共同体にトラブルが起きた場合の対処の仕方

12ステッププログラムに取り組んで霊的目覚めを得た者同士だから問題が起きるはずがないと高(たか)を括(くく)ってはなりません。
そうではなく依存症者同士なのだからいつ問題が起きてもおかしくないという心構えでいる必要があります。

教会も同様です。
救われた者同士なのだから問題が起きるはずがないではなく、罪人同士の集まりなのだからいつ問題が起きてもおかしくないと考えているべきです。

1.ルールには必ず罰則が伴う。原則には命が伴う

12ステップの考案者であるビル・Wは自著で警告を述べています。
彼が行っている警告は大変興味深いものです。

それは共同体にはルールではなく、原則が適用されるべきであるというのです。

ルールがあるところには違反者には必ず罰則が適用される。
しかし原則によって運用されている共同体には罰則は存在しない。

自助グループの責任を持っておられる方がいみじくも述べたことですが「私たち依存症者にルールが適用されれば生き残れる者はいなくなってしまう」。

メンバーが同じ原則に従うことが督励され、みんなが同じ方向を向いて歩んでいるのが共同体のあるべき姿です。

2.問題が起きた場合の対処の仕方

①少数のメンバーが原則に反した行為をした場合どうすればよいか?

答えは「私たちはどうすることも出来ない」です。
メンバーのありのままを受け入れて、霊的目覚めを得て回復の軌道に乗ることを忍耐強く期待するのが共同体の有り様(ありよう)です。

②もちろん例外もある

ミーティングで出席者が感情を爆発させるなどの行為があった場合、すみやかにその行為をやめさせるための行動を取ることが必要です。

3.トラブルの見極め方

ある共同体で男性が女性を誘うということがありました。
これを問題視する多くの女性がおります。
そして実際にトラブルに発展しました。

しかし、これはアメリカなどですと話しは違ったものになります。
どういうことかと言いますと、ミーティングで知り合い、結婚に発展したというケースが多くあるからです。

このようなトラブルがおきる真の原因は「人はこうあるべき」という価値観の押し付けにあります。
これは支配欲求から出てきているものです。
女性の場合ですと「私たち仲間よね~」という体の良い共依存から出ていることも多くあります。

これにも例外があります。
それは性依存症の自助グループの場合です。
男女が交際することによってスリップする場合が多くあるからです。

◎私たちは回復するために共同体に集っています。
しかし、人が集まるところにはトラブルが起きることも、ある点ではやむを得ないことです。
トラブルに行く手をさえぎらすことなく、私たちは回復の一本道を歩みたいものです。
平安と祝福を祈っています。