今日は「スピード時代のマイペース仕事術」(佐々木正悟著)をご紹介します。
この本はまず、ハイスピード仕事術とマイペース仕事術を比べて、マイペース仕事術のほうがはるかに優れていることを述べます。
その上で、マイペース仕事術の本質的部分を失わないで効率だけをアップさせる方法を述べます。
ありのパパが子供の頃、家を建てる大工さんの仕事をそばから見ていたことがあります。
よく言えば職人肌の仕事の仕方でしたが、反面では「この仕事のやり方だと家が完成するのは、いつ頃になるだろうか?」と思ったのも事実です。
その後、家の建築方法はプレハブ的な方法が主流になり、大工さんというよりは建築作業員と呼ぶのがふさわしくなりました。
この本では大工さんは大工さんのままで作業効率だけアップさせようとしています。
もしこれが実現できるとしたら、こんなおいしい話はありません(笑)。
1.ハイスピード仕事術の問題点
ハイスピード仕事術はそれ自体が非効率であり、ストレスフルなものです。
なぜなら自分本来のスピードより上のスピードで仕事をやると息が切れ、結局非効率になるからです。
これとは逆に、自分の持っているスピードより下でやると一見楽に見えます。
しかしそうではありせん。
たとえば人には歩くときの決まったスピードというものがあります。
このスピードより速いと息が切れますが、このスピードより遅いとイライラしてしまい、かえってストレスをためる結果になってしまいます。
どなたにも自分なりの丁度いいスピードというものがあります。
そのスピードで仕事をするともっとも効率的な仕事ができ、ストレスの総量も少なくてすむというわけです。
2.マイペース仕事術を身に付ける方法
まず自分自身のマイペースを見つけだすことが先決です。
なぜなら、そもそも大部分の人は自分自身のマイペースを知らないからです。
若いときからずっと走り続けているのが日本人です。
ず~っとハイペースだったのではないでしょうか?
胸に手を当てて考えてみてください(笑)。
3.マイペースとは最もやる気を出し続けられる時間の使い方
高速で仕事をすると、反動としてリラックスタイムをふんだんに取りたくなるからダメです。
マイペースで仕事をすれば、たとえばポモドーロテクニックであれば25分の仕事時間に対してわずか5分しか休みません。
トータルするとマイペースのほうが多くの仕事を成し遂げることができます。
漫画家の藤子不二雄A氏が「意外に速く仕事が進んで、今日はまだ描けると思っても、無理せず毎日5ページなら5ページというペースを守ったほうが、以前のようにがむしゃらに仕事を進めるより、結果として締め切りを守れるようになった」と述べておられました。
4.やる気は神経物質であり、使えばなくなってしまうもの
やる気を補充しようとすれば睡眠によるしかありません。
というわけで目覚めたときが、やる気が一番多い時ということになります。
そのゆえに最も難しい仕事、または最もやりたくない仕事を朝一番にやるべきなのです。
ありのパパは起床してから朝食までの時間を2時間とし、この2時間に最も苦手な仕事と最も重要な仕事をするようにしています。
それは筋トレと片づけと祈りと黙想です。
5.マイペース仕事術高速化の実際
①マルチタスクの問題
さまざまな仕事がつながってきており、人に任す必要がなくなってきました。
やろうと思えば全部自分一人でこなすことが可能になりました。
これはメリットでもあります。
しかし一度に全部の作業をこなしてはなりません。
ブログ更新でいえば、下書きと本書きと編集を一度にやってはなりません。
シングルタスクで、下書きを書くときは下書きばかりを書き、本書きの時は本書きばかりをするようにします。
②不安に飲み込まれない
不安に飲み込まれると何もしないまま時間だけが過ぎていき、その上やる気まで消耗してしまいがちです。
不安に飲み込まれないためには目の前の仕事に何も考えずに集中することです。
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◎ありのパパは仕事術のほとんどを佐々木正吾さんの書籍から学びました。
皆さんにもお勧めします。