(2020/08/11記事更新)大切なことは問題が起きないようにすることではなく、問題が起きたときにどのような態度を取るかです。
この記事は人間関係のトラブルが起きたか方からの相談に答えつつ、ありのままを生きる大切さを解説しています。
1.ご相談内容
ありのパパ様、初めまして。ジュンと申します。
いつもブログを拝見させていただいて、そこからいろいろな気づきを与えられています。
ありがとうございます。
私は、ペンテコステ派のクリスチャンです。
夫もクリスチャンで子どもがいます。
ここ数年、子どもの問題をきっかけに夫婦関係や子育てに見直しを迫られました。
そのことを主任牧師に相談する中で自分に怒りのあること、内向的でAC傾向が高いことがわかってきました。
つい先日、ある方をひどく怒らせてしまいました。
謝罪したけれど、赦してはいただけませんでした。
さらに私の欠点を批判されてしまいました。
自分の謝罪に誠実さが足りなかったという思いと、とことん自分の欠点を非難された思いに引き裂かれ、だいぶ落ち込みました。
今は少しずつ立ち直ってきていますが、人を恨む気持ち、裁く気持ちはなかなか捨てられません。
神様にお委ねしたつもりでも、当人を前にすると下を向いてしまったりドキドキしてしまったり、普通には話せないままです。
私は今後どのようにその方と関わっていけばよいのでしょうか?
神様にお委ねすることと関係性を大事にすることについて教えていただけないでしょうか?
(特定されることを防ぐため、一部を改編しています)
2.相談へのお答え
こんにちは、ジュンさん。
ご相談をくださり、ありがとうございます。
降ってわいたような災難だったのか、それとも起きるべくして起きたのかは別にして大変な思いをされましたね。
そのような中にあっても何とか乗り越え、また教訓を得ようとしておられる姿勢に敬意を表します。
①謝っただけ上出来(じょうでき)
ありのパパならトラブルが起きると平気で相手のせいにしてしまいます(笑)。
それに比べてジュンさんは相手に謝っておられます。
謝っているだけ上出来です。
では謝ったにもかかわらず、なぜ相手は許してくれなかったのでしょうか?
その問題を考えることが大切です。
②赦罪の目的を相手から許されるところに置かない
分かりにくいことではありますが、赦罪する目的を相手からの許しを獲得することに置いてはなりません。
なぜなら許すかどうかは相手の問題だからです。
相手が許す準備がまだできていないのに「許してください」と言えば、許すことを相手に強要することになります。
これでは相手が怒り出すのは当然と言えます。
③赦罪の目的は遺憾の意を表すことにある
なぜ謝るのかと言えば、只々(ただただ)自分に足らないところがあったことを認めるためです。
ここから前に出過ぎてはいけませんし、後退してもいけません。
このような場合の謝る秘訣はなるべく短時間で終わらせることです。
そして機会あるたびごとに遺憾の意を表します。
そのように振る舞っていると相手が「もう謝らなくて良いよ。あなたの気持ちは十分伝わったから」と言ってくださる日が必ずやってきます。
「そうなるまで根気づよく謝り続けることです」と言いたいところですが、そうではありません。
やはりこれも相手が許してくれることを目的にしていますから逆効果になります。
〇相手が許してくれるかどうかにかかわらず、遺憾の意を表し続けることが何より大事(だいじ)なことです。
3.人を恨む気持ち・裁く気持ちはなくならない
①ありのままの自分を受け入れる
このようなご相談を受けてありのパパが本音のところで思うのは「赦せるんだったら、神様いらんがな」ということです。
許せないからこそ、神様を信じたのではないでしょうか?
それがいつのまにか「人を赦して当然の自分」になっていないでしょうか?
②無力を認めることが信仰の前提
自分が無力であるのを認めることが、神に委ねる前提です。
それは具体的には自分は相手を赦したり、裁かないでいることができないと認めることです。
③委ねた『つもり』はあくまで『つもり』だけ
私も委ねますが、翌朝起きるとまた自分の手元に戻ってきています。
それで朝ごとに委ねます。
要するに一日単位で委ねる必要があるということです。
ジュンさんが委ねたと言うとき「私が委ねたと言ったら未来永劫委ねたのよ」と思っておられないでしょうか?
そのような「委ねる」はどこにも存在しません。
地上生涯を送っている間はコツコツと委ねていくほかはありません。
〇「今日一日だけ」「手放して、あとは神様にお任せ」
④今後どのように関わっていけば良いか?
なるべく関わらないようにすること。
これでは相談になりませんね(笑)。
自分をありのままに受け入れている分だけ、相手を受け入れることができます。
たとえば自分自身が相手を赦せないことを認めるなら、相手が自分を赦さないことをも受け入れることができます。
「まぁ、そんなもんかな」という具合です。
ジュンさんはご自分が相手を赦せないことも受け入れられないし、相手がジュンさんを許してくれないことをも受け入れることが出来ないのではないでしょうか?
よく考えて見ると、そこに赦しはないのではないでしょうか。
赦しとは「そりゃ、簡単には赦せないよね」と考えることです。
そのためにはまずご自分が自分自身に向かって「そんなに簡単に何もなかったようには出来ないよ。それが普通だよ」と言ってあげることです。
目を伏せるたびに、そのようにご自分自身に言ってあげることです。
【まとめ】
一旦壊れた人間関係はなかなか元に戻るものではありません。
このことは受け入れるほかはないものです。
しかし、この事から多くを学ぶこともまた可能です。
◎回復と平安と祝福を祈っています。