株式投資の倫理性と、株式投資の始め方

今日は読者からのご相談にお答えします。
内容は「株式投資は聖書から見て罪ではないのか?」というものです。
ご一緒に考えてまいりましょう。

ご相談内容:

はじめまして、ありのパパさん。
私は最近イエス様に出会ったばかりの初心者です。

私も株の投資を行っているのですが、それが「『罪の貪(むさぼ)り』や『盗み』にあたるのではないか?」と心配しているところです。
今のところ、儲けは全く出せてなく、損切りのし過ぎで損失のみを増やしているのですが(><)。

株投資を続けても大丈夫でしょうか?

こんにちは、mkさん。
ご相談を下さり、ありがとうございます。

さて「株式投資を続けても大丈夫か?」ということですが、これは『モノを考える視点』によって、答えが変わってきます。

では、その『幾つかの視点』を見ていきましょう。

        

1.株式投資が罪かどうかを考える

①「仕事をコツコツとやっていくことが神の御心である」という考え

この考え方に立てば、月給取りに比べて何倍もの利益が上がる可能性がある株式投資は罪であるということになります。

②生活のための資金をまかなう

現在の日本の状況は、大多数の人が生活していくだけで精一杯です。
子供の教育資金とマイホームのローン返済だけで目いっぱいであり、さらに自分たちの老後資金のことを考えると気が遠くなるというのが現状ではないでしょうか?

このような状況でプラスアルファのことにお金を使おうとするなら、他のどこかからお金を持ってくる必要があります。
それが株式投資というわけです。

③宣教や福祉のための資金を稼ぐ

ある人は「宣教のための必要は神が備えてくださるから、人間的な知恵で動き回る必要はない」と言います。
しかし、その「神が備えてくださった」方法が株式投資である場合はどうするのでしょうか?

カトリック教会から分離したばかりのプロテスタント教会には世界宣教のビジョンがありませんでした。
その当時の代表的なプロテスタント教会の牧師は「もし神が世界宣教を願っておられるなら、神ご自身がそれを行ってくださる」と言いました。
それで、その時代に世界宣教を志す人々は教会の支援なしで世界宣教を行わなければなりませんでした。

他方ではカトリック教会は世界宣教を大々的に行っていたにもかかわらず、プロテスタント教会がなぜそのような戯言(たわごと)を言うことができたのでしょうか?

ビジョンがあれば、なんとかしてお金をつくろうとするものです。
逆に言えば、お金が欲しいと思わないのは、(清貧でも何でもなく)ビジョンがないからに過ぎないという可能性もあります。
自分の必要、社会の必要、他者の必要が見えていないので、お金を欲しいと感じないのです。

それが何であれ、もし本当にそのことの実現を願うなら、人はなんとかして実現に至る方法を考え出すものです。
お金がないということが問題なら、なんとかしてお金を作ろうとするものです。
その実現の手段が、ある人にとっては株式投資となるわけです。

④目的がなくてお金だけある場合、人は滅びる

ただ単にお金が大好きで、目的なんか必要ない、お金はあればあるほどいいという場合はどうでしょうか?
その人は地上でも、あの世でも滅びてしまう可能性が大きいと考えます。

○mkさん、いかがでしょうか?
どうぞ、株式投資を続けるかどうかの結論はご自分でお出しになってください。

次に失敗しない株式投資について考えます。
なぜなら立派な目的のために株式投資を行っても失敗したらなんにもならないからです(笑)。

ありのパパが実践するヤコブ式投資法をご紹介します。

        

2.ヤコブ式投資法とは、どのようなものか?

ヤコブとは旧約聖書の創世記に出てくる人物です。

①市場が強いときだけ売り買いを行う

ヤコブは元気な羊がいるときだけ、羊に飲ませる水の中にアーモンドの枝を入れました(アーモンドの枝には発情作用があります)。

株式投資を行う人のなかには年(ねん)がら年中(ねんじゅう)売り買いをする方がおられます。
このやり方では失敗するリスクが増大します。

そうではなく、ヤコブにならって市場が強いときだけ売り買いを行います。
市場が強いときは「誰がやっても儲かる」ときです。
株式投資に命をかけているのでもない限り、誰がやっても儲かるときだけ株式投資を行うのが賢明(けんめい)なやり方です。

② 10%下がったら、即撤退

mkさんは損切りはうまくいっているようですね。
株式投資を行う人の多くは、下がっても「いつか上がるんじゃないか」と考え、売ることができません。
その結果、塩漬けという事態が発生します。
なぜ塩漬けがいけないかというと、新たに売り買いするための資金が無くなるからです。

かつてNTTが民営化され株式が公開された時、今では考えられないような高値(たかね)でした。
しかし、当然のことながら、だんだんと下がっていきました。
そのときに売ることができなかった人が多くいます。
下がった株がもう一度上がるかどうかは誰もわかりません。
ですから10%下がったら潔(いさぎよ)く売るのが良いのです。

この10%下がったら撤退するという方法では連続10回負ければ資金がなくなってしまいます。
すっからかんですね(笑)。
しかし10回連続して失敗するなど、わざとやろうとしてもなかなかできることではありません。

③15%上がったら、即売り

ネット証券では買うときに「15%上がったら売り」を設定できます。
これだと上がったときに「まだ上がるんじゃないか?」と欲ボケで売りを決断できないというリスクに対処できます。
なにしろ迷っている間にコンピューターが勝手に売ってくれますから。

下がったときは10%で、上がったときは15%で売り買いすると差額の5%が利益になります。

④利益の10%を献金

利益の十分の一を献金することこそ、あなたの株式投資を神のものとする秘訣です。
あなたが成功しようと失敗しようと、神は知ったことではありませんが、神ご自身のものであるなら、それは必ず成功することができます。
神ご自身がご自分の事業を成功に導いてくださるからです。

⑤自分の選んだ銘柄の値動きを注視する

ヤコブは羊たちを注視しました。
十把一絡(じゅっぱひとから)げではなく、一匹一匹をよく観察しました。
だからこそ、元気な羊とそうでない羊を見分けることができたのです。

株式投資も元気のいい銘柄とそうでない銘柄を見分けることが大切です。
そうでないと買ったは良いが上がりもしないし下がりもしないということになりかねません。
これだと結局、塩漬けと同じことになります。

◎mkさんが株式投資でガンガン利益を出して「今月はどこに献金しようかしら?頭が痛いわ。これがホントのうれしい悲鳴ね」と言うようになられますように。
平安と祝福を祈っています。

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