世俗的・宗教的プログラムと霊的プログラムである12ステップの相違点

(2020/05/20記事更新)12ステップは霊的プログラムであると言われています。
この記事は「霊的」とは「世俗的」と「宗教的」の中間に位置するものであるのを明らかにし、霊的プログラムの特徴を解説しています。

        

1.セキュラー(世俗的)のプログラムの特徴

セキュラーのプログラムとは自力によって良くなろうとするすべての方法を指しています。

これの特徴は

a.自分には良くなる力がある。
b.治ることが可能であると考える。

        

2.宗教的なプログラムの特徴

これはある特定の宗教に入信することによって、あるいはその宗教の教えに従うことによって良くなることを約束するプログラムです。

これの特徴は

a.自分には良くなる力がない。
b.治ることが可能。

        

3.霊的なプログラムである12ステップの特徴

霊的なプログラムとはどういう意味でしょうか?
それはセキュラー(世俗的)なプログラムと宗教的なプログラムの中間に位置するプログラムだということです。

①自分には良くなる力がないと認める

自分が無力であることこそが問題の本質であると考えます。
問題の本質が「自分の無力」にあるとするなら、解決は自動的に決まってきます。
それは「(無力である)自分を超えた大きな力」ということになります。

②「自分を超えた力」とは何か?

特定の宗教ならば、その宗教が信じる神を指すでしょう。
しかし12ステッププログラムでは「あなたが信じることのできるものなら何でもよい」と教えます。
そしてこのことについて誰にも文句を言われることはありません。
この原則は厳格に守られていますので「どうぞ安心してミーティング会場にお越しください」ということができます。

ある人は「神」という言葉を使いますし、「ハイヤーパワー」という言葉を使う人もいます。
また一切そのような言葉を使わない人もおります。
要するに「どうぞご勝手に」ということです。

③12ステッププログラムは唯一無二の存在

宗教的なプログラムではないといっても「自分を超えた大きな力」と言った時点で、ある人々に拒絶感をもたらします。
その最たるものが医療関係者です。

しかし医療の世界では12ステッププログラムは依存症者がシラフを維持するための方法として唯一効果のあるものとされているようです。

④依存症は治らない病気とはどういうことか?

それは脳の報酬系という部位に「何か不快なことがあったら使いなれた手を使え」という依存症回路ができてしまうと生きている間は無くならないということです。

使いなれた手とは、アルコールであったり薬物であったり(物質依存)、ギャンブルであったり買い物であったり(行為依存)します。
怒りの爆発は行為依存の中に入ります。

この回路が一旦できてしまうと無くなることはありませんが、回路のスイッチを入れないことは可能です。
これを「回復」と呼んでいます。

⑤どうやって回復を手に入れるか?

解決策は二つあります。
ひとつは共同体から受ける、支えであり、助けです。
これの効果は即時的ですが、永続的なものではありません。

もうひとつは12ステップに取り組みさえするなら与えられると約束されている『霊的な目覚め』です。
これは永続的な効果がありますが、すぐに手に入るわけではありません。

そういうわけで、共同体(自助グループのこと)に参加しつつ、12ステップに取り組むことが勧められています。

【まとめ】
「12ステップは宗教ではない」ということと「依存症は治らない病気だが回復は可能」ということが、この記事の中でもっとも訴えたかったことです。
世俗的プログラムでは「私たちは無力ではない」「治る」と考え、宗教的プログラムは「私たちは無力である」と考えますが、「治る」と教えます。
これらに対して霊的プログラムは「私たちは無力であり、依存症は治らない病気である。しかし回復は可能」と教えます。

この12ステップという霊的プログラムによって世俗的・宗教的プログラムでは回復できなかった多くの人々が回復しています。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

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