(2020/07/27記事更新)アダルトチルドレン(AC)とは病的な人間関係を嗜癖として使う依存症を指しています。
この記事はACになる原因としての子ども時代の家庭環境を明らかにし、回復方法は同じであることを解説しています。
1.虐待家庭
①親が子供を虐待する家庭
アダルトチルドレンの自助グループのミーティングでメンバーの分かち合いをお伺いすると耳を覆(おお)いたくなる時があります。
それは鬼や悪魔でもここまでひどい扱いを自分の子供に対してしないだろうと思わされるものです。
これの原因は養育者自身が何らかの障害(発達障害、人格障害など)を抱えていることが考えられます。
そしてこのような場合には養育者自身が依存症である場合が少なくありません。
②他者による虐待を親が見て見ぬ振りをした家庭
たとえば親戚の叔父さんに性的いたずら(性犯罪)をされているのが明らかであるにもかかわらず、養育者が知らぬ振りをするなどです。
または片方の親に虐待されているのを、もう片方の親が傍観(ぼうかん)するなどのケースもあります。
2.養育放棄家庭
養育放棄家庭とは子供にとって必要なケアを提供しなかった家庭を指しています。
①肉体的ケアが提供されなかった
肉体的ケアとは食事の世話であったり、学習環境の提供であったりします。
ありのパパがキリスト者になって一番驚いたのは教会員の姉弟に対して教育熱心なことでした。
「これだと確かに勉強するわな」と感じたものでした。
(しかし心理的ケアも提供されていたかというと、それはまた別の話になります)
②心理的ケアが提供されなかった
より本質的なのはこちらです。
なぜなら小学校3・4年生になると自分で食事を作ったりすることが可能になるからであり、肉体的ケアの重要性は低下していきます。
しかし心理的ケアはひとりでできるものではありません。
かならず誰かにしてもらう必要があります。
神はこの心理的ケアを子供に与えるために養育者を備えておられるのです。
3.アダルトチルドレンの回復方法にちがいはあるか?
ありません。
どちらも12ステップに取り組みさえするなら与えられると約束されている『霊的目覚め』と、共同体によって与えられる『助けと支え』によって、回復の道を歩むことです。
これがACに与えられている解決策です。
出身家庭のちがいによって、ACの現れに差違(さい)があることを知っておくのは有益なことです。
なぜなら虐待メインのACは養育放棄メインのACの分かち合いを聞くと「何でそんな些細なことが問題になるのか?私はもっと酷い扱いを受けた」と思うものだからです。
逆に養育放棄メインのACが虐待メインのACの分かち合いを聞くと「自分なんかがアダルトチルドレンを名乗ってはいけないのではないか?」と身の起きどころがなくなったように感じる場合があります。
しかしこれは両方とも間違った受け取り方です。
なぜならACが傷ついたのは虐待によってではなく、虐待されることによって愛されていないという現実に直面させられたことによって傷ついたのです。
養育放棄の場合も同じです。
養育放棄されたので傷ついたのではなく、養育放棄されるということはすなわち愛されていないという現実に直面させられたことによって傷ついたのです。
この愛されていないという現実に直面させられることによって傷ついたというのが問題の核心です。
だからアダルトチルドレンは人を恐れるのです。
「いまは良い関係を保っているが、いつかこの人も自分を愛していないという現実に直面させられて傷つくのではないか?」と将来野心が傷つきます。
それで不安感情が暴走し、不快感情から逃れるためにACの13の問題行動を嗜癖として使います。
https://wp.me/PEPCG-45n
https://wp.me/PEPCG-4vj
◎回復と平安と祝福を祈っています。