今日は「がんになって、止めたこと、やったこと」(野中秀訓著)をご紹介します。
末期ガンを宣告された患者の中で奇跡的な回復(たとえば腫瘍が突然消失するなど)をとげる方がおられます。
その数は(正確な統計は存在しないのですが)患者の総数の約1%と言われます。
今日、ご紹介する本の著者も、その1%の中のお一人です。
「5年生存率は16.9%、治す方法はありません。平均生存期間は12カ月です」と著者は宣告を受けました。
しかし、一年たった時点でガンの腫瘍は消失していました。
どのような奇跡が著者の上に起きたのでしょうか?
みなさんとご一緒に見ていきましょう。
1.生活を見直すことで、ガンが治った!
著者の野中さんは「ガンは生活習慣病」であると言われます。
そのゆえに生活習慣を見直していけば、ガンを治すことは可能なのだという考えに導かれました。
「病院では治すことが出来ない」とはっきりと医師に言ってもらったことで、「では自分で出来る範囲で何とかしよう」と考えるようになりました。
ガン宣告を受けた人の中で少なくない人々が、怪しげな治療法にだまされて莫大な金銭を巻き上げられたあげくに死んでしまうという悲劇を私たちは時たま耳にします。
しかし、野中さんは違いました。
野中さんは残されることになる家族に金銭的迷惑をかけないために経済的に負担にならないものばかりを選んで治療に当たりました。
「ガンによくない、身体によくないと考えられることはすべてやめ、ガンにいい、身体にいいと考えられることはできるだけやる」という当たり前のことを当たり前におやりになりました。
まさに当たり前のことを当たり前にやると、当たり前の結果がついてくると言われますが、その通りになったわけです。
2.標準治療と代替療法
治せないのが分かっているにもかかわらず、一ヶ月八万円かかる標準治療を受けるなら、代替療法を受けた方がよいのではないかという考えに、野本さんは次第に導かれていきます。
ここで、はっきりさせておかなければならないことが二つあります。
ひとつはステージ4のガン(いわゆる末期のガン)は標準治療では治せないこと。
(やっているのは延命治療にすぎない)
もうひとつは代替療法で治した人は確かに存在するが、統計学的な優位性を示すデータはないということです。
統計学的な優位性を示すデータとは、要するにその治療法が誰にとっても効果があることを証明する科学的な根拠ということです。
野中さんがご自分でお決めになった治療方針は、生活習慣を改善することことから始め、それほどお金のかからない代替療法を見つけて、その治療を受けることです。
3.ガンになる「七つの習慣」
①ストレス
②暴飲暴食
③食に無頓着
④過度な運動
⑤休みのない生活
⑥自律神経の乱れ
⑦予兆の見逃し
著者はご自分がガンになった原因を探しました。
その結果、最大のものはストレスと食生活だったそうです。
ストレスが体を悪影響を及ぼすとは、自律神経が乱れ、身体の免疫系がおかしくなることです。
「ガンになった人は、あとから振り返ると、サインがあったにもかかわらず、それを見逃し、そのままの生活習慣を続けた結果、ガンを進行させてしまったと考えている人が多い」と言います。
①ダブル炭水化物
ラーメン&チャーハン、うどん&カツ丼、カップ麺&おにぎり、などの主な栄養素が炭水化物の食品をダブルで食べるなどの栄養学的に極端に片寄った食事。
なぜ、これらの組み合わせが体に悪いのかの説明は以下のとおりです。
ガン細胞の大好物は糖分であると言われます。
その糖分は炭水化物によって作られますから、考えようによっては、自分からガン細胞に「早く大きくなれよ」とエサをやっていたようなものとも言えるからです。
②保存料や着色料などの食品添加物
コンビニの弁当には現在では保存料が使われていないと言われます。
しかし、その実態は保存料の変わりに「ニューフレッシュロン」と言われるものが使われています。
ありのパパには、これのどこが保存料でないのか理解することができません。
我が国の厚生省は「平均的な生活をしているならば、これらの化学物質を含む食品を食べても健康に影響はない」と言っています。
しかし、世界保健機関は「(食品添加物てんこ盛りの)ベーコン・ハム・ソーセージなどを一日50g食べ続けると、大腸ガンになるリスクが18%高まる」と発表しました。
これは、どちらかが正しく、どちらかが間違っているということです。
皆さんは、どちらの言い分が正しいとお思いになられるでしょうか?
③運動のやり過ぎ
これは意外に感じるかもしれませんが、著者の野中さんは「ストレス解消のためやっていたジョギングですが、これはやはりマイナスが大きかったはずです」とおっしゃいます。
これは当ブログでもご紹介した「なぜ、健康な人は運動をしないのか?」という本にも書かれてあったことですが、自分の年齢を考慮しないで闇雲(やみくも)に運動すると、それが却(かえ)って不健康に繋がるということでしょう。
4.ガンを治すために改善した「七つの習慣」
①食事を改善する
著者は、外食をしない、糖分になる炭水化物を取らないなどの食事法に変えました。
②早寝早起きを習慣化する
著者はガン宣告を受けてから、夜10時に寝るようにしたそうです。
そうすると朝5時に目が覚めるので、散歩をしたり、ヨガをやってから、会社に出勤することが出来るようになりました。
ガンを治療する中で、睡眠が占める割合は大きいと実感されたとのことです。
③体の中の悪いものを出すために解毒する
解毒(デトックス)とは、体にたまった毒素や老廃物を出すことです。
解毒に最も効果的なのが絶食(ファースティングとか断食とも呼ばれる)です。
④ヨガを行ったり、ハリ、マッサージなどを利用する
これらのものを行うのは「心の静けさ」を得ることが目的です。
⑤思考回路を変えて、ストレスをなくす
「どうしても生きていたい理由を持つ」ことを抜きにして、ガンと戦うことはできないと著者は言います。
「あきらめてしまったり、生きなければならない理由を見つけられなければ、どんな治療を受けても寛解は期待できないのではないかと個人的には思います。」
5.寛解への道。そして、これから……
手術から三ヶ月後の検査で、ガン細胞の退縮が起きていました。
そして、3度の目の検査では、なんとガン細胞が消失していました。
これは奇跡です。
しかも、誰にでも起きる可能性がある奇跡だとしたら、この話を他人事として聞き流してよいものでしょうか?
ありのパパには決してできないことです。
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◎皆様方が死に至るまで健康なイキイキ人生を送られますようにと祈っています。
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