今日は「がんになって、止めたこと、やったこと」(野中秀訓著)をご紹介する二回目です。
1.ガンになったら、ガンを知ることから始める
もしガンの宣告を受けたら、私たちはどのように行動することが最善でしょうか?
著者は、まず第一に「セカンドオピニオンを見つける」ことだと言います。
「先生のおっしゃる通りで結構です」と言いたくなるのが人情ですが、ここでも著者はノーと言います。
治療方針を含めて、すべてを自分で決めることが基本なのだと。
しかし、そうは言っても専門的な治療にたいしては何が本当に良いことなのかは私たち素人には分かりません。
そこで重要になるのがセカンドオピニオンを見つけることです。
2.ガンになったときの治療方針の立て方
まず「なぜガンになったのかを考える」ことです。
そして、その問題を解決すれば、ガンを治すことも可能になると考えることができます。
なにも考えず、やみくもにネットで良いと言われているものに飛び付くのは避けなければなりません。
3.解毒と食事改善はセットで考える
手術を受ける前と受けた後の約一週間は絶食期間になります。
せっかく絶食をして身体の毒を排出できたのですから、退院後も身体に悪い食品を体内に入れないことです。
身体に良い食事法として、著者は15ヵ条を挙げています。(詳しくは本書をお読みください)
15ヵ条のなかでも次の四ヵ条を特に強調しています。
①糖質を避ける。
②加工品や食品添加物を使った食品を避ける。
③肉類を減らし、質を吟味する。
④禁酒する
生活を見直す意味
「早寝の習慣化」「散歩」「瞑想」「できるだけ笑うようにする」
何を選び、何を選ばないかは人それぞれです。
原則は『できるだけ危険を避ける生活をする」といことです。
4.ガンを治す方法はある!
生活習慣を見直し、ストレスマネジメントを大切にしていけば、遺伝子のスイッチを切り替えることが可能になります。
ガンを抑え込む遺伝子がオンになり、ガンを進める遺伝子がオフになれば、ガンを治すことが可能です。
少なくともガンの進行を抑えることはできます。
5.最後に
『寛解できたと言っても再発の心配がなくなったわけではない』
たとえガン細胞が消失したとしても、それで再発の可能性がなくなったわけではありません。
ですから、このあともずっと改善された生活を続けていく必要があります。
これはダイエットと同じです。
目標体重を達成したからといって、そこでダイエットを止めてしまえば元の体重に戻ります。
こんなことは当たり前の話です。
しかし、当たり前のことを当たり前にやるのが、私たちにとっては難しいのです。
依存症にも同じことが言えます。
『きょう一日だけ』の原則を忘れた日が、私たちが失敗する日です。
同じことを営々と繰り返していくことが何よりも大切なことです。
◎平安と祝福を祈っています。