清原和博さんの薬物依存をきっかけにして私たちが考えねばならぬこと

(2020/09/22記事更新)元野球選手の清原和博さんが覚醒剤所持の現行犯で逮捕されました。
この記事は事件の背景にある問題は何なのか、また私たちの社会はこの問題に対してどのように対処すれば良いのかを解説しています。

1.薬物依存の本質は病気

すべての薬物依存者が刑務所の中にいるときはクリーンを達成します。
これは当たり前の話です。

しかし刑務所を出所すると多くの人が薬物に再び手を出します。
事情を知らない人は「意志が弱い」とか「反省が足りない」とか的(まと)はずれの批判をします。

しかし依存症という病気の本質は脳内の報酬系と呼ばれる部位に強力に快楽を求めることを強制する回路が出来上がるところにあります。

いったん回路が出来上がってしまうと、生きている間にこの回路がなくなることは決してないと言われています。

2.問題は二つある。精神面での強迫観念と肉体面での渇望現象

快楽を求めることを強制する回路に対して有効なプログラムがあります。
それが12ステッププログラムです。

12ステッププログラムは、この回路を無くすことはできませんが、回路を無効化することはできます。

具体的にはステップの1で自分が無力であることが問題の原因であると認めます。

ステップの2で問題は自分なのですから解決はその自分を超えた大きな力であると信じます。

さらにステップの3では自分の意志と生き方を自分なりに理解した神の配慮に委ねる決心をします。

これらのステップを最後の12まで踏むことによって薬物依存から回復することが可能です。

解決策はすでに備えられています。
少しも途方に暮れることはありません。

解決はすでに私たちの足元に置かれています。
私たちに必要なことは、その『解決』を膝(ひざ)を屈(かが)めて受けとることだけです。

3.社会的方策として必要なこと

①刑務所にいる間に12ステッププログラムの学習を済ませる

精神面での強迫観念に対処するためには12ステップを実践することがどうしても必要です。
この強迫観念に対抗できる人は誰もおりません。

ただ『自分を超えた大きな力』だけが私たちを精神的な強迫観念から守ることができます。

視点を変えて言うならば、12ステップを知らないまま刑務所から出すのは狼の群れに羊を一匹放つようなものです。
そのような愚かな真似(まね)を延々と続けているのが現状です。

理想は刑務所にいる間に12ステップに徹底して取り組み、出所後はすぐにNA(薬物依存者の相互支援グループ)に出席することです。
そうすればほとんどの薬物依存者の再犯を防ぐことが可能です。

②執行猶予は中間施設への参加と引き換えに

アメリカなどでは刑務所に行くか、何十時間ものボランティア活動に参加するか、中間施設に泊まり込むかの選択肢を提示されることがあるようです。

中間施設とは病院と相互支援グループの中間に位置し、病院や刑務所から出てきた人が12ステッププログラムを集中的に学ぶところです。
28日間の学習プログラムが組まれており、終了後は依存症別の相互支援グループに参加するように進められています。

刑務所に収監する費用と中間施設を利用する費用を費用対効果で考えると、中間施設に送ったほうが圧倒的にコストパフォーマンスが良いと言えます。

芸能人やスポーツ選手の事件が起きる度に同じような反応ばかりをするのは余りに能が無さすぎます。
この事件をきっかけにして我が国の薬物依存政策が変わることを願います。

清原和博さん、諦めなければ道は必ず開けます。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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