「他人に遠慮せず意見を言うと罪悪感を感じる」ACの問題を解決する

        

1.AC(アダルトチルドレン)の強迫観念とは?

ACは疑似アルコホーリクス(アルコール依存症)と言われます。
これはどういうことかと言いますと、ACは精神面での強迫観念だけがあり、肉体面での渇望現象がない依存症だということです。

先行く仲間たちによって明らかにされているACの問題は13個あります。
その中のひとつが「自分の意見を述べると罪悪感を感じる」というものです。

これはシャイな人が自分の意見を堂々と述べることができないというのとは全く異なることです。

単にシャイであることが原因なら、訓練やカウンセリング的なアプローチによって解決することが可能です。

しかし、そうではなく自分の意見を述べると罪悪感を感じる回路が強迫観念として脳内に存在しているなら、訓練やカウンセリングによって解決することは不可能です。

なぜなら依存症はいったん掛かったら治らない病気だからです。
ですからご自分がAC=疑似アルコホーリクだとお認めになることができたら、治そうとすることをあきらめ、回復を目指す歩みを始めなければなりません。

私たちが出来ることは「強迫観念に対して無力を認め、自分を超えた大きな力が健康な心に戻してくれると信じ、自分の意志と生き方を自分なりに理解した神の配慮に委ねる決心をする」ことです。

そうしたら強迫観念そのものは無くなりませんが、回路のスイッチを入れないで生きていくことが可能になります。

        

2.原因は承認を追い求めることにある

ありのままを受け入れられ、認められたという経験がないと、成人してからも無意識に承認を追い求めるようになります。

この承認を求める対象は人であることもありますし、思想や習慣である場合もありますし、神である場合もあります。

ありのパパは振り返ってみると、長らく神からの承認を求めていました。

若いときに神に受け入れられる体験をしたのですが、同時にACとして無意識に承認を求めてしまっていました。
このからくりに長く気づくことができませんでした。

しかしACの問題の統合作業を行っているうちに徐々に気づくことができました。

解決策はすでに承認されている自分に気づくことです。
そして日ごとの祈りと黙想の時間に自分自身に向かって「あなたは神にすでに承認されている。だからもう承認を求める必要はない」とやさしく教えてあげることです。

今まではすべてのことを承認を求めるために行っていたかもしれません。
しかし、これからは自分自身と一日の営(いとな)みを、承認されていることへの感謝としておささげするのです。

        

3.12ステップに取り組むことによって回復を目指す

多くのACが陥りがちな誤りがあります。
それはACの強迫観念を何とかしようとする余り、我力で強迫観念に当たろうとすることです。

なぜ無力を認めたにもかかわらず、そのようなことをするのでしょうか?
愚かなことをしてはなりません。

正しい回復の道は12ステップに取り組むなら与えられると約束されている霊的目覚めを得ることを最優先することです。
霊的目覚めとは回復するのに十分な人格の変化を指しています。

そしてこの『霊的目覚め』を回復のエンジンとしてACの問題の統合作業に当たるのです。
これがACに与えられた唯一の回復の道です。

「まだ若いなどと言ってはならない。わたしが遣わす所なら、どこへでも行き、わたしが命じることを語りなさい。
人を恐れてはならない。わたしはいつもあなたと共にいて、困ったことがあれば、あなたを救い出す。」[エレミヤの預言1章7節~8節]

AC Skypeミーティングのお誘い
アダルトチルドレンと共依存症者のためのSkypeミーティングが始まりました。 時間は毎週水曜日の20時〜21時…

◎平安と祝福を祈っています。

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