人に振り回されるのは病的な支配欲求があるから。回復の二つの方法!

(2020/07/21記事更新)「自分は人に振り回されてしまう」という方はおられませんか?
この記事はその理由は病的な支配欲求にあることを明らかにし、そこから回復する方法を解説しています。

1.人に引き出される原因

「人はこうあるべき」という思い込みをもっていることが最も大きな原因です。

「人に対する期待」は持っても良いものですが、「人は自分の願い通りに動くべき」という支配欲求は他の人にではなく、そのように考える人自身の人生に有害な影響を与えます。

人はみな自分のために生きています。
私たちからみて、その生き方が健全でないとしても、彼らにとってはそれが自分の自由意志によって選んだ生き方なのです。

そうであるにもかかわらず、横から「あなたはこうすべき」と支配欲求をむき出しにするなら、当然人間関係は壊れてしまいます。

それで損をするのは他でもない自分自身です。

「人にはこうあって欲しい」と願うこと自体は間違ったことではありません。
しかし、あなたの願いを「人は聞かなければならない」と思っているなら、それは間違いです。

ほとんどの方は「私は『人は自分の言うことを聞くのが当たり前』なんて思ってません!」とおっしゃるでしょう。

でも本当にそうでしょうか?
私たちお互いはよくよく自分の心のうちを探ってみたいものです。

2.病的な支配欲求の原因

①自分に自信がない

自分に自信がないので、自分以外の者を使って、自分の代わりに自分の夢を実現させようとします。
このケースは親子関係によく見られます。

②他人との間に境界線がない

緩(ゆる)い境界線しかない人間関係は何も問題がないときは心地(ここち)よいものです。
しかし、一旦問題が起きると境界線の緩さは必要以上に問題を深刻にします。

それで長く続いている人間関係であればあるほど、相手のプライバシーに必要以上に踏み込まないということが大切になります。

③自分を裁いている

「自分はこうあるべき」という思い込みがあると、それは人にも投影します。
抑えても抑えても「あなたはこうあるべき」という思いが出てきます。

それを止めるための処方箋(しょほうせん)は、まず自分自身がそのような「こうあるべき」という生き方から解放されることです。

④見捨てられる痛みを嗜癖として使っている

これはアダルトチルドレンに特徴的に見られる傾向です。

これは自分が捨てられるように相手に仕向けて、相手がその仕打ちに耐えかねて別れを切り出すと「ほらやっぱり、私は捨てられた」と納得するという一人芝居(ひとりしばい)の原理です。

3.「人は人、自分は自分」という生き方を可能にする方法

はじめにお断りしておきますが、完全にそうなるのは無理であると、ありのパパは考えています。

完全になることはできないが、成長を目指すことはできると考えています。

支配欲求がやってくるたびに、その支配欲求を拒むことだけが、私たちにできることです。

①正面から見ないで、上から見る

相手と対面すると自分の目には相手しか見えません。
そうすると自分が引き出されていることに気づけないままです。

しかし上から見ると、相手と自分がよく見えます。
そうすると相手の心の動きもよく見えますし、それ以上に自分自身の心の有り様も透けて見えるようになります。
「まったく何やってんだ、自分」というわけです。

ありのパパはこの手をよく使います。
イメージの中で自分がアドバルーンに乗って垂直に上昇していきます。
そして気がつくと相手と対決している愚かな自分が見えてくるという寸法です(笑)。

②相手に当てている定規(じょうぎ)を自分に当ててみる

一見正当に見える要求も、その要求を自分に当てはめてみるのです。
そうしたら「そうは言っても、こんなこと出来るわけない」と思えます。

ありのパパの口癖(くちぐせ)は「早めに回復しよう」です。
しかし時々、良心の声が自分に言います。
「自分は本当の意味で回復するのには、すご~く時間が掛かったけどね!」

この声を聞くたびに「ギャフン!」です(笑)。
そして「そりゃそうだよな。そんなに簡単に回復できれば苦労はないよな」と共感性が復活いたします。

一歩一歩確実に回復の道を歩みたいものです。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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