(2020/07/25)私たちが依存症になった本当の原因は何でしょうか?
それは生き方にあるのではないでしょうか?
この記事は依存症の真の原因は短所にあることを明らかにし、そこから回復する方法を解説しています。
1.依存症になった理由は私たちの性格上の欠点からくる行動パターン
どのような生き方をしたので依存症に陥ったのかを探るのがステップ4・5の棚卸しです。
自分自身の棚卸しを行うことによって性格上の欠点とか短所と言われるものを見いだしていきます。
そしてステップの6・7で性格上の欠点・短所を神に取り除いていただきます。
さらにステップの8・9では自分の性格上の欠点によって迷惑をかけた人々の表を作り、実際に埋め合わせを行っていきます。
これらの作業はみな自分の中にある短所と向き合っていく作業です。
なぜこのようなことをするかというと性格上の欠点からくる行動パターンが私たちが依存症になった真の原因だからです。
2.短所が強迫観念のスイッチを入れる犯人
依存症の特徴は二つあり、強迫観念と渇望現象です。
今のところ渇望現象に対して効き目のある薬や医学的処置は発見されていません。
そういうわけで依存症をどうにかしたいと願うのであれば強迫観念を何とかする必要があります。
精強迫観念は「最初の一杯」とか「狂気」と呼ばれていますが、この強迫観念のスイッチを入れさえしなければ依存症者であっても健康な人々と同じように生きていくことが可能です。
強迫観念のスイッチを入れる原因が短所です。
短所が存在する限り、依存症の強迫観念のスイッチを入れる圧力が高まり続けます。
短所の本質は利己的ということです。
この利己的生き方から、不正直・恐れ・配慮の不足という他の短所が生み出されます。
(棚卸し作業をする際は、「利己的」を他の短所と同等に扱います)
要するにすべての性格上の欠点の本質は利己的生き方にあるということです。
この利己的生き方は、ある面では分かりにくさを持っています。
なぜなら利己的と分からないようにオブラートに包まれているからです。
その典型的な例が本音を隠して建前だけで人々に接するという生き方です。
この生き方は常に自分を抑圧する生き方です。
なぜこの生き方が利己的かと言えば、それは面倒を厭(いと)う生き方であるからです。
私たちは深い人間関係を持つことを忌避(きひ)する傾向があります。
それで対面販売を避け、自動販売機で商品を購入したり、インターネット通販を通して物品を購入したりします。
これは確かに便利な一面もあります。
しかしこれをすべての人間関係に適用すると人間関係は破綻します。
夫が妻にたいして「そんなこと言わなくても分かっているだろう」と言ってみたり、妻が夫に「なぜあなたは分かってくれないの?」と言ってみたりします。
しかし妻も夫も、相手に伝える努力・分からせる努力を完全に放棄しています。
努力を放棄していながら、自分を正当化しつつ、相手を加害者に、自分自身を被害者に仕立てあげているのです。
もし私たちが豊かな人間関係を楽しみたいと願うのであれば、建前という仮面をはずして本音で人々に接していく必要があります。
そのようにするときだけ、私たちの人間関係は豊かな身を結びます。
3.利他的生き方を実践する方法
パートナーを愛しているなら毎日「愛している」と言わなければなりません。
それを省略したばっかりに何年か経って、夫婦関係が修復不可能になっているのを気づく羽目(はめ)に陥ります。
同様に「ありがとう」という言葉も決して省いてはなりません。
このように言うと「相手がそう言ってくれれば、私もそうする」と答える方がおられます。
厳しい言い方になりますが、このような人々には希望がありません。
なぜなら幸せは自分持ちであり、テイクが先に来るのではなく、ギブが先に来るからです。
中には「ギブしたら、必ずテイクしてくれる?」と聞く人もおられます。
しかし、このような人々のギブは与えているのではなく貸しているのに過ぎません。
貸したものなら返してもらうのが当たり前であり、そこには豊かな人間関係に発展する余地はありません。
そこにあるのはギスギスした世知辛(せちがら)い人間関係だけです。
豊かな人間関係を望むのであれば、返してもらうことを期待しないでギブに徹することです。
そうしたら必ずいつかどこかでテイクされることになります。
◎回復と平安と祝福を祈っています。