティングに参加することの二つです。

依存症は否認が大変強い病気ですから、ご本人が認めるのは期待薄でしょう。
ただし、お父さんとの関係をご本人は大切にされておられるようですから、お父さんから依存症のことを話していただくなら効果があるかもしれません。

その場合でも、押し付けたり、責めたりしないことが大切です。
責められていると感じると、依存症者はすぐに自分の殻に閉じこもってしまいますから。

③他の病気を併発している場合

ありのパパが怒りを爆発させていたときは大声を出す以外の症状はありませんでした。
他の怒り依存症者の話を聞いても、怒りの爆発に極端な暴力行為が伴っていることはあまりないようです(例外はあります)。

そうすると彼女さんには怒り依存症とともに、他の病気(たとえば発達障害・パーソナリティー障害など)が併発していることを考えなければならなくなりますが、ここまで来ると、このブログの守備範囲を超えてしまいます。
要するに精神科医師の診断が必要であるということです。
素人判断は大変危険です。

ご自分が出来ることと、出来ないことを見分け、出来ることに関しては勇気をもって行い、出来ないことに関しては、それを手放す落ち着きを神から与えられますように。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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  1. 回復するのに十分な人格の変化を指している