1.委ねるとは、お任せして自分は何もしないことではない
12ステッププログラムのステップ3の「神に委ねる」とは神に丸投げして自分はなにもしないことではありません。
「ゆだねます~ゆだねます~ゆだねます~」と歌っていても委ねたことにはなりません(笑)。
2.委ねるとは、神の意志に従うこと
「委ねる」という言葉の真意は「神の意志に従う」ということです。
今までは自分の意志で生きてきたのを、これからは神の意志によって生きていくということです。
3.12ステップは行動のプログラム
①「従う」とは行動すること
何を行動するかと言えば、まず第一にステップの4と5を実行することです。
「私はステップの1から3までは踏みました。しかし4からあとが難しいのです」と言われる方がおられます。
それは確かにその通りでしょう。
しかし、もし本当にステップの3を踏んでいるならば、ただちにステップの4に取りかかっているはずです。
なぜなら、ステップの3は従うことを決心するステップなのですから。
②トライ&エラーを繰り返して神の意志に到達する
もちろん神の意志に従うとは12ステップをやることだけを意味していません。
心と生活のすべての領域で、神の意志に従う必要があります。
依存症者やアダルトチルドレンに特徴的な行動パターンは、駄目だと分かっている方法を「今度こそ、大丈夫かもしれない」と延々と繰り返すことです。
このような愚かしさから免(まぬが)れなければなりません。
正しいやり方は「Aをやってみてだめだったら今度はBをやってみる」という方法です。
4.性格上の欠点を取り除いてもらう方法
ステップの4では、自分自身の人生を徹底して棚卸しし、それを表にします。
(恨んでいること、恐れていること、性的振る舞いについて、その他に迷惑をかけたことの四つの領域について表にします。)
そして、その表を「もう一人の人」にお見せします。
そうすることによって、神に取り除いていただくべき「性格上の欠点」が明らかになります。
この性格上の欠点が私たちが神と共に生きようとするときの障害になります。
この性格上の欠点を持ったままで、「私は神の意志に従って生きていきます」ということはできないのです。
ですから、どうしてもステップの6と7で私たちの性格上の欠点を神に取り除いていただく必要があります。
○なぜ神とともに生きることが重要なのか?
それはステップの2で「自分を超えた大きな力が私たちを健康な心に戻してくれると信じるように」なりましたが、神と共に生きない限り神の力が私たちを健康な心に戻すことができないからです。
5.キリスト教は短所についてどう教えているか?
この部分が12ステッププログラムとキリスト教の教えが異なる部分ではないでしょうか?
キリスト教では暗黙のうちに「どんなに大きな欠点があったとしても、神は私たちを救ってくださる」と教え、信じています。
しかし、現実はどうやらそうでもないようです。
確かに天国には入れていただけるでしょう。
しかしながら生きている間に神の力を、自分の心と生活と人生のうちに呼び込むことはできないのです。
性格上の欠点を持ったままで、神と共に生きることは出来ない相談です。
どうしても取り除いていただく必要があるし、また取り除いていただくことが可能なのです。
○取り除かれるための備えられた方法がある
騙されたと思って、どうぞ棚卸し表を書いてください。
そしてそれを信頼できる方にお見せしてください。
そうしたら、あなたの短所を明確に知ることができます。
そうしてから、神に「私の短所を取り除いてください」と願ってください。
そうしたら、神はあなたの祈りと願いに答えて、あなたの短所を取り除いてくださいます。
多くの方々が、このやり方で神に短所を取り除いていただく奇蹟を体験しました。
あなたも、この奇蹟をご自分のものにすることが可能です。
◎平安と祝福を祈っています。