その原因は自分に自信がないというところにあります。
それで自分に関心を持ってくれる人が近づいてくると、おもわず退(しりぞ)けてしまうのです。
今日は皆さんとご一緒に恋愛を含む人間関係をうまくいかせるコツを考えます。
1.なぜ自分に自信がないのか?
自分に自信がないというのは自己評価が低いということです。
低い自己評価はアダルトチルドレンに特徴的なものです。
これはAC(アダルトチルドレン)が持っている13種類の強迫観念のひとつです。
2.低い自己評価を何とか出来るのか?
これは治りませんが、しかし回復することは可能です。
回復とはなんでしょうか?
それは低い自己評価そのものはなくならないが、低い自己評価のスイッチを入れないで生きていくことを指しています。
ACに特有な「低い自己評価」は強迫観念ですからなくなるものではありません。
この点で一般的な劣等感とか劣等コンプレックスとは区別が必要です。
ACの「低い自己評価」はアルコール依存症における強迫的な飲酒欲求と同様なものと考えることが出来ます。
3.回復の手段は統合作業による
①統合作業はどのように行うのか?
日毎の祈りと黙想の時間に次のような内容を黙想します。
「自分の中には低い自己評価がある。しかし神は『あなたはわたしの目に高価で尊い』と言われる。だから私は今日一日だけ自分が自分自身に言っていることではなく、神が私について言っておられることを真実とする。私のやることが神の意志にかなっているなら、それは必ずうまくいく」
上記の内容を自分に言い聞かせ、最後には宣言します。
ここで肝心なのは、低い自己評価を決して打ち消そうとしないことです。
これは必ず一人芝居になり、人生を空回りさせます。
そうではなく低い自己評価があることを認めつつ、それでもなお神の自分に対する見方を真実とするのです。
②「今日一日だけ」(一日に一回実行する)
このようにして日毎に「低い自己評価」のスイッチが入らないようにします。
しかし、このスイッチは翌日には再びONになっています。
強迫観念とはそのようなものです。
ですから、日ごとにスイッチをOFFにする必要があります。
この営みは朝起きたらすぐにやるのが良いでしょう。
そうしたら今日一日は「低い自己評価」のスイッチを入れないで生きていくことが可能になります。
③いつかは「低い自己評価」はなくなりますか?
いいえ、ACにとっての低い自己評価は生きている限りは無くなることはありません。
しかし無効化することは可能です。
では完全に無効化出来るかと言えば、答えはNOです。
ACの回復のプログラムである12ステップが完全を目指すプログラムではなく、成長を目指すプログラムであると言われる理由がここにあります。
◎皆さんが、日々の生活の中で『低い自己評価』のスイッチを入れないで生きていかれますようにと願っています。
平安と祝福を祈っています。