今日は「達成する力 世界一のメンターから学んだ『目標必達』の方法」(豊福公平著)をご紹介します。
1.目標と目的のあるべき関係とは?
目標を達成できなければ挫折感を味わいます。
だったら目標なしで人生を生きるのがいいかと言えば、そうとも言えません。
なぜなら目標がなければ、人生そのものが動き出さないからです。
以上のような考えを著者はご自分の人生経験から導き出しました。
2.真の目標達成とは?
真の目標達成とは「どんな環境であっても『本当の自分』として生きていくことができる」ことにほかなりません。
自分が本当に欲しいものとは「自分のアイデンティティに従った毎日」と言い換えることもできます。
著者はこの本で、自分のアイディンティを知る方法を述べます。
○目標達成の最大のコツは「自分が何を望んでいるのかを知ること」です。
この書籍が他の書籍と最も異なる点は目標の定義です。
一般には目標とはゴールであるとしますが、この本の著者は「目標とは、なりたい自分のことである」とします。
具体的な数値目標をかかげる目標の落とし穴は、自分自身が「本当に、その数値目標を達成したいのか?」と思い始めてしまうことです。
それは目標を達成させるための目的を考えていないがゆえに起きることです。
○人が目標達成に燃えることができるのは、その目標が本当に自分のためになると分かっているときだけです。
3.その目標は、あなたの本心か?
ダイエットを考えてみると、マイナス5キロが本当の目標ではなく、「着たかったあの服が似合うスリムな自分」が「本当になりたい自分」であり、真の目標です。
ここから数値目標が出てくるのならいいのですが、いきなり数値目標では目標達成の本当の目的を見失ってしまうでしょう。
その目的は立派なものでなくてもかまいません。
ただ、それはあなたの本心でなければなりません。
①あなたが思い描く「なりたい自分」は幻想かもしれない!
その「なりたい自分」は、ありのままのご自分でしょうか?
・私は何に対して情熱をもっているか?
・私は何が得意か?どんな才能を授かったか?
人が情熱を傾ける対象は、多くの場合に、もって生まれた才能と関連しています。
②最高の自分になるために必要なことは「自分を信じること」
a.自分の可能性を信じる
b.自分の能力に自信を持つ
c.自分の使命に自信を持つ
この三つをもてれば、最高の自分になれると、著者は言います。
○情熱がもてないことには打ち込めない。これは自明の理です。
③目標は変わってもいい
ある方々は「天職」とか「自分探し」とか「やりたいことが見つからない」とおっしゃいます。
しかし、まず考えるべきは「どんな自分になりたいか?」でなければなりません。
「ありのままの自分が情熱を傾けられることは何か?」を振り返ることによって見つけることができます。
人生を豊かにする目標は、振り返りによってしか生まれないと、著者は断言します。
4.最高の目標達成法「アイデンティティの法則」を実践する!
①まず自分の価値観を知る
著者は全部で38のアイデンティティ(価値観)をあげています。
仕事をやる動機としては以下のものがあります。
・金銭
・ねぎらいの言葉、感謝
・休暇(休み)
・コミットメント
・やりたい仕事
・昇進
・裁量権(自由)
・成長の機会
ありのパパも、どれが当てはまるかやってみました。
その結果、以下のものが該当しました。
◎成長
●達成
○コミット
健康
金銭・財産
奉仕
上位3つのもののために、下位3つのものがあるということがわかりました。
②なりたい自分、目標にフォーカスして、絶対に目をそらすな!
成長は行動を起こすことから始まります。
誰かがやる気にさせてくれるのを待っていてはいけません。
行動をストップさせる原因は「迷い」です。
時間という資源には限りがあります。
だから「なりたい自分」になるために、なるべく余計なことはしないことです。
○その秘訣は目標から目をそらさないことです。
③自分に本物の価値があると信じる!
何よりも必要なのは目標が「なりたい自分」であるかどうかです。
自分の目指すものが、心から願う「なりたい自分」であるなら、他人の評価や自分のこれまでの実績などは全然関係ありません。
「なりたい自分」を持っている人が、成長したいと願う気持ちが強い人です。
他人の目を気にせず、自分を信じてできることを愚直にやることです。
そのような人は必ず大きな成果を上げることができます。
5.「なりたい自分」を「見える化」せよ!
自分本位に目標を描きます。
他人を気にしないことが自己成長の鍵になります。
①限りなく明確に「見える化」する
a.イラストにする
b.数値化する
c.チェックリスト
d.キャッチコピー
②行動のために必要なものはスケジュール
一日のスケジュール、一週間のスケジュール、月間のスケジュール、年間のスケジュール、3~5年の中期スケジュール、そして人生のスケジュール。
これらのスケジュールに「なりたい自分」つまりアイデンティティの要素を入れ、実行していくことが目標達成のための行動ということになります。
スケジュールを立てる利点の一つは無駄に時間を過ごすことがなくなるということです。
③行動には振り返りが必須
・今日はうまく行動できたか?
・今週できなかった行動は何か?
・どうすればもっと行動できただろうか?
このように自分の行動を客観的に振り返ることができれば、有益な内省につながります。
多くの人々は、スケジュールを立てたことで満足してしまい、振り返ることをおろそかにしてしまいます。
○スケジュールは振り返ってこそ意味あるものになります。
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◎私たちお互いは真の自己実現を目指して、自分の人生を歩んでいきたいものです。
平安と祝福を祈っています。