(2020/05/29記事更新)田代まさしさんが盗撮の疑いで逮捕されました。
薬物依存症から回復したと思われていた矢先の出来事であり、私たちに衝撃を与えました。
この記事は複数の依存症を持っていると思われる場合の対処の仕方を解説しています。
1.一方をメインに据え、もう一方をサブに据えるやり方
このやり方が依存症からの回復においては主流であるようです。
根本の原因はひとつであるとし、その現れとして複数の依存が起きていると考えます。
たとえばAC(アダルトチルドレン)はAC特有の問題を持つとともに、感情と情緒にも問題をもっている場合があります。
このような場合はどちらかひとつに焦点を定めて回復を目指します。
このやり方のメリットとデメリット
このやり方のメリットはひとつの依存症に集中するため効果が見られやすいということです。
たとえばアル中からの回復に一定の成果を出してから、今度はアダルトチルドレン(AC)の回復に向かうといったやり方です。
デメリットはアルコール依存症とACの組み合わせであれば問題はありませんが、今回の田代まさしさんのように薬物依存と性依存をもっている場合は問題が出てきます。
薬物依存は肉体的・社会的な被害がありますが、性依存も社会的な被害が甚大(じんだい)です。
2.複数の依存症を同時並行的に扱うやり方
このやり方は一人の人がアルコール依存症と薬物依存症の両方をもっている場合などに適用されるやり方です。
依存症からの回復を目指す施設では、施設で12ステップを学びながら、同時にAA(アルコール依存の自助グループ)とNA(薬物依存の自助グループ)に通うように指導されているようです。
ありのパパもAC系の自助グループに出席しながら感情・情緒に問題を持つ人々の自助グループと性依存症のグループに出席しています。
ACからの回復に専念していればいつかは感情の問題と性の問題も回復するかもしれません。
しかしそんな悠長(ゆうちょう)なことをしている間に大変な間違いをおかしてしまう危険があると考えたからです。
3.問題の見極め方
鍵になるのは、その現れが依存症のレベルに達しているかどうかです。
たとえば性行為を行うときに違法薬物を使っている人がいるとします。
そうすると、この人の問題は強迫的な性行為と薬物依存ということになります。
さて依存症レベルにあるのはどちらでしょうか?
それはご本人が決めるべきことです。
「私は両方の依存をもっている」と考えて、両方の自助グループに出席する人もいます。
また「私は性依存症であって、薬は依存症のレベルには達していない」と考え、性依存症の自助グループにのみ参加される方もいます。
(もちろん本人が決めるべきことと言っても、それで現実にうまくいかなければ方針を転換する必要があるのは言うまでもないことです。もしそれをしないなら『否認』ということになります)
田代まさしさんのケースはどのように考えたら良いか?
今から申し上げることは『あと出しじゃんけん』に過ぎないことをあらかじめ申し上げておきます。
田代さんのケースは薬物依存と性依存からの回復に同時並行的に取り組まなければならない典型例であったと思います。
今回の事件で世間は「やっぱりな。回復は難しい」と言っています。
ありのパパに言わせれば「ちっとも難しくなんかない。薬物依存症からは回復していても、性依存症から回復していないだけだ」ということになります。
【まとめ】
田代さんは生涯を通じて薬物依存症と性依存症の自助グループに通い続ける必要があると、ありのパパは考えています。
田代さんが盗撮行為にたいして無力であることを認め、自分を超えた大きな力が健康な心に戻してくれると信じるなら、必ず回復することができます。

◎回復と平安と祝福を祈っています。
田代まさしさんについての、もうひとつの記事です。
田代まさしさんのこと