健康長寿はどなたにも関心のあることでしょう。
ところで他の職業群と比べて抜きん出て健康長寿の人生を送っておられる方々がいます。
それがカトリックの修道僧と、プロテスタント・ホーリネス教会の牧師たちです。
その方々の生活スタイルをご紹介します。
1.カトリック修道僧のこと
ありのパパは一時期、カトリック新聞のwebサイトを閲覧するのが楽しみでした。
なぜかと言うと、そこには訃報(ふほう)記事が載っているのですが、大半の方が90歳以上で亡くなられているのです。
これには驚くと共に、何かとても愉快な気持ちにさせられました。
この方々には共通点があります。
a.修道院で規則正しい生活をしていること。
b.独身であるが、集団生活をしていること。
c.使命感をもって生涯を生きたこと。
(なぜか長生きする方にはシチリア出身の方が多かったです)
2.ホーリネス教会牧師のこと
ありのパパが知っている範囲で言いますと、プロテスタント教会ではホーリネス教会の牧師の中に、長生きの方が多いです。
この方々に特徴的なのが、時間に正確な生活を送っているということです。
ある引退牧師のお世話をしている方の話ですが、お昼の食事の時間に合わせて支度をしていると、背後に人の気配を感じて振り返ってみると、その牧師がテーブルに座っているのです。
そして時計を見ると、ぴったり12時!(笑)
こんなことがよくあったそうです。
結局、この牧師は100歳近くまで生きられました。
3.メソジスト運動のこと
ホーリネス運動の母体となったのはメソジスト教会ですが、この「メソジスト」と言うのは元々は聖書日課を規則正しく実践することを強調したウェスレー達を、人々が揶揄(やゆ)して「几帳面屋(きちょうめん)さん」とあだ名を付けたことが由来です。
ウェスレー自身も長生きしましたが、規則正しい生活には間違いなく長寿の秘訣が隠されていると、ありのパパは考えています。
興味深いことですが、ありのパパが所属していた教団の牧師は皆、短命でした。
全くの推測ですが、規則正しさよりも他の点に強調点があったことが理由ではないかと思います。
「完全」を強調するので、どうしても人間的にも無理をしてしまう傾向があるように感じました。
規則正しい生活を「完全」に行おうとするので、前日に遅い時間に就寝したとしても次の日の早朝デボーションのため起床します。
このような生活を続けているとストレスも疲れもたまりますので、心臓関連の疾患やガンに掛かり易くなります。
4.現代の健康医学で長寿のために必要とされていること
a.適切な運動と十分な休養・睡眠
b.腹八分目の、バランスのとれた食事
c.ストレスの少ない生活・やりがいのある生活
これは「言うは易(やす)く、行うは難(かた)し」です。
5.ジョン・ウェスレーの生活規則
メソジスト運動の創始者であるジョン・ウェスレーは以下のような生活を送りました。
①規則正しい生活
毎晩8時に就寝し、早朝4時に起きる生活を何があっても守り通しました。
お客様と話していても、たとえその話が佳境であっても、寝る時間が来ると平然と「ではお休みなさい」と言って、自分の寝室に引き上げて行ったそうです。
お客様は勿論烈火のごとく怒ります。
「二度と来るもんか!」となるのですが、ウェスレーとの会話は何にも増して面白く、時間が経つとまたウェスレーと話したくなったそうです。
②いちじるしい粗食
意識的に粗食で生涯を通しました。
そのためか、働きの途中で結核になりました。(しかしその療養中に聖書注解を完成させました!)
しかし飽食がもたらす生活習慣病とは無縁であり、そのために長生きできたことは明らかでしょう。
今は四群点数法がありますから、これに従えば完全栄養を達成でき、生涯健康でいることが出来ます。
③馬に乗って、イギリス中を巡りました。
イギリス国教会の会堂内で説教することを許されませんでしたので、野外でスピーカーなしで何万人もの聴衆に向かって説教しました。
福音書の中でイエス様が何万人もの人に向かって説教した記事を読んで、内心「ほんとかいな?」と思っていたのですが、18世紀英国で同じことをした人がいると知って驚くやら、納得するやらでした。
ウェスレー自身がこれ(馬に乗って、国中を伝道して回ったこと)が健康の秘訣であると自身の書籍に書いています。
◎平安と祝福を祈っています。